世界7例目の採集「ヨコヅナイワシ」の冷凍標本を日本初公開 深海生態系の頂点に君臨するトッププレデター現る! 

株式会社サンシャインシティのプレスリリース

サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)は、2023年1月13日(金)から開催する「ゾクゾク深海生物2023」でヨコヅナイワシの冷凍標本の日本初公開を予定しております。
※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20221107-f528e4bd847dbe6bdcfa8800d0e7c8ce.pdf

 

【9月15日(木)にサンシャイン水族館が採集したヨコヅナイワシ】

本個体は、9月15日(木)駿河湾焼津沖の深海2,200m付近で採集しました。近年、新種として確認されたばかりで謎に包まれている大型の深海魚であるヨコヅナイワシが採集されるのは非常に珍しく、採集されたのは本件が世界7例目となります。

「ヨコヅナイワシ」の冷凍標本をご覧いただける貴重な機会となるサンシャイン水族館の冬季イベント「ゾクゾク深海生物2023」の詳細は後日ご案内します。

*トッププレデター:頂点捕食者。自分自身を捕食するものがいない、食物連鎖の頂点に位置する生物のこと。
*冷凍標本:採集個体を-20℃~-40℃で冷凍する「冷凍保存」による標本。今まで公開されたヨコヅナイワシはいずれも液浸標本であり、冷凍標本ではより生きている状態に近い姿を見ることができます。

【採集の瞬間】

 

■ヨコヅナイワシを採集したサンシャイン水族館スタッフのコメント

サンシャイン水族館 飼育スタッフ 上市光之

今回乗船した深海底延縄漁は、駿河湾の深海2,000m以深の魚を狙う特殊なものです。釣り針のついた仕掛けのロープを海底まで落とし、ロープを巻き上げてかかった魚を1匹ずつ確認していきます。仕掛けの回収も中盤に差しかかった頃、船頭さんの「ヨコヅナ―!」という一声で、海面に上がってきた魚を見て驚きました。体は、写真で見ていたものと色が異なり深い藍色で綺麗な姿でした。聞いていた通り、鱗がかなり剝がれやすかったので、細心の注意を払いながら、3人がかりでヨコヅナイワシをクーラーボックスに収容し、状態よく保存するためすぐに冷凍保冷を行いました。
 

  • ゾクゾク深海生物2023 概要

深海生物に焦点を当てたイベント「ゾクゾク深海生物2023」。7回目の開催となる今年は、日本で最も深い湾、駿河湾を大調査。ヨコヅナイワシを冷凍標本として日本初展示!
日本一深い湾である、駿河湾。現在も、前人未到の未開拓エリアが多く、昨年(2021年)に「ヨコヅナイワシ」が新種登録されるなど、未だ駿河湾は多くの謎に包まれています。サンシャイン水族館は、駿河湾を中心に深海生物調査や水中ドローンを用いた生物相(せいぶつそう)*および環境調査に取り組んできました。
ゾクゾク深海生物2023では、当館が採集した生き物や迫力ある標本・映像を通し、深海の秘密と魅力に迫ります。
*生物相:特定の地域に生息している生物の種類の組成のこと。

会 期:2023年1月13日(金)~3月12日(日)
会 場:サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上 サンシャイン水族館

 

  • 採集した「ヨコヅナイワシ」の個体情報
ヨコヅナイワシについて
基本生物情報
条鰭綱(じょうきこう)ニギス目セキトリイワシ科クログチイワシ属
生息地:駿河湾および伊豆半島から小笠原諸島にかけた水深2,000m以深
体  長:大きくなると250cm以上
特  徴:2,000mより深い場所に生息する世界最大の深海硬骨魚
鱗がもろく剥がれやすい
2021年に新種登録され、その生態について解明されていないことが多い

サンシャイン水族館では、深海の調査に力を入れており、2019年より水中ドローンを使用して定期的に深海の入口にあたる水深200m付近の調査を進めてまいりました。今般、深海をテーマに開催する冬季イベント「ゾクゾク深海生物2023」にてこれまで行ってきた「駿河湾の深海調査」について発信すると共に、駿河湾の水深2,200mでの生物調査を目的に焼津・長兼丸に乗船し、深海底延縄(そこはえなわ)漁による生物調査を実施したところ「ヨコヅナイワシ」とみられる1個体を採集しました。本個体は、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の協力により「ヨコヅナイワシ」と同定されました。

本個体はイベント終了後は、筋組織の一部や胃の内容物などを研究機関に寄贈し、研究に協力する予定です。

■個体情報
全    長 :135cm程度
体     重 :34.6kg
性    別 :不明
採 集 場 所:駿河湾焼津沖 水深2,200m付近
死亡直後に起こるうっ血などの影響を軽減するため速やかに冷凍保存しております。
個体の性別は不明ですが、今後、個体の雄雌判別を行う予定です。

  • サンシャイン水族館の深海調査

深海の入口にあたる水深200m付近は、まだまだ知られていないことが多いとされています。サンシャイン水族館では定期的な調査を通じて、深海生物の生きている状態の映像や生息環境など様々な情報を集めることで、生物飼育や展示に活かすほか、深海についての情報を発信し、広めることを目標としています。

2019年より小型で遠隔の操作性に優れたFulldepth社製水中ドローン(無人探査機)を用いた深海調査を定期的に実施しており、未知の領域を解明する研究に取り組んでおります。これまでの調査で得られた情報やデータを深海生物の飼育に活かしており、過去にはゾウギンザメの孵化(2020年)やメンダコの長期飼育(2022年)に成功しました。

●「日本初 孵化成功!『ゾウギンザメ』の赤ちゃん誕生」リリース
https://onl.bz/JS9AQN5
●「深海のアイドル『メンダコ』の国内展示最長記録達成!」リリース
https://onl.bz/c4kMa7f
●水中ドローンで撮影した映像              
https://youtu.be/kP1a0uwiGkw

 

※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20221107-f528e4bd847dbe6bdcfa8800d0e7c8ce.pdf
※状況により、内容・スケジュールが変更になる場合がございます。 ※画像はイメージです。
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■サンシャイン水族館(通常営業) 概要
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:(秋冬)10:00~18:00 (春夏)9:30~21:00  ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料:大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円 ※変更の場合あり
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp
※日時指定チケットの購入、または日時指定WEB整理券の取得が必要な場合がございます。詳しくは、水族館 ウェブサイトをご確認ください。
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※サンシャイン水族館ではお客様に安心してご来館いただくため、新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めております。ご来館の際には、ご理解とご協力をお願いいたします。詳しくはサンシャイン水族館  ウェブサイトをご確認ください。
https://sunshinecity.jp/aquarium/news/entry-14803.html

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