大日本印刷株式会社のプレスリリース
大日本印刷株式会社（DNP）は東北福祉大学と共同で、宮城県松島町にて、バリアフリー情報を掲載したデジタルマップを活用し、電動車いすで観光する際の課題等を検証するための実証実験を2022年10月28日（金）～30日（日）に実施しました。
＊1 DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム→https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162666_1567.html
松島での実証実験の様子
DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム（スマートフォン用画面）
【実証実験の概要】
○期間 ： 2022年10月28日（金）～10月30日（日）
○場所 ： 松島海岸周辺
○「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム」に掲載した情報 ：
①松島高校観光科の生徒が制作した観光マップの挿絵や観光情報
②松島高校観光科の生徒が制作したバリアフリー情報
③東北福祉大学の学生や関係者が、①～②の情報をもとに、現地でTwitterに投稿した情報
〇アンケートによって取得した情報：
①電動車いすでの周遊についての意向など
②デジタルマップについての意向など
③電動車いすとデジタルマップの組み合わせについての意向など
＊実証実験当日及び後日、東北福祉大学の学生や関係者がTwitterに投稿した情報にもとづいて、松島高校観光科の生徒が観光スポット情報やバリアフリー情報の有用性を確認できる内容となっています。
【今後の展開】
DNPは、本実証実験での「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム」の活用によって得た知見を“バリアフリー基本構想に基づくまちづくり”に活かしていきます。また、年齢や障がいの有無などに関わらず、すべての人が旅を楽しめるようにしていく「ユニバーサルツーリズム」や教育分野などに、同プラットフォームの用途を拡張していきます。
〔参考〕 アンケート集計結果について
「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム」で発信した情報及び電動車いすを使用して、松島海岸の観光を体験いただいた方にアンケート実施しました。その結果から、観光地を電動車いすで周遊する際に、バリアフリー情報と観光スポット情報がデジタルマップに掲載されていることの有用性や、今後の改善点などを知見として獲得できました。
◯アンケート形式 ： 選択式・記入式
◯アンケート回答数 ： 14件のうち、有効回答13件
◯アンケート回答者属性 ： 性別：男性9名、女性5名、回答なし0名
年代：10～20代6名、30～40代3名、50～60代2名、70代以上3名
県内の来訪者12名、県外からの来訪者2名
■電動車いす及びデジタルマップの利用意向などについて
■松島のバリアフリー対応デジタル観光マップについて
○回答の理由について（自由回答欄） ※抜粋
・イラストがかわいらしいから。
・どこに何があるのか見やすいから。
・未知の地に来てデジタルは便利に思った。
・ユーザーが高齢である可能性を考えると、車いすで行けないところは初めからマップ上の色を変えておくなどすれば、なお分かりやすいかと思った。
・普段からデジタルマップ・スマートフォンを積極的に使用してはいないので、あれば便利だとは思うが、積極的には使わない。
・スマートフォンは使用していない。
■今回利用した電動車いすとデジタルマップの組み合わせについて
○回答の理由について（自由回答欄） ※抜粋
・使い勝手が良いから。
・電動車いすでもマップが見やすかったから。足が不自由な方にとって便利だと思った。
・車いすが通ることを想定して、橋の隙間（間隔）が書かれていて良い。情報量が増えていくとおもしろい。
・人気や混み具合が分かれば人に勧めたい。
・あると便利ですが、使い方そのものが少し難しかったと思う。操作がより簡単になると良いと思う。
・使いこなせない
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されるこがありますので、あらかじめご了承ください。
