南三陸311メモリアル 新ラーニングプログラム「いのちを想う」4月3日 公開開始

東日本大震災を経験した宮城県南三陸町の町民たちの経験をもとに、防災・減災について自分ごととして考えるきっかけを提供する震災伝承ラーニング施設

一般社団法人南三陸町観光協会のプレスリリース

南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」(運営:一般社団法人南三陸町観光

協会/代表:及川吉則)では、4月3日より、施設のメインコンテンツである新たなラーニングプログラム「いのちを想う」の公開を開始します。

【URL】https://m311m.jp/

館内ラーニングシアター

新プログラムのねらい

これまで、当館のラーニングシアターでは、震災当日の町民の避難行動に関する証言をもとにした2本のプログラム「生死を分けた避難」「そのとき命が守れるか」 を通して、「いのちを守る」ための気づきを促してきました。

この春新たに公開する「いのちを想う」は、災害からの避難についてのみならず、被災後、住民たちが何を思い、どのような葛藤を経て、復興への道を辿ってきたのかを知ることで、困難の中で私たちはどう生きるべきかに思いを致していただくことが大きなテーマになっています。大切なものをすべて失っても、人は何度でも生き直せるということ、地域の未来をみんなで語り合い力を合わせることで、地域社会が再生していくことを、町民たちの生き様から見出していただきたいと考えています。

様々な証言映像と問いかけから考える「いのち」

本プログラムは大きく3つのチャプターで構成されています。

■chapter1「安心と安全」

福祉の里に早々と避難した人たちや、マニュアルに従って避難所運営準備に当たっていた施設スタッフが、体験した避難の落とし穴とは?命を守る避難について考えます。

 

■chapter2「“生きるとは” を問いながら~子どもたちと東日本大震災」

当時の被災に対して子どもたちはどのような思いを抱き、その後をどのように生きてきたのでしょうか?「人はどんなにつらいことがあっても強く生きていける。」 若者たちの言葉から、当たり前の日常を生きることができることの価値に思いを致します。

■chapter3「どん底からのチャレンジ」

すべてを失った戸倉の漁師たちは、毎日のように議論を重ね、前例のない挑戦へと踏み出しました。今や彼らは水産業界のトップランナーです。海の“いのち” と地域の人々を再生した地域力について考えます。自然とは?人間とは?私たちの人間としてのあり方について、漁師たちの証言を通し考えます。

同時開催企画展「いのちを想う」

会期:

2024年4月3日(水)~7月22日(月)

展示概要:

<展示ギャラリー>

発災直後から生と死に向き合ってきた町民たち。展示バナーと記録映像、証言映像で、犠牲になった人たちと心の中で対話し続けながら被災後を生きてきた町民たちの姿をご覧いただきます。

<みんなの広場> ※観覧無料

未曾有の災害から立ち上がってきた住民たちのさまざまな活動について、展示でご覧いただきます。

また、「あのときのあの人に“ありがとう” を伝えたい」と題し、被災後、多くの人に支えられてきた住民たちが、当時伝えることができなかった感謝の思いを、支援者、ボランティア、地域の人たちに伝えるメッセージ展示を行っています。

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