三菱一号館美術館 設備入替および建物メンテナンスのため、2024年秋まで長期休館

三菱一号館美術館のプレスリリース

三菱一号館美術館は、設備入替および建物メンテナンスのため、2023年4月10日から2024年秋まで全館長期休館いたします。当館は、1894年に丸の内初のオフィスビルとして創建され、その後老朽化により解体された三菱一号館を可能な限り忠実に復元し、2010年4月6日に三菱一号館美術館として開館しました。明日から開催する「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」(会期:2023年2月25日~4月9日)を含め、40本の展覧会を開催し、東京・丸の内の文化発信拠点として活動を展開してきました。

今回の修繕工事では、空調設備の入替や全館LED照明にするほか、予防保全のために建物メンテナンスを行うことになりました。外壁周りには仮囲いを設置し、一号館広場に面した外壁面には、グラフィックデザイナーの服部一成氏のデザインによる、高さ14.4m、総面積約1,250㎡の大型の仮囲い装飾を2023年5月から設置する予定です。また、長期休館を告知するメインビジュアルをグラフィックデザイナーの中村至男氏に制作していただきましたのでお知らせいたします。

設備入替および建物メンテナンスの概要
①設備入替
展示作品の環境保全のために、空調設備の入れ替えを行います。三菱一号館美術館の展示室はすでにLED照明を導入していましたが、屋内外各所の照明もLEDに変更し、環境負荷低減を促進します。またレンガの建物ならではの電波環境の悪さについても改善を目指します。
②建物メンテナンス
復元建物の基本は変更せずに、避雷針や棟飾り等、鉄部の錆や汚れの除去、床材の補修等を行います。また屋根を葺いているスレート石の点検・補修の点検も行います。

服部一成氏による大型の仮囲い装飾
今回は、建物のメンテナンスのために、三菱一号館の外壁を取り囲むメッシュ素材の仮囲いを設置することが決定しており、美術館のロゴマークをデザインしていただいた服部一成氏に、当館のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック作品をモティーフに、全28作品を自在にコラージュした高さ14.4m、総面積約1,250㎡におよぶ、大型の仮囲い装飾をデザインしていただきました。ロートレックが描いた19世紀末のパリの賑わいが、時空を超えて丸の内に移動してきたような大壁面が現れます。
仮囲い設置期間:2023年5月中旬から2024年夏ごろまでを予定
※詳細日程は随時三菱一号館美術館WEBサイト〔https://mimt.jp/〕ならびに公式Twitter〔https://twitter.com/ichigokan_PR〕にて告知
仮囲いデザイン:
(上:南西面/下:北西面)

【服部一成氏 プロフィール】
東京生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、ライトパブリシティを経てフリーランス。主な仕事に、雑誌『真夜中』、『流行通信』、『here and there』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」、「新潟市美術館」、「弘前れんが倉庫美術館」のロゴタイプ、『プチ・ロワイヤル仏和辞典』の装丁、ロックバンド「くるり」のアートワークなど。

長期休館告知メインビジュアル
2023年4月10日から2024年秋までおよそ一年半の間、三菱一号館美術館が全館休館するにあたり、丸の内パークビル・丸の内ブリックスクエア街区、丸の内エリア外の駅看板、美術館WEBサイトならびにSNS告知用に長期休館を告知するメインビジュアルを制作しました。トーンを抑えた色面構成で、独自のユーモアを交えてポップな世界を描くグラフィックデザイナーの中村至男氏により、三菱一号館美術館の建物のアウトラインを強調し、絶妙なバランスの抜け感と色面で構成されたグラフィックに仕上がりました。

【中村至男氏プロフィール】
川崎市生まれ。日本大学芸術学部卒業、Sony Music Entertainmentを経てフリーランス。主な仕事に、アートユニット「明和電機」のグラフィックデザイン、PlayStationゲーム「I.Q」(佐藤雅彦氏とのプロジェクト)、「単位展」(21_21 DESIGN SIGHT)のグラフィックデザイン、「私の部屋」のショッピングバッグイラストレーション、など。著書に、絵本『どっとこ どうぶつえん』『はかせのふしぎなプール』『ゆきだ ゆきだ』(以上福音館書店)など。

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。