福井県のプレスリリース
福井県立恐竜博物館は、前期白亜紀に棲息していたフクイラプトルについて、DNAからの再生に成功し、今夏のリニューアルオープンに合わせて公開しますのでお知らせします。再生し誕生したのは７頭で、当時の棲息環境を再現した空間「フクイラプトルの森」に開放。観察用マシン「ダイナピット」に乗り込み、恐竜世界を体感することができます。
映画の世界が現実に
金色の琥珀に閉じ込められた蚊からDNAが採取され、恐竜がよみがえる…。かの有名な映画シリーズのような世界が、現実のものとなりました。
福井県立恐竜博物館・研究チームは長年、恐竜再生に必要な情報が抽出できるDNAを探し続けてきました。大きな転機となったのは2019年。フクイラプトルの頭骨から、細胞分裂の途中で凍結したと思われる物体を発見。細胞核に似た黒色の球体や染色体らしきコイル状の構造を見つけ、再生研究を進めてきました。
手探りだらけの研究
手探りで始まった研究。餌は何をどれだけ与えるのか？棲む環境は？快適な温度は？…。研究チームは日夜、ひたむきに恐竜と向き合い続けました。その成果が実り、小さな細胞として生まれた新たな命は、2022年夏には体長3メートルほどに成長しました。
並行して進められたのは、恐竜を安全に飼育、観察できる施設の開発。安全性を保ちつつ、恐竜が生きた時代・環境をリアルに体感できる空間として 「フクイラプトルの森」 の整備が計画されました。
研究・開発の総仕上げに入るべく、恐竜博物館は2022年12月5日、 全面リニューアルに向けた休館に入りました。
そして今年の夏、ついに恐竜博物館がリニューアルオープンします。
再誕したフクイラプトルは、博物館がある福井県勝山市で発掘された肉食恐竜。その生きて動く姿を、間近で見ることができます。一層の安全が確認され次第、ふれあい体験や出張展示をスタート予定です。
恐竜再生の経緯や博物館リニューアルについては、４月１日付の東京新聞朝刊に全面広告を掲載しましたのでご確認ください。
恐竜もスクスク
福井県は「ふく育県」として「日本一幸福な子育て県」を目指し、施策を充実させています。恐竜もスクスク育つ環境を整備していきます。また、恐竜人材の育成にも力を入れるため、2025年4月、福井県恐竜大学に「ダイナソー学部」を新設。リアルなフィールドで恐竜の生態を学ぶことができます。
福井県立恐竜博物館リニューアル＆プレゼント企画は本当です！
福井県立恐竜博物館は2023年夏、興奮度を劇的にアップさせてリニューアルオープンします。どうバージョンアップして再誕するのか、「３つの進化」を答えるプレゼント企画を4月30日まで開催しています。回答者の中から抽選で、10名様に恐竜グッズをプレゼントします。
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