〈ご参考〉サッカーW杯で盛り上がるカタールの 首都ドーハで活躍するMADE IN JAPANの鉄道車両

近畿車輌株式会社のプレスリリース

 近鉄グループである近畿車輌は、2017年5月から2021年2月にかけて、カタール国カタールレール公社に対し、同国で初めてとなる地下鉄ドーハメトロの車両を、全330両(110編成)納入しました。ドーハメトロは、本年11月20日から開催されるサッカーW杯に合わせて整備され、都市を中心にスタジアムや空港にもアクセスできるため、海外からのお客さまにも多くご利用いただいています。
当社がデザインを行い、設計・製造したこの車両は、2017年に国際的なデザイン賞であるiFデザイン
賞※1およびRed Dotデザイン賞※2を2018年にはGerman Design賞※3の「Winner」を受賞しており、デザイン面においても高い評価をいただきました。
 当社ではこのW杯期間にあわせ現地に社員を派遣し、大会期間中MADE IN JAPANの車両とともに安全安心輸送を通じて支えます。
 車両の概要は、別紙の通りです。

ドーハメトロ車両
※1 iFデザイン賞…60年以上の歴史を有し世界的に認められたデザイン賞のひとつ。ハノーバーを拠点にするドイツ最古の独立デザイン組織「国際iFフォーラムデザイン」が主催しており、世界的に知名度が高いiFマークが付与されます。
※2  Red Dot賞…1955年以来の歴史と高い知名度を持つ国際的なプロダクトとコミュニケーションのデザイン賞。受賞製品は「レッド・ドット・デザイン美術館」で展示されます。
※3  German Design賞…国際的なデザイン賞を受賞し、優れたデザインであると認められた上で、ドイツ経済技術省の推薦を受けた商品のみが受賞候補となる権威ある賞です。
                         
                       
別 紙

■ドーハメトロ 車両の概要
 
1.運行開始日時    2019年5月8日
2.投入線区    レッドライン、グリーンライン、ゴールドライン
3.納入車両数    3両×110編成 計330両
4.車両の詳細
(1)コンセプト
・これまでの鉄道車両とは異なる新しいもので、かつドーハメトロらしさを有する車両。

(2)デザイン
・内外装ともにカタール国の伝統的な建築や工芸品の意匠を取り入れ、同国とその首都ドーハに住む人々の文化的アイデンティティを表現しながら先進的なイメージにまとめています。
・内装レイアウトではイスラム教の慣習に配慮し、「ゴールドクラス」「ファミリークラス」「スタンダードクラス」という3種類の異なる客層を想定した客室を設けました。
 
(3)性能
・第三軌条集電方式を採用しており、運転最高速度は100km/hです。
・運行は、全自動無人運転で運行しています。
 
(参考)
1.ドーハメトロ
 ドーハメトロは、カタールの首都ドーハを運行するカタールレール公社の鉄道システムで、駅数は37駅、路線長は約76kmにもおよび、大半がトンネル区間です。同鉄道は、2022年に開催されるサッカーW杯に合わせて整備され、レッドライン、グリーンライン、ゴールドラインの3路線からなり、ドーハ国際空港や、市内主要部を結ぶなど重要な交通インフラとして位置づけられています。
  

以 上

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