株式会社Strolyのプレスリリース
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マップ主催者、宵山会議について
祇園祭宵山における観覧者等に対する適切な案内誘導整理を行うことにより安全かつ良好な観覧環境の保全に資することを目的として、平成16年に設立された会です。
■構成団体
京都府、京都市、八坂神社、祇園祭協賛会、祇園祭山鉾連合会、京都市観光協会、京都市交通局、京阪HD、京阪電気鉄道、阪急電鉄、京都市文化観光資源保護財団
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2022年度開催時の利用者の行動データについて
宵山会議では2022年度から、「祇園祭宵山ガイド」を発行しデジタルマップとしてStroly上に公開しています。
2022年度は各山鉾の見どころやご利益といった祇園祭には欠かせない情報や、前祭の宵山期間に実施される交通規制情報を掲載し、来訪者が安全、かつ安心して祇園祭を楽しんでいただけるよう案内しました。
その結果、2022年度は次のような利用状況データを取得することができました。(一部抜粋)
◼️マップのエリア内での移動距離
平均移動距離:189.5m
現地で現在地を表示しながら利用した平均利用時間:4.4分
◼️マップを現地で利用したユーザーの移動傾向を表すヒートマップ
四条駅や四条通が特に赤くなっており、当日混雑していたことがデータでも確認することができました。
また、祇園祭は八坂神社の祭礼であることもあり、山鉾が建つエリアの反対側にある八坂神社の方までヒートポイントが見られました。
◼️言語別のアクセス数
2022年度はまだコロナ禍ということもあり日本語のみの対応だったにも関わらず、日本語以外でも英語、中国語(繁体字)、韓国語環境(ランキング上位3言語)からもアクセスがあり、国内外からの注目度の高さを改めて把握することができました。
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取得データを元にコンテンツをアップデート
◼︎マップURL
・前祭(さきまつり):https://gionmatsuri.stroly.com/saki
・後祭(あとまつり):https://gionmatsuri.stroly.com/ato
2022年度に利用者の行動データを取得できたことで、宵山会議さま発案のもと2023年度の開催に向けて次のようなコンテンツアップデートを行いました。
◼️ライブカメラの映像をマップの中にも掲載
毎年混雑する四条室町交差点や四条駅にライブカメラを設置し、その映像をデジタルマップからもすぐに確認できるように。利用者はどこにいても混雑エリアの状況を把握することができます。
◼️多言語対応(英語)
渡航の制限もほとんどなくなり、訪日観光客が急激に増えている背景も鑑み、マップのデザイン、山鉾の情報など全てのコンテンツを英語に対応しました。
◼️交通規制情報マップにも現在地を表示
2022年度版では、画像として表示していたが、より利用者の利便性を向上するべく交通規制を案内するマップにも位置情報を付与。自分が今どの交通規制の中にいるのかを把握しやすくしました。
◼️視認性の向上(図1
ライブカメラや周辺の駅など示すスポットアイコンをより分かりやすいデザインに変更しました。
◼️ゴミ箱アイコンの追加(図2
祇園祭は住居や店舗が密集するエリアで開催されることから、毎年期間中のポイ捨てが地域の中で課題になっていました。2023年度版では、ゴミステーションの位置を「ゴミ箱」アイコンで表記。
発生してしまった手持ちのゴミを目的地までの導線の中で、どこに捨てればいいのかが分かりやすくなることで、ゴミステーション利用を促進しました。
◼️混雑エリアの明記(図3
2022年度で明らかに混雑していた四条通、烏丸通、四条烏丸交差点周辺エリアをあらかじめデザイン上に混雑エリアとして明記し、利用者の旅前のプランニングでの活用や、現地での効率的な移動を目指しました。
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2023年度での特徴的なデータと2022年度との比較
