キャセイパシフィック航空日本支社のプレスリリース
<画像:IATA北アジア地域担当バイス・プレジデント シェ・シンクワン博士(中央)からキャセイパシフィック航空 チーフ・カスタマー&コマーシャル・オフィサー ラヴィニア・ラウ(右)とカーゴ・ディレクター トム・オーウェン(左)にIATAが定める「CEIVリチウム電池認証」(CEIV Li-batt)が授与されました。>
リチウムイオン電池は充電方法を含む取り扱いに誤りがあった場合や貨物ラベルの表示に誤りがあった場合、火災を引き起こすなど、人や貨物を危険にさらす可能性があります。昨今Eコマース産業の成長に伴い貨物ラベルの表示ミスや危険物申告漏れなどが増加しており、IATAの「CEIVリチウム電池認証」では航空貨物業界で大きな問題となっているこれらの課題に積極的に取り組んでいます。
キャセイカーゴでは既に、リチウムイオン電池を輸送する際に耐火バッグ(FCB)や耐火コンテナ(FRC)を使用するなど独自のリスク軽減措置を導入しています。また、サプライチェーンが複雑化する中、カーゴ・エージェント・オペレーション・プログラムや危険物の誤表示に対する追加的求償制度も運用しています。
また香港国際空港のキャセイカーゴ・ターミナルも貨物ターミナル・オペレーター向けの「CEIVリチウム電池認証」を取得しており、香港発着の貨物に限らず、お客様の貨物が発送から受け取りまで安全かつ確実に輸送されることを保証しています。
「CEIVリチウム電池認証」は、サプライチェーン全体でのリチウムイオン電池の安全な取り扱いと輸送を行うための専門性と品質管理レベルの向上を目的とした国際基準を正式に定めた、業界認定プログラムです。この認証は荷送人、フォワーダー、貨物ターミナル・オペレーターも取得することが可能です。当プログラムは、IATA航空危険物規則書(DGR)およびIATAリチウム電池出荷規則書(LBSR)を土台としており、トレーニング、評価、検証の3つのフェーズで構成されています。
「リチウムイオン電池の安全な輸送は、当社の貨物事業の中核をなすものであり、当社は過去数年にわたりリスクを軽減するため、お客様やオペレーションチームとともに、一貫性があり広範囲にわたるセーフティ・プロトコルを導入してきました。今回、キャセイカーゴとキャセイカーゴ・ターミナルの両方が「CEIVリチウム電池認証」を取得したことで、私たちが業界最高水準の取り扱いを遵守していることを、お客様にさらに確信していただけるでしょう。当社は今後も、安全なリチウム電池の輸送に関するプロセスの革新と最適化を続けていきます。私たちが行っているリチウムイオン電池の輸送に関連する作業は、私たちのオペレーションチームにとってこれからも最優先事項です。」
(キャセイパシフィック航空 カーゴ・ディレクター トム・オーウェンのコメント)
「リチウムイオン電池を含む製品の航空貨物市場は大きな成長を遂げています。キャセイカーゴとその貨物ターミナル運営会社であるキャセイカーゴ・ターミナルが、IATAの「CEIVリチウム電池認証」を取得したことを祝福します。世界で最も物流が多いハブ空港の一つをベースとする世界最大規模の貨物事業者とそのパートナーによるこの快挙は、航空業界にとって大きな後押しとなります。さらに、リチウムイオン電池を含む製品の輸送時に、最高レベルの安全およびセキュリティ基準を遵守していることを、顧客に保証するものです。”」
(IATA北アジア地域担当バイス・プレジデント シェ・シンクワン博士のコメント)