エクスポート・ジャパンのプレスリリース
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Japan Rail Passの価格大幅改定について
2023年4月14日(金)、JRグループは外国人向けに販売してきたJR鉄道の乗り放題パスであるJapan Rail Pass(通称JR Pass)の価格改定を発表しました。
JR Passは便利さと手頃な価格のため日本に滞在する訪日旅行者の多くに利用され、各地のインバウンド観光市場の発展に大きく貢献してきたサービスです。そのようなJR Passですが、2023年10月頃に予定されている改訂が実施されれば料金は約7割近い値上げとなります。具体的には、従来ならば29,650円だった1週間のパス料金(大人1人分)が、価格改定後は50,000円となります。
ジャパンガイドでは上記の発表が為されたその日に”Drastic price increase announced for the Japan Rail Pass(大幅なJRパス料金の値上げ告知)”と題した記事を発表。当該記事は僅か2週間で10万PVを記録しました。
この数字は他の新着記事の10倍近い伸びであり、訪日意欲の高い外国人ユーザーから強い関心が寄せられたトピックであったことがわかります。
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訪日旅行予定の外国人ユーザーの意向調査
昨年10月の水際対策緩和以降インバウンド観光市場はコロナ前のような盛り上がりを見せていますが、今回の価格改定が訪日観光に及ぼす影響を測る目的から、ジャパンガイドはサイト上でユーザーアンケートを実施しました。
実施したアンケートは以下の2種類です。
①70%近い値上げ後もJR Passを利用しますか？
②直近の訪日旅行の際にJR Passを利用しましたか？
前者には1,000人以上の外国人ユーザーからの回答が集まり、後者も600人以上の回答が寄せられています。集計結果は下記図表2点のとおりです。
②のアンケートでは回答者の6割近くがJR Passを利用していたと回答しており、JR Passがいかに訪日外国人旅行者に親しまれてきたかが察せられる内容となっています。これに対して①のアンケートでは、回答者の7割以上が料金改定後はJR Passを利用しないという意向を示しました。
上記アンケート結果は、訪日旅行者にとっての主要な交通手段が大きく変わってくる可能性を示唆しており、そのことは今後の各地のインバウンド誘客に少なくない影響を与えるものと予想されます。
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編集長ステファン・シャウエッカーの見解
ジャパンガイド編集長ステファン・シャウエッカーによる、今回のJR Pass価格大幅改定の影響についての見解を紹介させていただきます。ステファンは「10%～20%程度の値上げであればまったく問題ない」とした上で、7割に近い値上げについては、以下のような影響を及ぼす可能性が高いという見解を表明しています。
【予測できる結果】
◎JR Passの利用者減少と代替交通手段の利用増加
情報に疎い旅行者や利便性のためにお金を払うことに抵抗がない人はこれからもJR Passを使い続ける可能性はあるが、Japan Rail Passを利用する旅行者の数は大幅に減少することが予想される。
その代替として、以下の選択肢がより取られやすくなるかもしれない。
・地域限定などのローカルなパス
・国内空路便
・高速バス
・レンタカー
総じて、最も環境に優しい交通手段である鉄道の魅力が低下し、持続可能な観光の後退に繋がる。
◎地方を訪れる外国人旅行者の減少
従来は多くの人がJR Passを使ってゴールデンルートを旅行し、期間内は乗り放題というパスの特性を活かしてゴールデンルート以外の目的地（例えば東京から東北など）にも立ち寄ってきた。
値上げ後は、多くの旅行者がJapan Rail Passではなく通常のチケットを利用するようになると考えられるため、メジャーでない地域に出費を増やしてまで立ち寄ることが難しくなり、まだあまり知られていないような地域の観光プロモーションを後退させてしまう懸念がある。
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ジャパンガイドユーザーの声
最後に、JR Pass価格改訂に関してジャパンガイドに寄せられたユーザーコメントのうち一部を、日本語訳して紹介します。
【JR Pass価格改定に関する外国人ユーザーのコメント】
・この決定は、(外国人)観光客が大都市だけを旅行する要因になってしまう。10月以降はこれだけ高いパスを購入するのだから、真剣にその価値があるかどうか計算する必要がある。現在、JR Passが(1週間)30,000円というのは破格の値段だが、50,000円というのはかなり高い金額になる。
・JRの大幅な値上げによって、多くの旅行者が地方の小都市や目的地に行かなくなってしまうだろうことが残念。
・沢山使うのであれば、オーストラリアに比べるとまだ安いとは思う。
・凄まじい値上げだ！
・この変更は、旅の柔軟性や選択肢を大幅に損ねるものだ。
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ジャパンガイドについて
ジャパンガイドは1996年、スイス出身のステファン・シャウエッカー（後にVISIT JAPAN大使に選出）によって開設され、20年以上に渡って訪日観光情報を発信し続けてきた世界最大級の訪日webメディアです。選び抜かれた専属の外国人ライターによる訪日外国人目線での記事や動画での情報発信は幅広い層から高い評価と信頼を得ており、月間のユニークユーザー数は約230万人、YouTubeのチャンネル登録者数は26万人以上に上ります。
・メディアURL: https://www.japan-guide.com/
・媒体サイトURL: https://japan-guide.co.jp/
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エクスポート・ジャパン株式会社について
2000年より海外向けのデジタルマーケティングに特化して事業を行う専門会社。ジャパンガイドの総代理店業務の他、政府機関や自治体を対象とする多言語サイトの構築・運営を行なっています。関係会社PIJINで開発・運営しているQR Translatorは、京都伏見稲荷大社など国内の主要な観光地に導入され、多言語対応ツールのデファクトスタンダードとなっています。
【会社概要】
・会社名：エクスポート・ジャパン株式会社
・所在地：大阪府大阪市中央区南船場3丁目7番27号NLC心斎橋7F
・代表取締役：高岡 謙二
・設立：2000年4月
・事業内容：多言語webサイト制作、多言語コンテンツ制作、インバウンドマーケティングなど
