AOSデータ株式会社のプレスリリース
クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開するAOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 春山 洋 以下 AOS データ社)は、旅行業界や観光業における効率化が求められている日本において、旅行テックで多種多様な情報を共有、保存できる旅行データプラットフォームの構築を支援し、AIによるデータ分析や活用につなげることができる「旅行データプラットフォームAOS IDX」(https://AOSIDX.jp/)のInside実装サービスを、2023年3月30日より販売開始することをお知らせします。
旅行テックにおけるデータを統合管理する「旅行データプラットフォーム AOS IDX」
■旅行テックと旅行データプラットフォーム AOS IDX について
旅行テック(Travel Tech)とは、旅行データを活用して、旅行業界や観光業において、旅行商品、サービス、ソリューションの開発や導入を支援するテクノロジーのことです。旅行データとは、予約データ、旅行会社の運営データ、航空券やホテルの予約データ、目的地でのアクティビティやグルメ情報、評価データなど、旅行に関連するあらゆる側面のデータが含まれます。
旅行テックは、技術革新やデジタルトランスフォーメーションの波に乗り、旅行業界をより効率的で便利なものに変える役割を担っています。具体的な技術やサービスには以下のようなものがあります。
・人工知能（AI）と機械学習を活用した個別旅行プランの作成やレコメンデーション。
・モバイルアプリやウェブサイトを通じた予約や検索の最適化。
・ビッグデータ分析を用いた価格戦略や需要予測の改善。
・IoT（インターネット・オブ・シングス）を活用したホテルや空港のスマート化。
・AR（拡張現実）やVR（仮想現実）を用いた観光地やホテルの事前体験。
・ブロックチェーン技術を活用したセキュアな決済やデータ管理。
観光庁（※1）がまとめた2022年12月の主要旅行会社の全体の取扱高は2477億円で前年同月比32.3％増。種類別の取扱額は国内旅行が前年同月比10.8％増で、2019年12月比は3.3％減とコロナ前の水準近くに戻っています。10月に始まった政府・自治体の全国旅行支援も追い風となり、海外旅行は同604.4％増と前年の7倍に増えました。外国人旅行が同377.3％増となっています。
※1：出典 観光庁「主要旅行業者の旅行取扱状況速報（令和4年 12月分）」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001586493.pdf
旅行テックは、この拡大する旅行需要に対して、革新的な技術を活用して、旅行者に最適な体験を提供し、業界全体の競争力を高めることを目指しています。
■旅行テックが必要な背景
日本で旅行テックが必要とされる背景には、以下のような要因があります。
・観光需要の増加
日本政府が訪日外国人観光客の増加を目指していることや、インバウンド需要の拡大に伴い、旅行業界全体の競争が激化しています。これに対応するために、効率的で柔軟なサービスが求められています。
・世界的なテクノロジーの進化
IoT、AI、ブロックチェーンなどの技術が世界的に急速に発展しており、これらの技術を活用した旅行テックが、国内外からの観光客にとって魅力的なサービスを提供するために重要となっています。
・国内旅行市場の多様化
国内旅行者の年齢層や趣味、旅行スタイルが多様化しています。個々のニーズに対応したカスタマイズされたサービスが求められるため、テクノロジーを活用して効率的な個別対応を行う必要があります。
・地方創生と観光
日本の地方都市や観光地では、地方創生や観光振興を図るために、テクノロジーを活用した情報発信やアクセス向上が求められています。旅行テックは、地方の魅力を伝えるためのプラットフォームや、観光資源の効果的な活用を支援します。
・オリンピック・パラリンピック後の観光振興
2021年の東京オリンピック・パラリンピックが終了した後も、日本の観光産業を継続的に発展させるためには、最先端の旅行テックを導入し、国内外からの観光客に魅力的なサービスを提供することが重要です。
これらの要因から、日本の旅行業界においても旅行テックの導入や活用が必要不可欠となっており、今後もその重要性が増していくことが予想されます。
■旅行産業におけるデータの保存と共有の課題
拡大する日本の旅行市場において、旅行データの保存と共有に関する課題は以下のようになります。
・データの断片化
旅行業界では多くの企業が関与しており、航空会社、ホテル、旅行代理店、観光事業者などがそれぞれ独自のデータを持っています。これにより、データが断片化され、情報の一元化が困難になっています。
・プライバシーとセキュリティ
個人情報やクレジットカード情報など、旅行者のデータを適切に保護することが重要です。データの保存と共有において、プライバシーの保護やセキュリティ対策が求められています。
・データの利活用
旅行業界においては、大量のデータが生成されますが、それを効果的に活用する方法がまだ十分に確立されていません。データを解析し、顧客に適したサービスやプロモーションを提供するためのアプローチが求められています。
・データ標準化の欠如
旅行業界のデータは、様々なフォーマットやプロトコルで管理されています。これにより、異なる企業やプラットフォーム間でのデータの共有や連携が難しくなっており、新たなファイル共有の仕組みが求められています。
・リアルタイム性の確保
旅行市場は非常にダイナミックであり、価格や在庫情報、天候などがリアルタイムで変化します。そのため、データの保存と共有のプロセスにおいて、リアルタイム性を確保することが重要となります。
これらの課題に対処するためには、データプラットフォームやクラウドサービスを活用して、データの一元化、標準化、セキュリティ確保、リアルタイム性の向上などを図ることが求められています。また、AIや機械学習を活用したデータ解析やレコメンデーションが、旅行業界におけるデータ活用の可能性を拡大しています。
■旅行テックにより、旅行産業の課題を解決
旅行データをクラウドに保存し、共有できる旅行テックを活用することで、以下のように旅行産業の課題を解決することができます。
・データの一元化と断片化の解消
クラウドベースのデータプラットフォームにより、航空会社、ホテル、旅行代理店、観光事業者などの異なる企業がデータを一元的に管理できます。これにより、データの断片化が解消され、情報のアクセスが容易になります。
