第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展

公益財団法人広島市文化財団のプレスリリース

美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰する「ヒロシマ賞」の第11回受賞者アルフレド・ジャーによる日本初の大規模個展!

《Music (Everything I know I learned the day my son was born)》2013

広島市現代美術館は、2023年7月22日(土)〜10月15日(日)の期間、「第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展」を開催いたします。当初2020年夏に予定されていた本展ですが、新型コロナウィルス感染症の広がりによる延期と、当館の改修工事に伴う休館期間を経て、3年越しに実現する運びとなりました。

世界の第一線で活躍する現代美術作家による日本初の大規模個展となる本展について、ぜひ情報発信・取材にご協力いただければ幸いです。

  1. 広島市が美術を通して平和に貢献した美術作家に贈る「ヒロシマ賞」

 「ヒロシマ賞」は、美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰することを通じて、広島市の芸術活動の高揚を図るとともに、「ヒロシマの心」を広く全世界にアピールし、人類の繁栄に寄与することを目的に1989年に創設されました。世界各地の美術館長、美術評論家等で構成する「推薦委員」と、過去の受賞者からなる「特別推薦委員」が作家を推薦し、国内の美術館長、美術評論家等で構成する「選考委員会」による選考を経て、広島市ヒロシマ賞受賞者選考審議会で最終候補者から決定。3年に1度授与されます。

受賞にあたってのジャー氏のコメント(受賞決定(2018年10月)時)

第 11 回ヒロシマ賞を授与していただくことになりとても光栄に思います。大変名誉なことだと感じると同時に、受賞者としての責任を重く受け止めています。この暗い時代においては、「ヒロシマの心」が今まで以上に必要とされています。 栗原貞子がその崇高な詩「生ましめんかな」の中で示唆したように、私は「生ましめる」努力をしなければならず、また実際努力していくつもりです。

  1. 第11回ヒロシマ賞受賞者 アルフレド・ジャー

アルフレド・ジャー(1956年チリ生まれ、アメリカ合衆国在住)は、世界各地で起きた歴史的な事件や悲劇、社会的な不均衡に、綿密な調査と取材にもとづくジャーナリスティックな視点をもって対峙してきました。公共の場での作品の提示や、写真、映像そして建築的な空間造形を伴った五感に訴えかける美しいインスタレーションによって、社会的、政治的、人道的な問題を人々に伝えてきた作家です。ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ数々の国際美術展に参加し、各地の美術館で個展を開催するなど国際的に活躍してきました。日本国内では、1995年に当館で開催した被爆50周年記念展「ヒロシマ以後」に参加し、ヒロシマのための作品を制作するなど、ヒロシマと深く関わってきました。

  1. 日本で初の本格的個展! ヒロシマがテーマの作品も登場

 ジャーにとって日本で初の本格的な個展となる本展では、これまでの代表作をはじめヒロシマをテーマにした新作が登場します。2013年に発表された《Music (Everything I know I learned the day my son was born)》の広島版においては、広島で生まれた新生児の産声が作品の一部となっている他、ヒロシマを今日の問題として捉える作品が展示されます。どうぞご期待ください。

  1. 展覧会概要

展覧会名:第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展

会期:2023年7月22日(土)― 10月15日(日)

開館時間:10:00―17:00 ※入場は閉館の 30 分前まで

休館日:月曜日(9/18、10/9 は開館)、9/19(火)、10/10(火)

観覧料:一般 1,300 円(1,000 円)、大学生 950 円(750 円)、 高校生・65 歳以上 650 円(500 円)、中学生以下無料 ※( )内は前売り及び30 名以上の団体料金
前売券取扱:チケットぴあ〈P コード686-467〉、広島市現代美術館チケットカウンター、オンラインショップ「339」

主催:広島市現代美術館、朝日新聞社

後援:広島県、広島市教育委員会、中国放送、テレビ新広島、広島テレビ、広島ホームテレビ、 広島エフエム放送、尾道エフエム放送

協力:Kenji Taki Gallery、SCAI The Bathhouse

  1. 関連プログラム

対談:アルフレド・ジャー×中森康文(テート・モダン、インターナショナル(写真)部門シニア・キュレーター)

作家とキュレーターの中森氏による対談を通し、作家のこれまでの活動や作品の背景について掘り下げます。

日時:7月22日(土)14:00–16:00

会場:地下1階ミュージアムスタジオ

定員:100名(先着順)、申込不要、通訳付

学芸員によるギャラリートーク

本展担当学芸員によるツアー形式の作品解説です

日時:8月5日(土)、9月2日(土)、10月7日(土)14:00-15:00

※ 要展覧会チケット、申込不要

アートナビ・ツアー(アートナビゲーターによる展示解説)

当館解説員(アートナビゲーター)による作品解説です

日程:毎週土・日・祝日

時間:各日11:45–/14:45–(約30分、学芸員によるギャラリートーク開催時は除く)

※ 要展覧会チケット、申込不要

  1. ヒロシマ賞授賞式、レセプション、作家記者会見、内覧会

7月21日(金)

14:00 メディア向けの展覧会ツアー

15:00 作家記者会見        

18:00 授賞式、レセプション、内覧会 

※取材を希望される場合は、事前にお問い合わせください

  1. 参考資料

展覧会プレスリリース:https://prtimes.jp/a/?f=d113046-3-37b0c3ad22b53e13121dc3144f42e8f4.pdf

会見・授賞式プレスリリース:https://prtimes.jp/a/?f=d113046-3-90b9b54b5651aa1b22cd72cbc87fab18.pdf

チラシ:https://prtimes.jp/a/?f=d113046-3-8ab92aefc96869f0fd89ae8c7fefaed2.pdf

  1. 広島市現代美術館について

広島市現代美術館は、全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として1989年5月3日にスタートしました。建物は、建築家・黒川紀章による設計で、市内を見渡す緑豊かな比治山公園に位置しています。自然の景観と調和しながら、美術館としての先駆性が表現されており、垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミと変化する素材は、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表し、設計者独自の「共生の思想」を体現しています。

広島市現代美術館(Photo Kenichi Hanada)

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