JALのプレスリリース
第22070号
JALグループは、2050年にCO2排出量実質ゼロを目指すなど、すべてのフライトをサステナブルなものとし、空の旅を誇らしい価値に変えていくための取り組みを進めています。このたび、その一環として、世界最大級の再生可能燃料製造会社であるNeste OYJ社(本社:フィンランド、以下「ネステ」)(*1)、ならびにネステの日本地区総代理店である伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、以下「伊藤忠商事」)と、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な代替航空燃料)の調達に関する契約を締結しました。
【 ネステおよび伊藤忠商事と進める3つの取り組み 】
・海外での取り組みとして、ネステとロサンゼルス国際空港でSAFを調達する契約を締結し、11月中の当社定期便 に、ネステが供給するSAFを搭載する予定です。
・国内での取り組みとして、伊藤忠商事とネステが製造したSAFを日本に輸入調達する契約を締結し、JALが11月 18日に運航を予定している、東京(羽田)-沖縄(那覇)線のサステナブルチャーターフライト(*2)に搭載します。
・今後の取り組みとして、伊藤忠商事と2023年度のSAF調達に向けた協議を行うための覚書を締結しました。
2023年3月までに、ネステはシンガポールにおいて、年間100万トンのSAFを製造できる大規模製造施設を稼働 させる予定であり、生産量の大幅な増加が見込まれています。今後も海外および国内でのSAFの調達に向けて、ネ ステおよび伊藤忠商事との取り組みを進めていきます。
(*1) Neste OYJ(ネステ)社:
世界最大級の再生可能燃料製造会社。フィンランド、オランダ、シンガポールに製造施設を所有し、廃食油や動物油脂等を原料に、年間約10万トンのSAFを生産している。今後シンガポールとオランダの生産能力を増強し、2023年末までに年間約150万トン、2026年上期までに年間約220万トンのSAFを生産する予定。
(*2) 2022年9月22日付プレスリリース 第22051号 『本邦初、CO2排出量実質ゼロのフライトを東京-沖縄線で運航』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202209/006915.html
【 2050年のCO2排出量実質ゼロに向けて 】
今回のネステおよび伊藤忠商事との契約は、JALが2021-2025年度JALグループ中期経営計画のローリングプラン(*3)で掲げるSAFの利用目標(2025年度に全燃料搭載量の1%、2030年度に10%)の達成に向け、SAFの調達・利用をより前進させるものとなります。既に北米地区においては、ワンワールド アライアンスの航空会社とともにSAFの購入契約を締結(*4)(*5)していますが、今回の一連の契約を通し、海外地区に加えて日本地区においてもSAFの調達・利用をより本格化させます。
今後も、海外におけるSAFの調達を目指し、自社およびワンワールドでの調達活動を加速させるとともに、国内においてはACT FOR SKY(*6)の活動を通じて業界の垣根を超えたオールジャパン体制で国産SAFの商用化および普及・拡大に取り組んでまいります。
なお、JALグループでは、2050年に向けてすべてのフライトをサステナブルなものとするために、SAF調達の取り組みに加え、SDGsに配慮した機内食の導入や使い捨てプラスチックの削減等も順次実施してまいります。
以上
(*3) 2022年5月6日付プレスリリース 第22010号 『2021-2025年度 JALグループ中期経営計画 ローリング プラン2022を策定』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202205/006652.html
(*4) 2021年12月1日付プレスリリース 第21082号 『JALとワンワールド アライアンスメンバーは米国サンフ ランシスコ国際空港においてSAFを調達します』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202112/006392.html
(*5) 2022年3月22日付プレスリリース 第21130号 『JALとワンワールド アライアンスメンバーは米国西海岸の空港において新たにSAFを調達します』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202203/006591.html
(*6) 2022年3月2日付プレスリリース 『国産SAF(持続可能な航空燃料)の商用化および普及・拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」を設立』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202203/006558.html