アジア各国とマカオを結ぶマカオ航空が、この年末から2024年にかけて日本路線の増便を予定しています。現在、日本路線として就航中なのは、全日空とのコードシェア便で運行されている東京(成田)、大阪(関西)の二都市ですが、こちらのいずれも増便されるほか、新型コロナの影響で2020年2月から運休を余儀なくされた福岡路線の再開も調整されています。
異国情緒漂うカジノリゾート
中国の南東部、香港の南西約70キロの場所に位置するマカオは、1999年までポルトガルの海外領土だったという歴史をもち、世界遺産にも登録されている異国情緒あふれる街並みがよく知られていますが、やはりカジノをはじめとしたリゾート地としての側面が非常に有名でしょう。
このところ日本国内では、オンラインカジノや国内のIR法案に基づく統合リゾートの話題が多く上り、社会全体としてカジノへの興味の高まりを感じますが、今回の増便によって、本格的なランドカジノが楽しめるマカオへのアクセスがさらに便利なものになりそうです。
首都圏からは毎日運航
成田−マカオ路線はこれまで、火・木・土・日曜日の週4便での運航となっていましたが、12月15日より月曜と金曜日の運行を追加して週6便体制とし、年末年始を海外で過ごす旅行客の需要に答える形となります。
また年明けの2024年1月31日には水曜日の運航も追加され、週7便のデイリー運航となります。毎日の運航なので、急ぎの出張にも、あるいは週末や連休での旅行にも、高い利便性を発揮してくれそうです。
1月30日以降の新ダイヤは以下の通りです:
- NX861便:成田15:30→マカオ20:05 運航日:毎日
- NX862便:マカオ09:30→成田14:30 運航日:毎日
関西便も年明けにデイリー運航に
また西の玄関口となる関西国際空港でも、これまで月・水・木・金・日曜日の週5体制でマカオ便を運航していましたが、年明けの2024年1月30日からは火曜・土曜日の運航が追加され、成田便同様に1日1往復体制となります。
2007年、マカオ航空が日本路線を最初に就航させたのがこの大阪(関西)便で、2010年に成田便が就航するまで、唯一の日本路線として重宝されました。成田便の4時間半〜5時間というフライト時間に比べて、大阪からの場合はわずか約3時間半という近さも魅力的です。
現在開業に向けての準備が進むカジノを含む統合型リゾートのロケーションは、この大阪の人工島、夢洲が選定されています。こちらは2030年秋頃の開業とする実施協定が結ばれたという報道もありましたが、今後、アジアを代表するカジノの街として知られるマカオと大阪との結びつきがさらに強くなることも考えられます。大阪でのカジノが開業した暁には、この直行便を使ってマカオ、大阪という二つのカジノを巡るツアーというのも可能になるかもしれません。
1月30日の増便後のダイヤは以下の通りです:
- NX855便:大阪/関西13:45→マカオ17:00 運航日:毎日
- NX856便:マカオ08:15→大阪/関西12:45 運航日:毎日
福岡便も再開に向けて調整中
ところでマカオ航空は、上記の成田、大阪/関西に加え、2016年3月より週4便体制で福岡を運行していました。この福岡便は九州地域とマカオの交流の要として重宝されていましたが、2020年2月から新型コロナ感染症の影響により運休を余儀なくされていました。
現在、上記の成田・関西路線の増便に続き、福岡路線も4年ぶりの再開を目指し、関係各所との調整が進められていることが、航空系業界各サイトで報じられています。来年以降、首都圏、阪神圏意外での、マカオへのアクセスのさらなる向上を期待しましょう。
1月30日以降の成田便と大阪/関西便の使用機材は、両路線ともにエアバスA320型機が予定されています。