博物館明治村・3年8カ月ぶりに「蒸気機関車12号」が営業運行を再開

名古屋鉄道株式会社のプレスリリース

 博物館明治村(愛知県犬山市内山1番地、理事長:山本 亜土)では、4月20日(木)より、国内最古の動態保存蒸気機関車である「蒸気機関車12号」の営業運転を再開します。
 蒸気機関車12号は、同村内で動態保存する蒸気機関車2両のうちの1両で、2019年8月まで営業運行で使用した後、同年9月より2020年7月まで株式会社東海汽缶(静岡県)の工場内にてオーバーホール(大規模修理)を実施しました。その後、同村内で試運転および整備を重ねる中で2021年9月に機関室下の板バネの破損が発生したため、約1年かけて修理を行いました。
 そして、2022年10月14日の鉄道の日より約6カ月間、再び試運転を繰り返し行ってきました。この度、運行日と運行本数を限定するものの、3年8カ月ぶりに同車両を使用して営業運行を再開します。
 詳細は下記のとおりです。

1.運行再開日時 
  2023年4月20日(木)13時
  ※運行再開日はSL東京駅~SL名古屋駅間を上記時間より蒸気機関車12号で3往復運行します。

2.始発場所
  SL東京駅 
  ※博物館明治村内

3.その他 
  当面の間、蒸気機関車9号(明治45年製造)を主に使用して運行し、蒸気機関車12号は運行日および運行本数  
  を限定して営業運行します。今後は蒸気機関車12号の営業運行を積み重ねながら運行本数増加を目指します。

​<蒸気機関車12号について>

明治7(1874)年輸入、英国シャープ・スチュアート社製。鉄道開業当初の路線(新橋~横浜間)を走行。その後、尾西鉄道(現:名古屋鉄道尾西線)に譲渡されました。昭和49(1974)年より明治村にて動態展示を開始しました。

【参考】オーバーホール(大規模修理)
車体を部品単位まで解体し、異常や修繕が必要な箇所がないかを徹底的に検査して適切な処置を施すことです。長く動態展示を続けるためには安全の確保が最も需要であるため、定期的にオーバーホールを行う必要があります。

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