愛媛県の高校生が考えた「都会留学」実証実験を開催!地方に住む高校生が東京での生活を体験

高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」は、地方に住む高校生を東京に招待し、都会の生活を体験する「都会留学」の実証実験を行いました。

スタディメーター株式会社のプレスリリース

高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」は、地方に住む高校生を東京に招待し、都会の生活を体験する「都会留学」を開催しました。

愛媛県の高校生によるアイデア

本企画の立案者は、First off Projectsに所属する愛媛県の高校生です。本人は全国に拠点がある通信制高校に所属しており、愛媛と東京の二拠点生活を行っています。その経験の中から「地方留学はあるのに、なぜ都会留学はないのか」という疑問を持ち、本企画の立案に至りました。

今回は実証実験のため、First off Projectsを運営するスタディメーター株式会社が渡航費を出資する形で、愛媛県に住む2人の高校生を6泊7日(2024年3月26日~2024年4月1日)で東京に招待し、都会の生活体験を提供しました。

「都会への憧れ」を実体験させたい

進学や就職を機に地方から都会へ移住する人の多くは「なんとなく都会の方が便利そう」「田舎は何もない」という思い込みを抱えています。実際、愛媛県には、県外で就職したい理由の第1位が「あこがれを感じるから」というデータ(※)もあります。しかし、都会に行った後にミスマッチを感じ、地元に戻りたいと考える人もいます。

都会に行く理由「なんとなく」「何もない」は、個人の経験不足が元になっていると考え、実際に都会の生活を体験する機会が必要だと考えました。

そこで都会留学では、ただ都会を見たり、生活に慣れるだけではなく、都会でのリアルな生活を通じて、地元の魅力を再発見したり、自分にあった生活拠点を考えるきっかけづくりを目指しました。

※ テレビ愛媛「人口減少 なぜ愛媛を離れる?女子大学生の本音 20代女性の県外流出多く…戻りたい若者への支援で歯止めを」https://www.fnn.jp/divs/-/653822

都会の現実を知る、1週間のプログラム

このような背景から、都会留学のプログラムは、一般的な観光旅行や修学旅行とは違った視点で設計しました。

全日を通して、愛媛と東京どちらの生活も知る主催の高校生がガイド役となり、様々なアクティビティを行いました。朝のラッシュ時間帯の電車に乗る、Uber Eatsを利用する、といった都会では当たり前の生活体験のほか、東京に住む高校生や、上京してきた大学生とのディスカッションを通じて、都会に暮らす人と考え方・価値観の共有を行いました。

特に、大学生とのディスカッションは「一般社団法人COAs」との連携により実現しました。COAsは大学生を中心としたさまざまなコンセプトのコミュニティを運営する団体で、今回のディスカッションは同団体が運営する中高生向け無料自習室「杉並まちの自習室」にて行いました。

杉並まちの自習室でのディスカッション

■一般社団法人 COAs

https://coas.or.jp/

また、プログラムの性質上、繁華街や夜間の移動も重要であったため、参加者にGPS端末を配布して互いに位置情報が見えるようにするなど、安全面にも配慮しました。

「都会暮らしを現実的に考えられるようになった」参加者の気持ちの変化

参加者は毎日レポートを提出し、帰宅後の1週間後にも気持ちの変化を報告しました。当初「将来は東京に住みたい」と考えていた参加者たちは、実際に東京で生活する中で、交通網の複雑さや実家からの遠さを実感しました。これにより、以前は便利だと思っていた東京の実際の様子を知り、都市の中でも故郷に近い場所に住みたいと感じるようになりました。東京は住む場所ではなく訪れる場所として捉えるという気持ちの変化が生じました。

また保護者からも「大学進学時にいきなり4年間都会で一人暮らしを始めるよりも、事前に体験できるのは安心」という声が挙がり、本人のみならず、子どもを都会に送り出す親にとっても有益な取り組みであることがわかりました。

「都会留学」プログラムの事業化パートナーを募集中

今後は、都会留学プログラムの事業化に向け、旅行事業者との提携を目指します。プログラムを主催する高校生がさらなる企画を担いつつ、旅行事業者にとっての新規ビジネスとして、または地方自治体にとっての地域創生プログラムとして等、様々な価値を想定したロードマップを設計中です。

First off Projectsについて

First off Projects は、高校生と大学生のためのビジネスコミュニティです。法人向けIT研修サービスを提供するスタディメーター株式会社の研究機関としての役割を担い、メンバーは資金や学習機会の援助を受ける代わりに、本人の関心に基づいたサービスの開発や学習レポートの作成を行い、新技術に関する知見や新規事業創出の事例を同社に還元しています。

参加希望・協業依頼・取材について

FoPsでは、学生からの参加希望申込、企業からの協業のご相談、メディア関係者の方々からの取材を受け付けています。興味のある方は、公式サイトよりぜひご連絡ください。

https://fops.studymeter.jp

スタディメーター株式会社

スタディメーター株式会社

個人や企業、子どもたちや社会の未来を一歩前へ導くために、デジタル人材育成や、オンライン学習サービスの企画・開発、新規事業開発等を支援。「挑戦したくなる世界」の実現をビジョンに掲げ、新しい一歩を踏み出したい人をサポートしています。

【会社概要】
所在地:東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル9階 ビジネスエアポート日比谷
代表者:箕輪 旭
設立:2020年7月7日
会社URL:https://studymeter.jp/
事業内容:IT人材・デジタル人材の育成 | オンライン学習サービスの提供 | 教育関連事業の企画・開発

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。