鳥取県のプレスリリース
「とっとり弥生の王国」として昨年からSNSなどで話題を集める鳥取県では、この秋、国史跡青谷上寺地遺跡を舞台に、遺跡や青谷地域に親しむイベント「とっとり弥生の王国青谷かみじちフェスタ」を開催します。第一回目の開催となる本イベントでは、全国から注目を集める「青谷弥生人」そっくりさんも集合し、地域住民とともに、来年秋にオープン予定の「青谷かみじち史跡公園」を盛り上げます。
- 全国の弥生人そっくりさんも大集合!青谷が弥生時代にタイムスリップ!?
この度初の開催となる「とっとり弥生の王国青谷かみじちフェスタ」は「青谷かみじち史跡公園」のオープンを来年秋に控え、弥生グルメや遺跡の見学、弥生人体験を通して、弥生時代を学ぶ機会を作り、地域住民も含めて青谷の地に親しみを深めることを目的としています。
さらに、全国的にも注目を集めた「とっとり弥生の王国・初代国民」も青谷に再集結し、イベントを盛り上げます。
~鳥取県が「弥生の王国」になるまで~
鳥取県では、昨年10月に鳥取県内の青谷上寺地遺跡から発掘された人骨をもとに「青谷弥生人」を復元。復元像を公開するとSNSを中心に大きな話題となりました。その名称とともに、そっくりさん募集を開始すると応募が殺到。今年5月には応募者の中からAI審査などで選抜された「とっとり弥生の王国・初代国民」(そっくりさん入賞者)をグランプリ候補として鳥取にお招きし、青谷上寺地遺跡などを巡る鳥取ツアーを開催しました。グランプリイベントでは、各候補者がパフォーマンスを披露し、初代グランプリには大阪府の吉田 昌弘(よしだ まさひろ)さんが決定しました。
名 称 :とっとり弥生の王国青谷かみじちフェスタ
開 催 日 :2022年11月13日(日) 10:00~15:00
開 催 場 所 :鳥取県鳥取市青谷町農林漁業者トレーニングセンター(青谷中学校となり)ほか
イベント内容:一部抜粋※
・とっとり弥生の王国 国王就任儀礼(オープニングセレモニー内)
・勾玉、銅鐸、銅剣、石包丁などの制作体験 ・狩猟体験
・弥生人グルメ「脳みそパフェ」「ジビエの蒸し焼き」「弥生人カレー」など
・遺跡発掘見学、青谷高校生徒により弥生研究成果発表
・なりきり弥生人コンテスト(一般飛び込み参加可能)
弥生人そっくりさんによる 「弥生人キッチンカー」緊急参戦!
※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1301444.htm
- なりきり弥生人が大集結!コスプレコンテストや衣装の貸し出しも
初代グランプリ:吉田昌弘さん
本イベント、オープニングセレモニーには今年5月にそっくりさんグランプリを受賞した吉田昌弘さんをはじめ、初代弥生の王国の国民が再集結し、イベントを盛り上げます。
また、来場者参加の催し「なりきり弥生人コンテスト」も開催。当日は、自分なりの弥生人コスプレをしてご来場ください。弥生人衣装の貸し出しもあるので、この日は弥生人の気持ちになって“なりきり弥生人”として青谷を楽しむのがおすすめです。
■オープニングセレモニー /10:00開始 メイン会場(トレーニングセンター駐車場)
■衣装貸し出し /10:00~14:00 メイン会場(トレーニングセンター駐車場/総合受付)
■なりきり弥生人コンテスト /13:00開始 メイン会場(トレーニングセンター駐車場)
- エリアマップ
Aゾーン「青谷であおーや!」(メイン会場)
・弥生グルメ・物販、ステージイベント実施
・とっとり弥生の王国コーナー
(青谷弥生人「青谷上寺朗」復顔像展示、出土品展示、遺跡紹介動画放映など)
・弥生体験コーナー
(勾玉づくり、銅剣銅鐸プラ板づくり、ミニ発掘体験など)
Bゾーン「体験!青谷上寺地遺跡」
・発掘調査現地見学(専門員による解説あり)
・「青谷かみじち史跡公園」(来年秋オープン予定)工事見学
・弥生体験コーナー(鉄器づくり、狩猟体験など)
- 青谷弥生人とは? ~人骨とDNAの研究から約1800年前の弥生人の顔の復元に成功
2000年に鳥取市の青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)で大量に出土した弥生時代後期(約1800年前)の人骨のうち、3個体の頭蓋骨に当時の人の脳が残されていることがわかりました。弥生人の脳は国内で初めての発見です。
鳥取県では、国立科学博物館の監修を受けながら、頭蓋骨の形態やDNAの分析結果をもとに「青谷弥生人(あおややよいじん)」の復顔像を制作。遺伝子情報も反映した弥生人の復顔は全国初の試みです。
- 国史跡「青谷上寺地遺跡」とは
鳥取県鳥取市青谷町(あおやちょう)に弥生時代前期の終わり頃(約2400年前)から古墳時代前期(約1700年前)にかけて営まれていた集落遺跡です。弥生時代の歴史を考える上でとても重要な遺跡として、平成20年に国の史跡に指定されました。
山陰地方を東西に結ぶ山陰自動車道の建設に伴って発掘が行われ、弥生時代の人々が活動の拠点としていた微高地から、北陸地方から運び込まれた石材で製作された玉やデザイン性に優れた木器や骨角器など、弥生時代の人々が製作、使用していた様々なものが発見されました。中国で製作された銅鏡や朝鮮半島で製作された鉄器など、当時の貴重な交易品も出土しており、日本海交易の拠点として賑わっていたと考えられています。
令和元年には、土器、石器、鉄器、木器、骨角器など様々な出土品1353点が国の重要文化財に指定されました。令和5年秋には重要文化財に指定された出土品などを展示公開する施設がオープンする予定です。