5月の自転車月間に合わせ自転車ユーザーにみる 「自転車の利用実態と安全運転に関する意識調査」を実施

共栄火災海上保険株式会社のプレスリリース

共栄火災海上保険株式会社(本社:東京都港区新橋1-18-6、社長:石戸谷 浩徳)は、5月の自転車月間に合わせ、全国の20歳~60歳以上の方、1,078名を対象に「自転車の利用実態と安全運転に関する意識調査」を実施しました。
本調査は、日常生活での移動手段として月に1回以上、自転車を利用されている方々の日頃の利用実態を把握するとともに、自転車事故を防ぐために普段から気をつけていること、さらに各地域で施行が進められている自転車保険の加入を義務付ける条例についての認知度と自転車保険への加入状況を明らかにすることで、自転車での事故を未然に防ぎ、より安全に安心して利用することの一考察として、2021年より毎年実施しています。
今回(2023年)の調査では、本年4月から努力義務化された自転車利用者のヘルメット着用や、普及しつつあるシェアサイクル利用に関する設問を追加して実施しました。

《調査結果サマリー》
<自転車の利用実態は・・・>
1. 20代、30代は通勤・仕事上でも自転車を利用(Q3、Q4)
自転車の利用頻度については、回答者全体の6割強(64.4%)が週の半分以上(ほぼ毎日、週3~5回)利用すると回答されています。中でも20代は76.2%、30代は70.1%と、他の年代に比べ利用頻度が高くなっています。また、自転車の利用機会については、「通勤・通学」「業務・仕事での移動」で自転車を利用すると回答された方(全体平均:61.4%)を年代別に見ると、20代が84.0%、30代が72.6%となっており、これらの年代において仕事上での自転車利用の頻度が高い傾向が窺えました。

2. 電動アシスト自転車の利用が20代、30代で増加傾向に(Q1、Q2)
普段乗っている自転車についての質問に、「電動アシスト自転車」と回答された方は22.5%と、前々回調査(19.0%)、前回調査(20.6%)と比べ増加傾向にあるようです。年代別では、20代で27.9%(前回調査18.4%、9.5ポイント増)、30代では28.9%(前回調査26.9%、2ポイント増)と、若い世代で電動アシスト自転車の利用が拡大している傾向が窺えました。

3. 若い世代でシェアサイクルの利用が広がる(Q6)
普及しつつあるシェアサイクルの利用については、回答者全体の約3割(29.4%)が「週に数回~月に数回程度」利用すると回答されており、これを年代別に見ると、20代の6割強(62.1%)が利用しているとの回答結果で、若い世代を中心にシェアサイクルの利用が広がっているようです。

<ヘルメット着用についての認知度は・・・>
4. ヘルメット着用努力義務は9割以上が「知っていた」と回答。ヘルメット購入も徐々に進む(Q8、Q9)
本年4月から努力義務化された自転車利用時のヘルメット着用については、9割以上(92.7%)の方が「知っていた」と回答、その内、ヘルメットの購入については、23.9%が「購入済み」との回答で、これに「購入を予定」(14.6%)、「購入を検討中」(20.5%)を加えると、約6割(59.0%)の方がヘルメット購入に前向きとの回答結果でした。

<自転車事故を防ぐために気をつけていることは・・・>
5. 昨年(前回調査)に引き続き、「スマホを使用しながらの運転」がワーストトップに(Q7)
自転車運転の「危ない」ワースト5は、(1)「スマートフォン、携帯電話を使用しながらの運転」(56.8%)、(2)「自転車の急な飛び出し」(56.7%)、(3)「傘を差しながらの運転」(44.0%)、(4)「信号無視」(40.8%)、(5)「夜間での無灯火運転」(37.8%)の回答結果で、(1)「スマートフォン、携帯電話を使用しながらの運転」は昨年に引き続きワーストトップでした。法令やマナーを守った安全運転が求められます。

6. 昨年(前回調査)に引き続き、自転車の事故防止で最も必要なことは「一人ひとりの注意」(Q10)
自転車事故の防止策については、(1)「自転車に乗る一人ひとりの注意」(45.5%)、(2)「交通標識・自転車専用レーン・道路整備」といったインフラ整備(44.0%)、(3)「小中高校での交通指導の徹底」(40.1%)がトップ3で、(1)「自転車に乗る一人ひとりの注意」が昨年に引き続き最も多い回答結果となりました。

