国産宇宙ベンチャー「岩谷技研」、気球による“宇宙遊覧”の普及へ 日本発、誰もが宇宙を体験できる「宇宙の民主化」を実現する共創プロジェクト 岩谷技研「OPEN UNIVERSE PROJECT」始動

OPEN UNIVERSE PROJECT事務局のプレスリリース

 気球による宇宙遊覧を目指す宇宙開発企業、岩谷技研(本社:北海道札幌市、代表取締役CEO:岩谷圭介)は、2023年2月21日(火)に、誰もが宇宙を体験できる「宇宙の民主化」を実現する共創プロジェクト「OPEN UNIVERSE PROJECT」を始動することを発表しました。
 OPEN UNIVERSE PROJECTとは、気球によって“誰もがいける宇宙遊覧”を実現する岩谷技研のテクノロジーを軸に、様々な業種のパートナーとの共創によって日本から宇宙産業を開拓し、宇宙をすべての人にひらかれたものにしていく「宇宙の民主化」プロジェクトです。
 プロジェクト始動に伴って、宇宙遊覧体験ご搭乗者・パイロット・共創企業の募集を開始いたします。
プロジェクト公式サイト:https://open-universe-project.jp
『岩谷技研|宇宙遊覧フライト』公式動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=EyUZKZl6RQ4

  • 誰もが宇宙に関われる時代に:OPEN UNIVERSE PROJECT始動

■テーマは「宇宙の民主化」
 人類が初めて宇宙を飛んでから60年あまり。これまで宇宙は常に限られた、選ばれた人が行く場所でした。ここ数年、宇宙へ行く新しい手段がいくつも登場してきましたが、依然として価格や身体的負荷など越えられない壁が立ち塞がっているのが現状です。

 岩谷技研はロケットのように燃料を使うのではなく、空気よりも軽いガスの浮力で人や物を宇宙遊覧が可能な高度まで運ぶ安全で低コストな手法を開発しました。この手法によって搭乗者の運搬に限らず、これまで以上宇宙との関わり方は、限りなく広く。それが「宇宙の民主化」の第一歩だと考えます。

 安心・安全・低価格な誰もがいける民間向けの宇宙遊覧を起点に、様々な企業・団体と新しい事業・サービス・活動を共創していき、これまで限られた人たちだけの活躍の場であった宇宙をすべての人が参加可能なものにすること。あらゆる層の人が、あらゆる業種の企業が、それぞれの方法で宇宙と関われるようになる世界を、岩谷技研が拓きます。
 

▶︎ 民主化の実現①:宇宙遊覧体験ご搭乗者を5名募集
 岩谷技研では、2023年から2024年にかけて計画している気球による宇宙遊覧の商業運行開始に向け、本日より搭乗者の募集を開始いたします。下記ページよりご応募いただいた中から5名のご搭乗者様を選出し、宇宙遊覧フライトを含む宇宙遊覧体験を販売いたします。
 応募条件、募集要項など詳しい情報は以下の「OPEN UNIVERSE PROJEC T宇宙遊覧体験 ご搭乗者募集サイト」にて、ご確認ください。

「OPEN UNIVERSE PROJEC T宇宙遊覧体験 ご搭乗者募集サイト」:https://open-universe-project.jp/oubo

宇宙遊覧体験ご搭乗者募集概要
・募集期間:2023年2月21日(火)10時00分~2023年8月31日(木)16時59分
・当選者発表予定日:2023年10月9日ごろ(※日程は前後する可能性がございます。)
第一期ご搭乗者様はプロジェクト事務局にて、5名を選出いたします。
・当選後のフロー:
合同オリエンテーション:2023年    11月20日(月)〜2023年12月3日(日) のいずれかの日程。
場所は岩谷技研本社(札幌)を予定。
打上実施:2023年12月以降、順次打上を予定。(滞在期間は1週間程度を想定)
打上までの期間内にメディカルチェック・安全講習会にご参加いただきます。
※合同オリエンテーションの日程は当選後、予定期間内で調整します。
11月20日(月)〜12月3日(日)のご予定をご確認の上、ご応募ください。
※当選後のフローは開発の都合によりに変更する場合がございます。