上記のアップデートをしたことにより、より情報の一覧性、リアルタイム性が増し利用者の利便性向上し、前祭マップの平均利用時間が2022年度では4.4分だったところから、2023年度では平均7.4分と168%上昇しました。
また、平均移動距離も2022年度では189.5mだったところ、今年は平均327mと172%上昇しており、現地での利用が活発だったことが伺えます。
◼️スポット情報の閲覧回数について
実際に現地にいる人も、いない人からも最も注目度が高かったのは今年から新たに追加した「ライブカメラ」のスポットで、現地の様子がどのようになっているのか非常に関心が寄せられていたことが伺えます。
また、全体の傾向としても、全体と比べて現地からのアクセスではスポット情報の閲覧傾向に少し違いが見られました。
全体では長刀鉾など有名な山鉾を中心に見られていますが、現地で利用したユーザーからは岩戸山、白楽天山、郭巨山、船鉾など、特に混雑している赤く示されたエリアから外れたエリアにある山鉾のスポット情報が開かれており、これは混雑を回避しながら自分が今いる場所に近い山鉾の情報を見ているのではないかと推察できます。
◼️ヒートマップについて
宵山期間中(7/14〜16)に端末やブラウザのGPS連動をオンにし、現在地を表示しながら利用したユーザーのマップエリア内での移動傾向をヒートマップとして可視化しています。
2022年はメインエリアである四条烏丸周辺(京都市中京区)から離れた通り上にもヒートポイントが多く出ており、要因としてマップのデザインから山鉾と自分自身との位置関係を掴みにくく、目的地に辿り着くまでに時間を要したのではないかと考えられます。
一方、2023年度版のデータではヒートポイントが山鉾の建っている宵山開催エリアにある程度集約されています。
利用者は、今年から新たに追加された混雑エリアの表記を見て、直感的に山鉾の建っているエリアを把握することができたのではないかと推察でき、デザインの改善がユーザーの行動に良い影響を及ぼせたのではないかと考えられます。
また、八坂神社周辺では昨年に比べるとヒートポイントが減少傾向にあることから、上記と同様に山鉾との位置関係を直感的に把握できたことによって、利用者の目的地(山鉾周辺または八坂神社)に合わせた移動を促せたのではないかと推察できます。
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「祇園祭 宵山ガイド2023」導入ご担当者さまの声
「令和4年から、コロナ禍での非接触の案内誘導による混雑回避を図るため、 ストローリーのデジタルマップを導入しました。 スマホのGPSとの連動機能や充実したコンテンツにより、多くの観覧客の 方に御利用いただいています。京都府警察とも連携し、現場警察官の案内ツール として活用することで、今年も大きな事故やトラブルもなく終えることができ、祇園祭宵山の安全・安心な観覧環境確保のため、とても役立っています。」
◼️SNSでの反応(抜粋)
・祇園祭堪能には必須
・「特に混雑が予想されるエリア」や歩行者一方通行、トイレ、スタバ、ゴミ箱の位置まで書かれてる!リンクに飛ぶと自分が今いる位置もわかるとか伝統と革新の融合
・スマホで見れるデジタル仕様だし、トイレやゴミ箱の位置が記されているので便利です。よく見ると山鉾が特徴を捉えたイラストに!芸が細かすぎる!
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Strolyについて
Stroly = Stroll + Story、コンセプトは「世界の見え方を共有しよう」私たちは地図のもつメディアとしての可能性を信じ、それを最先端の技術で進化させることで、世界の創造性と多様性に貢献することを目指します。
Strolyのマップでエリアの魅力を最大化することで、利用者は地域文化を楽しみながら滞在・周遊できます。
また、利用者がどのようにマップを利用しているのかを把握することができるデータダッシュボードをマップごとに提供。専門家を必要としないデータの分析が可能なので、お祭りやフェスなどの大規模イベントから、エリアプロモーション、キャンペーン、その他観光施策など幅広いシーンでご活用いただきマップの改善をし続けることができます。
StrolyはUpgrade with Tokyo 第一回優勝企業、SXSW Pitchでの日本企業初のファイナリスト、J-Startup選定企業です。