紫式部の生涯でただ一度の旅「越前下向の旅」の再現へ、クラウドファンディング開始

紫式部プロジェクト推進協議会のプレスリリース

 大河ドラマ「光る君へ」で主人公として描かれる紫式部が生涯でただ一度、都を離れて暮らした越前市。紫式部が父に伴って越前国府(現越前市)に移り住んだ際の「越前下向の旅」を再現するため、越前市はガバメントクラウドファンディング(GCF)を開始しました。 
 

 
 
 紫式部は996年、越前国の国守となった父・藤原為時に同行し、越前で1年余りを過ごしました。式部が京の都を出て暮らしたのは生涯でただ一度だけ。越前での滞在を終え都に戻った式部は、藤原宣孝とまもなく結婚。子どもを出産し、「源氏物語」を執筆しました。人生でたった一度、都を離れた越前での暮らしは、彼女にさまざまな影響を与え、重要な人生の分岐点になったと考えられます。
 
 都からの下向の旅は、大勢の行列を伴い、琵琶湖を舟で北上して、峠を越える道のりをたどったとされ、5日間ほど要したといわれています。
 式部来遊から千年の節目となった1996年に実施した「越前下向の旅」は、京都府宇治市を出発地に3日間の行程で行われ、全国の式部ファンから注目を集めました。
 
1996年に行った下向の旅の様子
 
 今回の再現プロジェクトの事業主体となるのは、式部が暮らした福井県越前市の情報発信、文化振興などに取り組む官民組織「紫式部プロジェクト推進協議会」(代表:越前市長)。全国から行列の参加者を募り、2024年10月ごろの実施を目指しています。京都府からの移動距離およそ150キロのうち、複数の区間で平安貴族の行列を再現し、宿泊も経ながら越前市を目指します。 
 
1996年に行った下向の旅の様子
 
  このプロジェクトを通して、紫式部が越前国府で過ごした時代から紡がれてきた、越前の文化を全国に発信しようと、越前市はふるさと納税によるGCFで運営費の協力を募ることにしました。 期間は2024年3月6日まで、目標金額は500万円です。
 詳しくは、「ふるさとチョイス」のプロジェクト紹介ページ(https://www.furusato-tax.jp/gcf/2775)をご覧ください。
 

 
 全国で唯一の寝殿造庭園である「紫式部公園」と、公園内で金色に輝く「紫式部像」
 
 越前市は、金色に輝く「紫式部像」や全国で唯一の寝殿造庭園である「紫式部公園」、紫式部と国府資料館 「紫ゆかりの館」などの式部関連施設が整備されています。2024年2月23日には「大河ドラマ館」もオープンします。2024年3月16日の北陸新幹線福井開業も重なる好機に、かつて越前には国府があり、式部が人生の分岐点となる貴重な時間を過ごした土地であること、1500年の歴史があり今なお匠の技により進化を続ける越前和紙をはじめとする伝統文化を広く発信していきます。
 
紫ゆかりの館
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