・セキュリティとプライバシーの向上
クラウドプラットフォームは、データの暗号化やアクセス制御などのセキュリティ対策を提供します。これにより、旅行者の個人情報やクレジットカード情報などのデータが適切に保護されます。
・データの活用と最適化
クラウドベースのデータプラットフォームを活用することで、大量のデータを効率的に解析し、顧客に適したサービスやプロモーションを提供することが可能になります。また、AIや機械学習を活用することで、より精度の高いレコメンデーションや予測が実現できます。
・データ共有と連携の促進
旅行データプラットフォームを通じて、データの共有化が進められます。これにより、異なる企業やプラットフォーム間でのデータの共有や連携が容易になり、業界全体の効率向上が図られます。
・リアルタイム性の確保
クラウドプラットフォームを利用することで、データのリアルタイム性が向上します。価格や在庫情報、天候などの変化に素早く対応し、顧客に適切な情報を提供することが可能になります。
これらの要素により、旅行テックのデータプラットフォームは、旅行産業の課題を解決し、業界全体の競争力を高めることが期待されます。
旅行データプラットフォーム AOS IDX
■旅行データプラットフォーム AOS IDXの特徴
「旅行データプラットフォーム AOS IDX」は、厳格かつ柔軟なアクセス権限管理機能や、ドキュメントへの検索用メタデータ付与によるデータ検索性の強化、AIデータ活用に向けたマルチモーダルAIへの対応、ファイルビューアー機能、暗号化および監査機能、バックアップ機能、および大容量長期保管向けアーカイブシステム機能を備えています。AOS IDXは、安全なデータ共有が求められるすべての旅行産業向けに設計されたクラウドストレージシステムです。
1. 旅行データをバックアップし、セキュリティを保ちながらアクセスできるようにする
2. 内部や外部と安全な共有をし、チームコラボレーションを効果的に行う
3. すべてのドキュメントのバージョンと変更を追跡する
4. VDR ドリブンセキュリティにより、セキュリティとコンプライアンスを最大化して、観光産業関係者のデータを安全に保つ
5. AI 活用を見据えた検索用メタタグ機能
6. 大規模なコスト削減を可能にする大容量データ管理機能
7. 独自カスタムブランドでの展開、ロゴ設定可能
8. マルチモーダル AI への対応
■旅行データプラットフォーム AOS IDXの導入効果
「旅行データプラットフォーム AOS IDX」により、以下のような導入効果が期待できます。
１．情報共有の促進
観光産業が保有する情報を異なる部署で安全に共有することが可能となります。これにより、観光産業の情報共有がスムーズになり、情報共有の効率化が実現できます。
２．データ統合の促進
異なる部署が保有する旅行データを統合することにより、包括的な分析や意思決定ができるようになります。
３．チームコラボレーションの強化
チームドライブを活用することにより、ドキュメントやファイルを一元管理することで、旅行に関係する企業が必要な情報にアクセスできるようになります。
４．プロジェクト管理の効率化
チーム内でドキュメントやファイルの共有が容易になることで、プロジェクトの進行管理が円滑になります。
■「旅行データプラットフォーム AOS IDX」とData to AI®︎仕事術
データを体系的に管理し、AI 実装を超簡単に！というData to AI 仕事術では、観光産業のDXを推進するために、旅行に関わる膨大なデータを適切に管理することで、AIに向けたデータ活用の準備を進めることが重要です。AIにおけるデータプラットフォームには、AIデータの源となる、各分野に分散されている大量かつ多岐にわたるデータドリブンのためのデータを効率的かつ安全に収集、保存、管理することが求められます。
これらのAI学習データを適切に保存管理することができる AIデータマネジメントが重要です。AIの成功は、AIアルゴリズムのトレーニングに使用するトレーニングデータの品質と、AIライフサイクルによるメンテナンスが重要な鍵となります。
AOS IDXでは、こうしたAIライフサイクルの仕組みに基づき、AIデータにおけるAIシステムのためのAIデータ管理を行い、旅行に関わる膨大なデータがあって初めて優秀なAIシステムを実現できるというData to AI®︎のコンセプトの元、AOS IDXによって、観光産業の効率化に向けたプラットフォーム構築を支援します。
■「旅行データプラットフォーム AOS IDX」を支える各賞受賞実績の技術
「AOS IDX」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で13期連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を14年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューションとして開発されました。
■「旅行データプラットフォーム AOS IDX」サービス概要 （https://AOSIDX.jp/）
●サービス名： 旅行データプラットフォーム AOS IDX（エーオーエスアイディーエックス）
●提供開始：2023年3月30日
●価格：月額16,500円（税込）～
【AOSデータ株式会社について】
名 称：AOSデータ株式会社 代表者：春山 洋
設 立：2015年4月 所在地：東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本金：1億円（資本準備金15億2500万円）
URL： https://www.aosdata.co.jp/
AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業6,500社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、14年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データの復元調査や証拠開示で数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセット マネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。
