観光の街から京都流イノベーションを！2024年4月から、株式会社ニシザワステイと京都市が契約を結び、京都市ソーシャルイノベーション研究所（SILK）の新拠点がSIGHTS KYOTOに。

株式会社ニシザワステイのプレスリリース

株式会社ニシザワステイ(本社・京都市東山区、代表取締役西澤徹生)が京都市と契約し、ニシザワステイが運営する観光複合施設「SIGHTS KYOTO」（東山区・宮川町）が京都市ソーシャルイノベーション研究所（SILK）の新たな拠点となりました。

京都市ソーシャルイノベーション研究所　SILKとは

「SOCIAL INNOVATION LABORATORY KYOTO」の略で、市民、企業、ＮＰＯ、大学などの多種多様な組織や個人が、京都で社会的課題の解決に挑戦することで、過度の効率性や競争原理とは異なる価値観を日本はもとより、世界にも広めることを目的にした「京都市ソーシャル・イノベーション・クラスター構想」の推進組織として2015年4月に公益財団法人高度技術研究所に設置されました。これまでに社会的課題をビジネスで解決することやそもそも社会的課題を生み出さない商品やサービス、あるいはシステムを生み出すことで持続可能な社会の構築に貢献する企業を認定・支援するほか、人材の育成等に取り組んできました。

SILKが支援する認定企業等のサイト　私たちが紡ぐ、これからの1000年。：https://tumugu-1000nen.city.kyoto.lg.jp/

SIGHTS KYOTOとは

京都五花街の一つ、宮川町にある築100年以上の京町家をリノベーションした観光複合施設で、１階はクラフトビールなどが楽しめるパブ、２・３階はコワーキングスペース・ミーティングルームで、ドロップイン利用だけでなく現在は７社の企業が法人登記しています。運営会社であるニシザワステイは宿泊事業や旅行事業、不動産事業も行っており、SIGHTS KYOTOでは移住・企業誘致や社会的企業の交流などにも取り組んでいます。鴨川と祇園の間に位置し、祇園四条駅から徒歩すぐのロケーションで、地元の方や地域企業、海外旅行者など幅広い利用者が特徴の拠点。

SIGHTS KYOTO：https://sights-kyoto.com/

新しい観光にとどまらず、これからのビジネスを京都から。

ニシザワステイでは従来の場を巡るだけの観光ではなく、対話を通してこそ京都の本質を感じられる新しい観光「ダイアローグ・ツーリズム」を提唱しています。それを体現すべく2022年に開業した拠点SIGHTS KYOTOは、外と中をつなげる入口の役割として地元住民や地域企業の方々と旅行者との自然な交流を生み出し、両者の間に尊敬や共感を生むことで、これまでになかった観光体験ができたとのお声を多くいただいてきました。地元の人と旅行者が交流するという景色が見られるようになってきた今、次にSIGHTS KYOTOが仕掛けていきたいのは、観光にとどまらないビジネスの交流。観光の街・京都にありながらも、国内外問わず多様なビジネスパーソンも集うSIGHTS KYOTOならではのビジネスの拠点を目指します。

1000年の歴史ある街・京都でだからこそ起こせるイノベーションのパブリックハブに。

今後、SILKは京都に多数ある産業支援機関のハブとなり、企業の成長段階に応じて様々な支援策を組み合わせて社会的企業を応援するほか、若者と社会的企業のマッチングや大学と社会的企業の連携等にも取り組みます。また、公的機関との連携を深め、人口減少などの社会課題解決に向けたイノベーションの創発を加速させるため、既にソーシャル・イノベーションや担い手の交流、移住・企業誘致の取組の実績のあるSIGHTS KYOTOに拠点を置くことになりました。

SIGHTS KYOTOがパブリックハブとなりSILKと連携することで、これまで以上に多くの方々にビジネスの機会を創出することができます。遊びの「観光」とビジネスの「イノベーション」は対極にあるというのが一般的な考えですが、どちらも偶発性や交流が大事であるという共通点からも、実は似通っているところがあると私たちは考えます。京都の中だけでなく東京など他の都市からのビジネスパーソンも集える場とし、長い時間軸で歴史や文化を受け継いでいる京都という街ならではのビジネス思考で、ノウハウではなく起源や本質を追う“京都流イノベーション”を起こしていきます。