ケアンズ観光局のプレスリリース
ケアンズ観光局(オーストラリア クイーンズランド州ケアンズ、CEO:マーク オルセン)は、オーストラリア政府観光局による調査「Future of Global Tourism Demand(世界観光需要の将来)」の結果を基に、2023年の「ケアンズ旅行トレンド」をお知らせいたします。
©ケアンズ観光局
オーストラリア政府観光局の調査「Future of Global Tourism Demand(世界観光需要の将来)」によると、日本人旅行者は、友人との旅行や一人旅が多く、レジャーやアクティビティに比べ飲食への興味関心が他の国・地域からの旅行者に比べて高い傾向にあることが分かりました。また、旅行中には贅沢、リラックス、日常生活からの解放を特に望んでおり、ラグジュアリー層では癒しを目的に過ごす人が多い傾向にあることも分かりました。その中でも注目すべき点として、日本人が旅行する際の「サステナブル」への意識度は、調査を実施した20国・地域の中で最下位でした。※
日本でも少しずつ生活の中に取り入れられてきているサステナブルな行動も、旅行時にはなぜか意識が低くなってしまっている傾向です。旅行先では、その国や地域の習慣を取り入れ、敬意を払うのもひとつの流儀です。しかし、せっかく旅行だから日常を忘れて楽しみたい、旅行の時までサステナブルを意識して行動するなんて限られた時間を楽しめないと思っていませんか?
今回は、グレートバリアリーフと熱帯雨林という2つの世界遺産を持つケアンズならではの、無意識のうちに取り入れられている「サステナブル」な行動や、上質な旅を味わいつつ自然にも配慮した、ケアンズの2023年旅行トレンド「エコ・ラグジュアリー」を紹介します。
※オーストラリア政府観光局「Future of Global Tourism Demand」、調査期間2022年4月22日~5月17日、対象20国・地域(オーストラリア、UK、ニュージーランド、インド、中国、USA、韓国、日本、イタリア、フランス、ドイツ、シンガポール、マレーシア、カナダ、香港、インドネシア、台湾、フィリピン、タイ、ベトナム)
https://www.tourism.australia.com/content/dam/digital/corporate/documents/future-of-demand/tourism-australia-global-future-of-tourism-demand-research-public-report.pdf
- 2023年 ケアンズ旅行トレンドは、上質なのに自然にも配慮『エコ・ラグジュアリー』
クリスタルブルック コレクション(ホテル)
2021年9月1日より使い捨てプラスチックの使用が原則禁止になったクイーンズランド州ケアンズの3か所にあるクリスタルブルック・コレクションでは、SDGsを考慮し2018年のホテル開業時よりペットボトルやアメニティボトルの使用削減に努めています。また、客室のコーヒーメーカーに入れるカフェポッドはリサイクル可能なものを使用し、レストランの残食はコンポスト化されています。ホテル内で消費される食材の8割は、車で3時間以内の場所で生産されているものに限られ、ルームキーはプラスチックではなく木製、ハンガーはカーボン紙製、スマホにホテルのアプリを入れれば、そのスマホがルームキーにもなります。ゲストルームにはミネラルウオーターの入ったエコ・グラスボトルを用意し、紙の削減のため全室iPadを完備。全ホテルエコトランスファー(無料レンタル自転車)をご用意しています。
レインフォレステーションネイチャーパーク
ケアンズシティとキュランダを結ぶキュランダツアー、およびキュランダ村とレインフォレステーションを結ぶシャトルバスとして排ガスゼロ、100%電動のバスを運行しています。電力の補充は市内のバスデポに設置されたソーラーパネルから行っており、レインフォレステーションでも使用電力の35%ほどを補えるだけのソーラーパネルが設置されています。
レインフォレステーションでは熱帯雨林に木を植える事で豊かな森に戻していく活動をしています。外部団体の記念植樹を有償で受託する場合には、その収益を全て環境保護団体へ寄付しています。
レインフォレステーションでは排水も浄化装置を通してから排水しています。飲み水レベルまで浄化された水は園内の果樹園や庭園への散水にも使われますが、排水溝に流しても最終的にたどり着くグレートバリアリーフが汚染されない構造になっています。
シャングリ ラ ザ マリーナ ケアンズ(ホテル)
可能な限り地元産の野菜やフルーツを使用した地産地消に注力し、中庭の庭園で栽培したハーブ等も利用しています。プラスチック容器の消費量を削減すべく、ストローは紙製、ルームキーは木製、ランドリーバッグは不織布製、ウォーターボトルやアメニティボトルも100%再生可能なプラスチック素材を使用し、シングルユースのプラスチックやビニールの排除を進めています。料理油やコーヒーカプセルのリサイクルを含む、廃棄物管理を徹底し、照明や冷蔵施設の改善による消費電力の削減にも努めています。また、福祉団体Angericareを通じて定期的に食糧の寄付を行うなど、スタッフに勤務時間内におけるボランティア活動を推奨しています。