<自転車保険の加入実態は・・・>
7. 自転車保険の加入者は年々増加傾向に。加入のきっかけは年代で分かれる(Q13、Q14)
自転車保険については、回答者全体の66.7%が「加入している」と回答され、前々回調査(60.9%)、前回調査(65.2%)、今回調査(66.7%)と増加傾向にあります。また、加入のきっかけについては、「自治体で法制化され、義務付けられたため」(46.3%)と「自分(もしくは家族)が加害者になった時に備えて」(48.7%)とがそれぞれ約半数という回答結果となっています。これを年代別に見ると、20代、30代は「自治体で法制化された」(20代:75.0%、30代:61.3%)をきっかけとし、40代以上は「加害者になった時に備えて」(40代:57.3%、50代:60.8%、60歳以上:64.5%)と回答されました。

【調査概要】
名称  :自転車ユーザーにみる「自転車の利用実態と安全運転に関する意識調査」
実施時期:2023年4月14日~15日
調査方法:インターネットを通じてのWEB調査
調査対象:全国にお住まいの20歳~60歳以上の男女で、月に1回以上自転車を利用する方
調査人数:1,078名(有効回答数)

【調査対象者の内訳】

調査対象者の内訳

Q1. あなた(もしくはあなたの家で)は、普段どのような自転車にお乗りになっていますか?
最も高い頻度で乗る1台をお選びください。

普段乗っている自転車をお尋ねしたところ、前回調査と比べ「電動アシスト車」(22.5%)が約2ポイント、「スポーツ・競技用自転車」(14.6%)が1.4ポイントほど増えています。特に20代(27.9%)、30代(28.9%)で「電動アシスト車」の利用が全体平均(22.5%)を超えている実態が窺えました。

Q1普段乗っている自転車

<Q1で「電動アシスト自転車」を選択した方への質問>
Q2. 電動アシスト自転車を購入されたきっかけは何ですか?

電動アシスト自転車を購入されたきっかけは前回調査と同様に、年代によって違いが見られました。子育て世代である30代は34.4%が、40代で42.1%が「子どもの送迎」(全体平均:21.4%)と回答されたのに対して、50代では約半数(48.6%)、60歳以上では7割強(72.9%)の方が「坂道などの運転補助」(全体平均:47.3%)と回答されています。
他方、「コロナ禍で自転車の利用が増えた」と回答した方(全体平均:8.6%)のうち、20代が19.7%と10ポイント以上も多く、コロナの影響から自転車の利用が増えたと回答されています。

Q2電動アシスト自転車を購入したきっかけ

Q3. あなたが自転車を利用される頻度はどのくらいですか?

自転車の利用頻度については、20代および30代が高い傾向が見られました。
「ほぼ毎日」、「週3~5回」利用する方々の全体平均は6割強(64.4%)であったのに対し、20代は76.2%、30代では70.1%と、この両年代が7割を超える回答結果となっています。

Q3自転車を利用する頻度

Q4. あなたはどのような時に、自転車を利用されていますか?該当するものをすべてお選びください。
(複数回答)

前回調査と同様に、最も多かったのが「生活圏内での利用」(全体平均:75.6%)で、これは年代別に見ても大きな変化は見られませんでした。一方、「通勤・通学」「業務・仕事での移動」(全体平均:61.4%)を年代別に見ると、20代が84.0%、30代が72.6%となっており、若い世代において仕事上での自転車利用の頻度が高い傾向が窺えました。

Q4自転車の用途

Q5. コロナ禍で自転車を利用する頻度は増えましたか?

3年に及んだコロナ禍での自転車利用は、回答者全体では「ほとんど変わらない」(全体平均:59.1%)との回答結果でしたが、ここでも年代別で顕著に現れたのが、20代で「増えた」が57.1%、30代では41.2%と、「増えた」の全体平均(32.2%)との比較において比率が高い回答結果となっています。

Q5コロナ禍での自転車運転

Q6. サイクルポート(駐輪場)で必要なタイミングで借り、返却するシェアサイクルが普及していますが、あなたはこのシェアサイクルを利用したことがありますか?

3回目となる本調査で初めてシェアサイクルの利用についてお尋ねしました。シェアサイクルを導入している都市も増えており、本調査では約3割(29.4%)が「週に数回~月に数回程度」利用すると回答されています。また、これを年代別に見ると、20代の6割強(62.1%)が利用していると回答されています。

Q6シェアサイクルの利用

Q7. 自転車の運転で「危ない」と感じたことは何ですか?該当するものを以下からお選びください。(複数回答)

携帯電話使用時等に係わる交通事故は、令和4年度中に1,424件発生(警察庁調べ)していますが、自転車運転時の「危ない」ワーストでも「スマートフォン、携帯電話を使用しながらの運転」が56.8%とトップでした。また、「自転車の急な飛び出し」(56.7%)、「傘を差しながらの運転」(44.0%)がこれに続く回答結果となっています。

Q7自転車で危ないと感じたこと

Q8. 本年4月から、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されましたが、あなたはこのことをご存知でしたか?

