一般財団法人冬季産業再生機構のプレスリリース
公募ページURL
https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/bawcn34/
■インバウンド需要が回復するなか、訪日外国人に人気のスノーリゾート
一方、気候変動による降雪・積雪の減少で、将来はスキー場の存続難しくなる可能性も
日本における外国人観光客は、コロナ禍の影響で3,188万人(2019年)から25万人(2021年)まで減少していましたが、2023年4月の訪日外客数は194.9万人(2019年同月比66.6%)まで回復しています※1。日本のスキー場は、世界的にみても都心部からのアクセスが良く、積雪量が多いことから、訪日外国人に人気があり長期滞在による地域活性化につながる観光資源として注目されています。
しかし、日本のスキー場は、スキー人口減少などによる経営難で、1999年のピーク時に全国698カ所あったスキー場が、2023年1月時点で433カ所にまで減少しています※2。それに加えて、気候変動・温暖化に伴う降雪・積雪の減少や、雪質の変化に伴う災害発生など、日本のスキー場の多くは現状のままでは存続できない可能性が高まっています。
■雪資源を守り、観光を中心とした冬季産業の成長を推進する「産業経営人材」が求められる
そのようななか、日本のスキー場の存続と成長のためには、雪資源を守りながら、インバウンド需要が見込まれる冬季産業を成長させる取り組みを、産業横断で推進できる産業経営人材が求められています。
豊富な自然資源を有する世界の観光地では、エネルギー効率化によるコスト削減や、クリーンエネルギー利用への転換、リサイクルプログラムを運営するなど、自然環境を守るサステナビリティへの取り組みが推進されています。また、世界の旅行者の71%が「今後1年間において、よりサステナブルな旅を心がけたい」と回答しており※3、訪日外国人をターゲットとする冬季産業は、特にこのようなニーズに迅速に対応した経営が求められます。
■ビズリーチで産業経営人材(冬季産業SDGsプロデューサー)を公募
全国約400カ所のスキー場で「スノーサステナビリティプロジェクト」を推進
そこでこのたび、冬季産業再生機構は、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」で、産業経営人材(冬季産業SDGsプロデューサー)を公募します。本ポジションの人材は、観光を中心とした冬季産業の成長と、日本の雪資源を守る「スノーサステナビリティプロジェクト」を推進します。なお、「スノーサステナビリティプロジェクト」は、冬季産業における課題を分析したうえで、それを解決するプロジェクトのモデルケースをつくり、日本全国約400カ所のスキー場やスノーリゾートに関わる地域に働きかけを行う予定です。
※1 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2023年4月推計値)」
https://www.jnto.go.jp/news/press/20230517_monthly.html
※2 一般財団法人日本鋼索交通協会調べ「営業しているスキー場数」
http://www.nikokyo.or.jp
※3 ブッキング・ドットコム 2022年の「サステナブル・トラベル」に関する調査
https://news.booking.com/ja/sustainable-travel-report-2022/
■公募概要
・募集期間:2023年5月23日~2023年6月19日
・応募方法:「ビズリーチ」のサイトから応募
・公募ページURL
https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/bawcn34/
・募集ポジション
募集職種名 |
【副業・兼業】冬季産業SDGsプロデューサー/サステナブルな活動を通じて冬季産業を再生させる |
業務内容 |
冬季産業の主に観光に関わるスキー場の経営・事業課題に対し、サステナビリティの観点から必要なスキームを考え、企画を立案、実行支援を行っていただきます。冬季産業の発展と自然資源の保全の両立を意識した持続可能なスキームを求めています。 まずは、同財団と関係があるスキー場からスタートし、全国のスキー場へ働きかけを行っていくプロジェクトです。 企画の際は当財団のメンバーやスキー場の担当者とディスカッションをしながら進めていきます。 あわせて、同財団が推進する「Re:BOOTS PROJECT(リブーツプロジェクト)」(使用済みのスキー用ブーツの再利用を行う活動)のプロジェクトマネジメントや、サステナビリティに関連したファンドレイジングなどのプロデュースも実施いただきたいと考えています。 |