スカイレール・レインフォレスト・ケーブルウェイ(観光施設)
地球上で最も壊れやすい熱帯雨林の環境を探検する機会をお客様に提供し、将来の世代のために自然環境を保護し、支持者を募り、持続可能な未来への理解を深めるため、最高水準の教育、意識、そして持続可能な実践による環境保護に取り組んでいます。
ケアンズ地域評議会の「Green Space Our Place Program」を通じて地域の植林に参加し、パシフィックトヨタケアンズと共同で、毎年恒例の「プラネットアーク全国木の日」コミュニティ植樹イベント「Tropical Tree Day」を主催しました。家族で楽しめるこのイベントでは、1,200本の木を植え、鳥などによる花粉媒介のため、より多様な生息地に、より自然に近い景観を提供します。世界中の脆弱な熱帯雨林の生態系は多くの課題に直面しています。
スカイレール・レインフォレスト・ケーブルウェイの誓いは、訪問者がその重要性をより深く理解して帰ることができるよう、情報を提供し環境保全の意識を高めることです。このような背景から、健全な管理、研究と教育を通じた理解と感謝を通じて、世界中の熱帯雨林を保護することをビジョンに、2005年にスカイレール熱帯雨林基金が設立されました。同基金は、より良い理解と持続可能な実践を通じて熱帯雨林の保護を強化するための研究を支援するため、これまでに60万豪ドル以上の資金を提供しています。スカイレール熱帯雨林基金への寄付や会員登録は、どなたでも行うことができます。スカイレール熱帯雨林基金グッズはスカイレールのギフトショップで購入でき、売上の一部が基金に寄付されます。
EXPERIENCE CO(アドベンチャーツアー会社)
スカイダイビング、グレートバリアリーフツアー、島の日帰り旅行、豪華な数日間のウォーキング体験、熱帯雨林でのジップラインなどのアドベンチャー体験を提供しているエクスペリエンス社では、オーストラリアの自然遺産保護に直結する重要な保護活動を支援しています。
壊れたサンゴの生息地を作る再生プログラムでは、リーフスターという壊れたサンゴの破片を付着させ、再生させるための生息環境を作り出すシステムを活用。リーフスターを初めてグレートバリアリーフに設置した後、18か月でサンゴの被度数が50%増加したことが確認されています。また、さまざまな企業や市民と協力し合い、保全プロジェクトに取り組んでいます。
2022年3月に誕生した最新のポンツーン(人工島)の「リーフマジック」は、経済的持続可能性の好例です。エクスペリエンス社のためだけでなく、地域自体にも新たな雇用機会を提供し、この地域の観光を増加させるものとして歓迎されています。このポンツーンは、ケアンズで地元の職人によって設計・製造され、風力発電機やソーラー発電機を備え、持続可能性を最重要視しています。
その他にもエクスペリエンス社のケータリングでは、地元で生産された食材を使用し環境に配慮した包装を施す地元のレストラン「オーカー」に委託。すべてのオフィスのコピー用紙は、再生紙を使用したものに交換し、印刷に関するポリシーに沿って、スタッフは書類をスクリーンで見せたり、印刷が必要な場合は両面印刷して紙を節約したりするよう奨励しています。また、船舶やオフィス内の化学洗浄剤を削減。従来の多くの製品に使われている有害な化学物質を避けるため、認定された環境にやさしいクリーナーを使用し、すべての事業所でリサイクル設備を導入するなど、徹底したSDGsの意識のもとに運営されています。
©ケアンズ観光局
このように、日本人旅行者にとって興味関心の高い飲食においても、地産地消の野菜やフルーツを取り入れたホテルやレストランがあります。癒しや自然を満喫できるアクティビティや施設においても環境配慮がされており、環境保全への活動を積極的に行っています。ケアンズでは気負いせず、楽しみながら無意識のうちにサステナビリティを取り入れつつ、上質な体験ができる場所がたくさんあります。また、ヴァージン・オーストラリア航空より、2023年6月28日から東京・羽田=ケアンズ直行便の毎日運航開設も発表され、ケアンズへの渡航がよりスムーズになります。
2023年の海外旅行を検討の際はぜひ、ケアンズの「エコ・ラグジュアリー」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ケアンズ観光局 公式 日本語ウェブサイト:https://www.tropicalnorthqueensland.org/jp/
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