チームラボのプレスリリース
大阪府大阪市の長居植物園で、7月29日(金)にオープンしたチームラボによる夜の野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」で、11月3日(木)から、コスモスの花が夜の闇に浮かび上がり、光り輝く新作《生命は闇に浮かぶまたたく光 – コスモス》を約2,000平米のライフガーデンにて、期間限定で公開します。
新作詳細: https://www.teamlab.art/jp/ew/floating_in_the_dark_cosmos_botanical/
ミュージアム詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/
チームラボ《生命は闇に浮かぶまたたく光 – コスモス》©チームラボ
コスモスは、人々が近くで立ち止まると、さらに強く輝き、音色を響かせます。そして、その輝きは、まわりのコスモスへ伝播し、音色を響かせながら、連続していきます。
展示期間は、11月3日(木)から3週間程度を予定しておりますが、開花状況等によって変動する可能性がございます。公式サイトにて最新情報を御確認の上、ご来場ください。
コスモスの他にも、園内は秋の色を深めております。《光色の草原 – カピラリス》のカピラリスの穂は現在ピンクに色づいており、11月中下旬頃には、《生命は連続する光 – ラクウショウ》のラクウショウ並木も紅葉を迎える予定です。
「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」のアート空間は、春夏秋冬、植物園の四季と共に移り変わり、今後も季節限定の植物を活かした作品を展示する予定です。
また、年末年始も、休まず開催いたします。
チームラボ《光色の草原 – カピラリス》©チームラボ
長居植物園は、野球場などを備えた総合公園として1944年に開園した長居公園内にあります。1974年の開園から50年経ち、今では多くの野鳥が生息し、オオタカやフクロウも目撃されます。オオタカやフクロウは食物連鎖の頂点に位置する生物で、健全な生態系がないと生きていけないと言われています。つまり、大都市の中に、人工的につくられた植物園とその中央の池が、人と共に生態系をつくっており、人も含めた都市の中の人工生態系とも言えるのです。
チームラボ《風の中の散逸する鳥の彫刻群》©チームラボ
これまで人間がつくってきたものは、石ころのように、それ自体で安定的な構造を持っています。そのため、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続けます。しかし、生命はそれとは違い、閉じた箱に入れられると存在を維持できません。生命は自ら安定的な構造をもっていないのです。生命は、外部から食物として物質とエネルギーを取り込み、物質を排出し、エネルギーを外に散逸させながら、秩序構造を維持しています。生命の構造は、そのもの自体ではなく、それらと連続する環境によってつくられています。つまり、生命の存在の輪郭は、肉体の物理的な境界面ではなく、それらと連続する環境も含めた曖昧なものなのです。
長居植物園で展示する、草木そのものや、ここに生息する鳥のふるまいを使った作品群は、草木や鳥が存在することで、存在しています。その草木や鳥は、植物園の森や池、生態系と切り離せず、環境が維持されなければ存在しません。つまり、環境が維持されなければ、作品も消えてなくなってしまいます。作品群の存在の輪郭は、作品の物質的な境界面ではなく、周辺の環境に対して連続的で曖昧なのです。
そして、作品は、吹く風や雨、そこにいる人々のふるまいの影響を受けてインタラクティブに変容し、環境と人々を作品の一部にしていき、人々と作品、草木、森や池、生態系や環境が、境界なく連続していきます。
チームラボは、この展示において、人々の意識が、作品そのものから環境に広がっていく場を模索していこうと思っています。
チームラボ《ツバキ園の呼応する小宇宙 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset》©チームラボ
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
http://botanicalgarden.teamlab.art
#チームラボボタニカル
2022年7月29日(金) – 常設
長居植物園 (大阪市東住吉区長居公園1-23)
https://goo.gl/maps/xD5v3uhCg1kHBgBW7
開催時間:
<11月>
18:00~21:45(20:45 最終入場)
休園日: 11/14(月)、28(月)
<12月>
18:00~21:30(20:30 最終入場)
休園日: 12/12(月)、12/26(月)
* 開催時間はシーズンによって異なります。
ハイライト動画: https://youtu.be/P0NcRNp3Vjo
長居植物園: https://botanical-garden.nagai-park.jp/