▶︎ 民主化の実現②:パイロット募集
 OPEN UNIVERSE PROJECTは宇宙を多くの人にひらくためのプロジェクトです。その一つの形として、岩谷技研ではパイロット候補生を若干名募集します。候補生は正社員として雇い入れます。パイロットの訓練を受けながら、開発を主体としたその他業務にも携わっていただきます。

▶︎ 民主化の実現③:企業共創
 私たちの開発する宇宙遊覧は、誰でも宇宙に関わることができるプラットフォームです。岩谷技研が装置を開発しますが、宇宙遊覧に関連する技術・サービスを、国内の企業様と一緒に作り上げていきたいと考えております。宇宙空間で快適に過ごす衣料を作ってくださる企業様、宇宙港や発射場・宇宙リゾートを一緒に開発してくださる企業様、宇宙産業のための人材育成を担っていただける企業様、宇宙遊覧体験をより快適にする食事や飲料、アメニティを開発してくださる企業様など。OPEN UNIVERSE PROJECTは、宇宙遊覧に関わる幅広い技術・サービスを、そうした企業様と一緒に、日本発として作り上げていくことを目的としています。

想定する共創パートナー様の例
・通信企業
・宿泊・リゾート施設
・アパレル企業
・保険企業
・飲食企業
・カメラ・AV機器企業
・車両・船舶企業
・メディア・コンテンツ企業
・人材育成企業 など

 

 

企業共創に関するお問い合わせ先:info@openuniverse.jp

 

  • プロジェクト賛同者コメント

■山崎直子様
プロフィール
 1970年千葉県松戸市生まれ。1999年、宇宙飛行士候補者に選抜され、2001年、宇宙飛行士として認定。2010年、スペースシャトル「ディスカバリー号」によるSTS-131ミッションのMSとして参加。物資移送作業全体の取りまとめや、ISSのロボットアームの操作などを担当。ISS第22次/第23次長期滞在クルーとして長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士と共に、日本人宇宙飛行士が初めて軌道上に2人同時滞在し、様々な共同作業を実施した。

コメント
 何度も何度も繰り返し行ってきた気球実験。そして設計から開発まで、製造まで自社内でサイクル良く改良を重ねられてきたこと、真摯な態度がとても印象深く残っております。スペースバルーンは高高度まで行く手段に多様性を与えてくれます。そうした宇宙近くから、また高高度から地球を眺める、そうした人の幅も広げてくれるものだと思っております。
 スペースバルーン、そしてこのOPEN UNIVERSE PROJECTに参加される多くの皆様の取り組みにより、宇宙がより開かれた存在になっていくことに強く期待をしております。本日は誠におめでとうございます。

■黒田有彩様
プロフィール
 中学時代、作文コンクールで入賞し NASA を訪問したことをきっかけに宇宙の虜に。様々なメディアで分かりやすく楽しく宇宙の魅力を発信している。13年ぶりのJAXA宇宙飛行士選抜試験に挑戦。
 2016 年 11 月、個人事務所 兼 宇宙の魅力を幅広く伝えるコンテンツを企画する法人・株式会社アンタレス を設立し代表取締役に就任。
2017 年 4 月~2022 年 3 月文科省 JAXA 部会臨時委員。
2018 年〜 和歌山大学国際観光学研究センター客員特別研究員。
2021 年〜 内閣府「ムーンショットアンバサダー」。
2020 年 4 月 1 日より Youtube 番組「宇宙タレント黒田有彩 –ウーチュー部–」開設。
現在、CX「ネプリーグ」、ニュース番組など TV、司会業などで活躍中。

コメント
「宇宙遊覧」
なんて想像力をかき立てる素敵な言葉なんでしょう。特別な訓練をしなくても、そのままの自分で、地球を宇宙を味わえる。「気軽」という言葉すらも、この気球での宇宙遊覧のためにある言葉のように思えてきます。多くの方が『これなら自分も!』とリアルを感じられたのではないでしょうか。
岩谷社長、そして岩谷技研の皆さんの着実な継続によって、今日という日が迎えられたこと、いち宇宙ファンとして胸が熱くなります。本当におめでとうございます!