本年4月から努力義務化されたヘルメット着用についても、本調査で初めてお尋ねしました。9割強(全体平均:92.7%)の方がヘルメット着用の努力義務化を「知っていた」と回答しており、年代が上がるにつれて認知度も高くなっています。

Q8自転車でのヘルメット着用

<Q8で「知っていた」を選択した方への質問>
Q9. ヘルメット購入についてはいかがですか?

ヘルメット着用の努力義務化を「知っていた」と回答した方にヘルメットの購入についてお尋ねしたところ、23.9%が「購入済み」と回答されました。これに「購入を予定」、「購入を検討中」を加えると、6割弱(59.0%)が購入に前向きとの回答結果でした。年代別では20代が7割(70.5%)、30代は6割強(64.5%)と、若い世代ほどヘルメット購入に積極的である傾向が窺えました。

Q9自転車用ヘルメットの購入

Q10. 自転車の交通事故を防ぐために必要だと思うことは何ですか?該当するものを以下からお選びください。(複数回答)

自転車事故を防ぐために必要なことの上位3つは、(1)「自転車に乗る一人ひとりの注意」(45.5%)、(2)「交通標識・自転車専用レーン・道路整備」(44.0%)、(3)「小中高校での交通指導の徹底」(40.1%)という結果となりました。自身による注意喚起と交通標識・自転車専用レーンといったインフラ整備、学校での交通指導といった「三方」からの事故防止意識は定着化されつつあるようです。

Q10自転車事故の予防策

Q11. 自転車の安全のために、自転車にも自動車と同じように定期的な検査・車両管理を義務付ける「車検制度」の導入は必要だと思いますか?

自動車と同様に、自転車の定期的な検査や車両管理を義務付ける「車検制度」の導入については、「必要だと思う」(全体平均:37.3%)、「必要ではないと思う」(全体平均:42.5%)と「必要ない」という回答が5ポイント上回りました。年代別では20代(58.0%)、30代(45.0%)が「必要だと思う」と回答しており、若い世代ほど自転車の車検制度導入に関する意識が高いといった特徴が見られました。

Q11自転車の車検制度

Q12. 自転車保険の加入義務付け(努力義務を含みます)を行っている都道府県は39となっています。あなたがお住まいの地域で、この義務付けに関する条例(=自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例)が施行されているかどうかの有無をご存じですか?

自転車の安全で適正な利用を促進する条例の認知度は、前回調査と同様に半数を超える6割(全体平均:61.3%)が「知っている」との回答結果でした。年代別では、20代で7割強(71.2%)、30代で6割強(63.0%)が全体平均を上回り、若い世代ほど自転車保険の加入義務付けに関する条例の認知度が高い結果となりました。

Q12自転車の保険加入義務付け条例

Q13. あなたは現在、自転車で人にケガをさせたり、物を壊した場合の保険(自転車損害賠償責任保険等)に加入していますか?

自転車保険については、年々加入者が増えつつあることが本調査で明らかになりました。回答者全体の66.7%が「加入している」と回答され、前々回(60.9%)、前回(65.2%)、今回(66.7%)と徐々にですが、増加傾向にあります。これに「加入を検討している」方々を加えると、全体で8割弱(78.5%)が自転車保険が必要と認識されているようです。

Q13自転車保険の加入

<Q13で「加入している」を選択した方への質問>
Q14. あなたが自転車保険に加入したきっかけは何ですか?きっかけとして最もあてはまるものをお選びください。

自転車保険に加入している方に「加入したきっかけ」をお尋ねしたところ、「自治体で法制化され、義務付けられたため」(46.3%)と「自分(もしくは家族)が加害者になった時に備えて」(48.7%)とがそれぞれ約半数という回答結果となっています。これを年代別に見ると、20代、30代は「自治体で法制化された」(20代:75.0%、30代:61.3%)をきっかけとし、40代以上は「加害者になった時に備えて」(40代:57.3%、50代:60.8%、60歳以上:64.5%)と回答されています。

Q14自転車保険加入のきっかけ

<Q13で「加入していない(今後も加入しない)」を選択した方への質問>
Q15. あなたが自転車保険に加入していない理由は何ですか?理由として最もあてはまるものをお選びください。

今後も含め、「保険に加入していない(加入しない)」と回答した方にその理由をお尋ねしたところ、半数に近い方(46.6%)が「保険料が負担になるから」と回答され、他の理由と比較して大差での回答結果となっています。
この傾向は、年代別に見ても同様の傾向となっています。

Q15自転車保険に加入しない理由

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