得られるキャリア価値 |
・「冬季産業の再生・発展×サステナビリティ」という産業全体を視野に入れた施策を行うポジションは、日本ではまだ少なく、産業発展とサステナビリティを両立させる施策のロールモデルづくりにチャレンジできます。 ・冬季産業全体を考えるため、プロジェクトを通じて、スキー場や観光地単体の施策だけでなく、雪資源を活用するさまざまな組織・地域社会にも影響を与える、インパクトの大きい実績を得られます。 ・当財団のアスリートや研究者等のメンバー、冬季産業の関係者と関わり、直接現場の声を聞くことで、冬季産業の現状をより深く理解でき、視野が広がります。 |
■冬季産業再生機構 代表理事 / 会長 皆川 賢太郎 コメント
日本は、今でも観測史上最大の積雪を記録することが度々あるほど世界的にみても雪資源に恵まれた国です。私が会長を務める冬季産業再生機構では、冬季産業の現状と課題を分析し、環境問題に取り組みながら、冬季産業の活性化を目指しています。スキー人口の減少や、スキー場の経営難が問題とされてきた日本の冬季産業ですが、私は必ず復活できると信じています。スキーをはじめとした冬季産業は、訪日外国人にとても人気の観光資源です。冬季競技人口を3億人に増やす計画を打ち出している中国をはじめ全世界からのインバウンド需要を加味すると、日本のピーク時をはるかに超えるニーズが生まれる可能性は十分あると考えています。
冬季産業を活性化するには観光だけではなく、「雪資源を守る」という環境問題についても真剣に取り組まなければなりません。産業の成長と環境を守る活動はトレードオフともいわれますが、これを両立させてこそ産業の未来があると考えています。最終的には、地球温暖化という大きなテーマに挑む必要がありますが、これは1年2年で解決できる問題ではありませんので、一つ一つの課題に対して、ロールモデルをつくりながら、長期的に取り組んでいく予定です。「雪資源を守りながら冬季産業を再生させる」という視点で雪山が抱える課題に取り組む仕事は、世界を見渡しても数えるほどしかありません。この新たな仕事に、ビジネスプロフェッショナルである皆様と一緒にチャレンジできることを楽しみにしています。
■株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 ビズリーチ事業部 事業部長 酒井 哲也氏 コメント
このたび、冬季産業再生機構様の新たな取り組みにご協力できることを大変うれしく思います。これまでビズリーチは、社会の課題に対してビジネスプロフェッショナルの皆様が持つ経験や高いスキルを通じて解決するための人材公募を行ってまいりました。このたび公募する産業経営人材(冬季産業SDGsプロデューサー)は、冬季観光産業の成長を見据えて、雪資源を守るというサステナビリティの取り組みを産業横断で推進する希少なポジションです。
当社が運営する即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」上でスカウトが行われている「サステナビリティ関連求人」は、2019年と比べて2022年は11.0倍となり※4、サステナビリティのプロジェクトに携わった経験をもつ人材は、今後も採用ニーズが高まると考えています。今回のポジションをご経験された方は、その後のキャリアでも、日本や世界各国のサステナビリティに関するプロジェクトに携わり、次はサマーリゾートの自然資源に関する課題に取り組むなど、さまざまに活躍の場を広げることができるでしょう。
ビズリーチは今後も、ビジネスプロフェッショナルの選択肢と可能性を広げ、企業だけではなく、環境や社会にも還元させていけるように、新たなポジションの創出に尽力してまいります。
※4 サステナビリティ関連求人:ビズリーチに掲載する求人のポジション名に「サステナ」「脱炭素」「SX」「グリーンビジネス」「ESG」のキーワードを含み、企業の採用担当者がスカウトを行っている求人
■団体概要
名称:一般財団法人 冬季産業再生機構
設立日:2021年6月16日
所在地:東京都港区西麻布四丁目21番2号
代表者:代表理事 皆川賢太郎
URL:https://twira.jp/