■和歌山大学 教授 秋山演亮様

プロフィール
 2010年4月から和歌山大学の宇宙教育研究所に勤務。以前は、「はやぶさ」や月周回観測衛星「かぐや」のプロジェクトメンバーを歴任。

コメント
少年が夢に向かって挑戦を何度も繰り返し、段々と多くの仲間を得て宇宙を目指す岩谷技研の物語。自分達の「やりたい」だけではなく、仲間の「安全」を護り、丁寧な説明で社会にも「安心」を醸成する。目指すは「宇宙」のはずなのに、そんな「地に足が付いた」活動をこれまで遠くから拝見していましたが、最後の成功の瞬間に立ち会える事に幸せを感じています。みんなの宇宙への第一歩、成功を祈念しています!

  • 岩谷技研について

■気球による宇宙開発
 岩谷技研は2016年の設立以来、「風船宇宙プロジェクト」「風船宇宙 生物プロジェクト」など気球を使った宇宙開発に挑戦してきました。
 2020年の夏からは “気球による宇宙遊覧” を新たな目標に定め、資金調達を実施。以来、札幌を拠点に高高度気球と気密キャビンの設計・開発、並びに各種の実証実験を重ねてきました。早ければ2023年度中にも、気球による宇宙遊覧の商業運行開始を開始する計画です。

<これまでの開発経緯>
2020年 7月 有人宇宙遊覧プロジェクト始動
2021年 6月 自社設計の無人気密キャビンを成層圏へ打ち上げ、回収に成功(無人)
2022年 2月 自社設計キャビンと自社製ガス気球による有人飛行実験に成功(有人|係留)
2022年10月 有人自由飛行実験に成功(有人|自由飛行)
2022年11月 高度100m越えの自由飛行実験に成功(有人|自由飛行)

キャビンについて
 宇宙遊覧で到達する高度25000mは真空・低温・無酸素。地球軌道や月面との環境とは厳密には微小な差はありますが、人間にとっては宇宙とほぼ同じ環境であり、宇宙遊覧には宇宙船と同様の機能が求められます。
 安全で快適な宇宙遊覧を可能にする、岩谷技研のキャビン” T-10 Earther”には、骨格設計や機密構造に数々の特許技術が使用されており、機内の気圧変化は旅客機より小さく、飛行時の振動や揺れは新幹線より小さなものに。さらに、大きな温度変化もありません。また、直径150cmの宇宙船としては極めて大きなドーム窓を備え、壮大な宇宙の姿を遊覧することができます。日本の技術で夢と希望が詰まった宇宙遊覧を提供します。

※T-10 Eartherは、特別販売も予定しております。
詳しくは「ご搭乗者募集サイト」をご覧ください。

安全性について
気球は普段の乗り物と同じくらい高い安全性をもった乗り物です。
100回運航して、一度も事故を起こさない確率※は、
ロケットで4.8%、自動車は99.999%、気球は99.9992%
安全に宇宙と地球を眺めるなら、気球が最適な手段といえます。

岩谷技研の宇宙遊覧気球は、さらに安全性を高めるために
4重の安全装置を実装しています。
1. ガスを抜かない気球
下降時もガスの放出を抑える構造で一定の浮力を保ち続けます

2. パラシュート変形気球
もしもの時、気球はパラシュートに変形します(特計取得)

3. キャビン用パラシュート
万が一の際、キャビン搭載のパラシュートを活用します

4. 乗員用パラシュート
緊急脱出用に乗員用のパラシュートも備えます

※警視庁過去統計、NASA・ロシア過去データ、NTSB Accidents and Accident Rates by NTSB Classification 1998-2007より

■岩谷技研:https://iwaya.biz/
 株式会社岩谷技研は、高高度ガス気球、並びに気密キャビンを設計/開発/製造し、気球による宇宙遊覧を目指す宇宙開発企業です。岩谷技研が目指す宇宙遊覧とは、単に地球の大気圏外に広がる空間(Space)に行くこと(Travel)ではなく、調和と秩序のとれた宇宙(Cosmos)に身を置くことにより人々の意識や視野が広がる旅(Journey)を提供することを意図しています。

株式会社岩谷技研のプレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/88928

 

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