株式会社 横浜八景島のプレスリリース
展示中は、こどもたちがじゃれあう様子、ぴょんぴょんと走り回る様子、そして展示室内の木組みをまだ慣れない様子でよちよちと昇り降りする様子などをご覧いただけます。
当面は11:00~11:30の30分間限定の公開となりますが、今後状況を見ながら公開時間の延長を予定しております。こどもたちがエリア内で行うさまざまな行動や微笑ましい姿をお楽しみください。
本展示をスタートする11月5日(土)には、こどもたちのお披露目と同時に、こどもたち2頭の名前を発表いたします。飼育員が名前に込めた想いや、レッサーパンダの生態や人工哺育についても解説いたします。
日 時 : 11月5日(土)本展示スタート 11:00~11:30時間限定公開 ※11月5日(土)は、11:00~11:10に名前の発表を行います。 観覧場所 : アクアミュージアム4階 フォレストリウム 備 考 : 動物の体調等により展示の中止およびスケジュールが変更になる場合があります。 |
<レッサーパンダ> 英名:Red panda 学名:Ailurus fulgens 分布:インド北東部、中華人民共和国(四川省西部) 、 ネパール、ブータン、ミャンマー北部 生態:標高が高く寒い場所でくらす動物で、手足の裏まで毛で覆われている。 現在、レッサーパンダの数は地球上で2,500 10,000 頭と言われており、絶滅危惧種に指定され ている。 |
- レッサーパンダの繁殖活動について
当社では、①レクリエーションの場 ②種の保存 ③生きものを通じた教育 ④自然環境や海洋生物に関する調査・研究 という4つの項目を、施設の存在意義として捉えています。
ご来島されるお客さまに“生きものたちのさまざまな面白さ”を伝えながら、地域社会に 貢献する活動や、施設が進めるべき自然保護・海洋生物に関する調査・研究を同時に進めることも大切なことと考えています。
当施設では、2019年4月より水族館で初めてレッサーパンダの展示をスタートし、愛くるしい姿をお届けするとともに、レッサーパンダの繁殖に向けて取り組んでまいりました。
2020年2月、メスの「コキン」のお婿さんとして、オスの「ネイ」が当館にやってきました。2月より同居をはじめ、コキンとネイの仲も良く、2020年、2021年にコキンの妊娠が確認され、出産に至りましたが、残念ながらどちらも上手に授乳することができず、成長に至りませんでした。
他園館にご協力いただきながら繁殖活動を進め、今年3月、2頭の交尾が確認されました。レッサーパンダの妊娠期間は3~5か月と言われており、妊娠中、コキンにストレスを与えないよう慎重に見守ってきました。
そして7月9日(土)、コキンが2頭の赤ちゃんを出産いたしました。出産後、コキンが巣箱から出てきており、赤ちゃんのお世話をする様子が見られなかったため、コキンの健康管理と赤ちゃんの生命を最優先に考え、人工哺育を行う判断に至りました。
当館にとって初めての人工哺育であり、日々成長するたくましい姿に励まされながら、大切に育ててまいりました。
生後60日を迎え人工哺育も安定し、だんだんと運動量も増え、まさに足腰を鍛える時期となり、広い飼育スペースを確保することが必要となるタイミングでお客さまに見られることにも慣れてほしいと考え、9月7日(水)~10月16日(日)の期間には人工哺育の様子を時間限定で一般公開いたしました。
そして人工哺育で順調に成長し、いよいよ11月5日(土)より本展示をスタートいたします。
『横浜・八景島シーパラダイス』は、レッサーパンダをはじめ、生きものの命と健康を優先し、今後もさまざまな生きものの繁殖活動に積極的に取り組み、新しい命を紡いでいきます。