瀬戸内海の島に、島暮らしと農業を体験できる農家民宿が誕生

合同会社comorebi farmのプレスリリース

合同会社comorebi farm(本社:広島県尾道市因島大浜町、以下「comorebi farm」)は、2024年2月に尾道市因島に農家民宿「comorebi beach house」をグランドオープンいたします。

それに先がけ、2023年10月よりリノベーション支援者の受け入れを開始することをお知らせいたします。

  • 農家民宿の開業が求められている理由

comorebi farmは広島県尾道市因島にて、2021年10月より耕作放棄地となった柑橘農園を再生させ、現在は果実の販売に加え、果汁100%ジュース「HASSAKU SHOT」とリフレッシュドリンク「ISLANDER」の販売を行っています。そのかたわら、柑橘の収穫を楽しめるファームツアーも提供してきました。

昨年度(2022年5月1日〜2023年4月30日)のファームツアー参加者は117名。東京23区に居住する参加者の割合はおよそ85%で、微力ながらも確実に、柑橘栽培ひいては農業の楽しさを伝えてきました。

ファームツアー中の参加者からの質問のほとんどは「農家としての暮らし」に関するもの。これはcomorebi farmを運営するメンバーが新規就農していることも影響していますが、農家と触れ合う機会が少ないが故の質問であることも、参加者との会話を通して分かってきました。そして、彼らは可能であれば農家の暮らしを体験してみたいと考えていることも明らかになりました。

そこで、comorebi farmとして農家民宿を開業することで、このニーズを満たしつつ、より気軽に農業を体験していただき、より多くの人に農業の楽しさを伝えようと考えております。

また、参加者は「島遊びの拠点となるような宿泊施設が欲しい」という要望も口にしていました。因島は、しまなみ海道の通る島で本州と四国からのアクセスが良く、簡単に他の島々へと移動することができます。加えて、橋のつながっていない離島へのフェリーも多く運行しており、周辺の島々の中でもハブのような機能を果たしているため、このニーズも私たちの農家民宿は満たせると考えております。

  • 農家民宿を通して社会に伝えたいこと

comorebi farmは企業のミッションとして「農業の楽しさを広め、後継者問題を解決する」ということを掲げております。

背景には、尾道市全体の農業人口に占める60歳〜99歳の割合が93.7%(70歳〜99歳は71.5%)で、因島で5年以内に農業を引き継ぐ後継者を確保しているのは約9.6%しかいないという現状があります(因島商工会議所と共に算出)。決して簡単な道のりではありませんが、私たちはこれを解決しなければならない社会問題だと考えております。


また、耕作放棄地となる圃場には共通点があり、そのほとんどが作業効率の悪い斜面地です。しかし、こうした圃場は水はけや風通し、日当たりなどの条件が良い場合が多く、柑橘の木が健康に育てられ、自然の魅力が詰まった果実を収穫することができます。少し大袈裟に言い換えれば、美味しい柑橘が実る圃場から耕作放棄地になっている現状があるのです。


加えて、因島は「八朔(はっさく)」と「安政柑(あんせいかん)」の原産地ですが、経済合理性の波に飲まれ、これらを栽培する農家は減ってきています。種の保存という観点からも、後継者問題を解決する必要があるのです。

ただし、農業に対するイメージはネガティブなものが多くあり、就農を希望する人が少ないことも事実です。私たちは、これを払拭できる可能性があるのは、農業の楽しさを知ってもらうことだと考えています。

自分で天候を予測しながら、柑橘を栽培する。植物が育つメカニズムを学びながら、試行錯誤をする。今か今かと期待しながら、果実が完熟するのを待つ。

ファームツアーを通して、日本各地の人々と出会う。加工品の商品開発を通して、素敵な生産者や作り手と共同する。イベントを通して、直接生活者に自分たちが作ったものを届ける。

農業は大変なこともたくさんありますが、それ以上に楽しいことが多くあると私たちは考えています。

そして、リモートワークが一般化した時代においては、専業で農業を行う必要はありません。

comorebi farmのメンバーのように兼業農家として農業を始めることもできます。自分の成し遂げたいことを実現するために、自分のできる範囲から段階的に就農するという道もあるのです。

こうした想いを知っていただく場所としても、移住者や新規就農者を増やすためのきっかけを提供する場所としても、農家民宿は機能するとcomorebi farmは信じています。

  • リノベーション支援者、募集開始

私たちは、この農家民宿をグランドオープンに向けた第一フェーズとして「気の利いた必要最低限の宿泊施設」をコンセプトにリノベーションをしたいと考えております。そして、宿泊施設としての居心地の良さだけではなく、アクティビティの開発に力を入れていきます。

因島周辺には、自給自足を実現するために循環農法を突き詰める農家がいたり、瀬戸内海が持つ美しさを満喫するためにヨットを手作りした船大工がいたり、夢や希望を抱いて自分が理想とする生活を追い求めている人々がたくさんいます。そのような人々に出会えるアクティビティを提供することで、農業の楽しさや島暮らしの魅力を届け、移住や新規就農に繋がるきっかけを提供したいと考えております。

農家民宿のグランドオープンは2024年2月。現状は宿泊者を迎え入れるには十分ではありませんが、2023年10月より、comorebi farmが抱えている想いに共感してくださり、同じような志を持つリノベーション支援者を随時募集いたします(実際にリノベーションを手伝ってくださった方々には、私たちが販売する果汁100%ジュース「HASSAKU SHOT」をお礼としてお渡しする予定です)。

もしリノベーションに興味がある方を知っていらっしゃれば、ぜひご教示ください。

問い合わせについては、下記の方法よりお願いいたします。

WEBサイト:https://comorebi-farm.myshopify.com/pages/contact

Instagram:https://www.instagram.com/comorebi.farm/

メール:comorebi.farm.2022@gmail.com

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