学校法人加計学園のプレスリリース
月や火星に触ってみよう――。岡山理科大学の隕石コレクション100点を一堂に展示した「『隕石』宇宙からやってきた石たち」が11月3日、岡山市北区の県生涯学習センター「人と科学の未来館サイピア」で始まりました。11月26日までで、期間中は基礎理学科の新原隆史准教授のギャラリートークイベントもあります。
会場には月や火星、小惑星などを起源とするさまざまな隕石が展示され、45億年前にできたコンドライト隕石や鉄隕石も。太陽系の誕生と進化をはじめ、隕石の特徴や分類方法などを解説したパネル展示で、隕石の全てが分かるようになっています。月と火星、小惑星由来など4種類の隕石に直に触れるコーナーや、トークイベントでは蛍光エックス線分析計を使った岩石の元素分析の実演コーナーも。
このコレクションを所蔵している新原准教授の専門は、隕石学・鉱物学・宇宙化学で、米国月惑星研究所で博士研究員として所属し、NASAジョンソン宇宙センターで実験を行ってきました。その後国立極地研究所特任研究員などを務め、現在はJAXAの火星衛星探査計画にも携わっています。
新原准教授は「会場へ来て、隕石という宇宙物質に直接触って、宇宙を感じてほしい。宇宙飛行士になったつもりで、月や火星に触ってみて」と話しています。
広島県から来場した家族連れの女性は「宇宙から飛んで来たというのがすごいし、隕石を通して宇宙や地球の成り立ちも分かる。それを手に取ってみることができるのがとても面白い」と話し、子どもたちと一緒に小さな隕石に触っていました。
入場無料。新原准教授のギャラリートークイベントは11月23日(木)と11月26日(日)の午後1時45分から約1時間の予定です。開館は午前9時~午後5時、毎週月曜日と24日は休館です。