株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)の観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(センター長:沢登 次彦、以下JRC)は、国内宿泊旅行マーケット全体の活性化への貢献を目的に、旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取して広く公開する「国内宿泊旅行ニーズ調査」(旧称「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」調査)を2020年3月より継続して実施しており、調査内容とともに最新の結果をご報告致します。
■5月時点の調査データの概要
国内宿泊旅行について前向きな人は70.9%
予定している人は38.5%で、共に調査開始以来過去最高に
○潜在層を含めた旅行意欲のある人は調査開始(2020年3月)以来過去最高の70.9%となり、前回から1.3ポイントの増加。
○今後の国内宿泊旅行について「予定をしており、気を付けながら行く」、「予定をしており、気にせず行く」の合計は前回から2.3ポイント増加して、調査開始以来最高の38.5%となった。
旅行に行く気軽さは大幅に改善 夏は遠方への旅行意向・アクティビティ意欲が高まる
〇旅行を気軽にできる割合は前年同月と比較して9.2ポイント改善し、55.5%となった。
〇旅行の行先は、お盆の時期で51.4%が遠方(隣接都道府県より遠くの旅行)を希望。前回調査でのGW時期の希望と比較して遠方を希望する割合は9.6ポイント増加。
〇前年同月調査と比較して、夏やお盆の旅行の目的では「テーマパーク」「まちあるき・都市散策」「買い物・アウトレット」など、活発なアクティビティの選択割合が増加した。
≪解説≫旅行意向は調査開始以来最高 夏は遠方でのアクティブな旅行が好まれる
国内宿泊旅行について意欲を持つ人は70.9%で、今後旅行の予定があると回答した顕在的な意向については38.5%となり、共に調査開始以来最高を記録しました。旅行への気軽さについては前年同月比で9.2ポイント改善して、55.5%の人が気軽にできると感じており、コロナ禍前の数値と比較してもわずか3.5ポイントの低下にとどまります。夏およびお盆の時期の旅行先は遠方への希望が高まり、また前年同月調査と比較して活発なアクティビティが選択される傾向にあります。
最新の調査は新型コロナウイルス感染症が5類に移行された後、2023年5月8日(月)から2023年5月9日(火)に実施致しました。本調査の結果からは、旅行に関する生活者マインドがコロナ禍前に近づいており、「Withコロナ」から「Afterコロナ」へと変化していることが読み取れます。世相の変化や、入国規制の緩和もあり、インバウンドを含めた観光産業の回復が見込まれますが、今後はコロナ禍前に問題となっていたオーバーツーリズム対策や高付加価値化、旅行時期の分散化などの課題に再度向き合うことが重要となってくるでしょう。
JRC研究員 五十嵐大悟
調査概要
調査目的
旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取し、地域および宿泊施設を主とした具体的施策に役立て、旅行マーケットの拡大に貢献する。
調査対象者
マクロミル会員モニター全国の20歳~79歳 1,652人
性別および年代(20・30代/40・50代/60・70代)による均等割付を実施
調査時期
第19回:2023年5月8日(月)~2023年5月9日(火)
詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20230613_travel_02.pdf
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