宿泊施設として活用できる物件の調査・支援も
株式会社日本ユニストのプレスリリース
不動産開発・ホテル運営の株式会社ユニスト・ホールディングス(大阪市西区、代表取締役:今村亙忠)は2024年5月、和歌山大学紀伊半島価値共創基幹の小川雅則客員教授が特命顧問に就任したことをお知らせします。大阪から熊野詣を目指す人々がかつて歩いた「紀伊路」を現代に再現する事業などを、小川氏の協力を得て展開してまいります。
就任の背景
ユニスト・ホールディングスは2024年より、2つの事業を本格始動させました。
1つは、平安時代より大阪から熊野三山を目指して人々が歩いた道「紀伊路」を現代に復活させるプロジェクト「紀伊路SCAPE」です。約300kmにわたる道沿いに宿をつくるほか、食事や各種サービスを開発し、10日間通して安心・安全に歩ける環境を整備します。
もう1つは、台湾企業と共同展開する合弁会社「株式会社ホテルマネジメントいとをかし」による、ホテル運営・清掃・リネンサプライ事業です。受託運営のみならず、自社ブランドのホテル運営も計画しています。日本ならではのおもてなしを提供し、和の心地よさを感じられる「スモールラグジュアリーホテル」をつくります。
小川氏には、紀伊路SCAPEに関しては行政での勤務経験を活かして、紀伊路沿いにある行政機関との関係構築を行っていただきます。また、ホテルマネジメントいとをかしについては、和歌山県の観光地域づくり法人(DMO)での勤務経験を活かし、自社で運営するホテルとして活用できそうな物件の調査・支援を依頼します。
行政と観光分野の両方に豊富な知見を持つ小川氏にサポートいただくことで、2つの事業の発展を目指します。
小川雅則氏 プロフィール
和歌山大学 紀伊半島価値共創基幹 客員教授。
和歌山県田辺市役所では、主に観光行政に携わる。2014年には、世界に2例しかない世界遺産の道「熊野古道」と、スペインの「サンティアゴ巡礼道」の両道を世界に向けて発信するため、田辺市とサンティアゴ・デ・コンポステーラ市で観光交流協定の締結に努めた。
日本版DMOである田辺市熊野ツーリズムビューローでは、熊野古道に外国人旅行者を呼び込むためのプロモーション、地域での受け入れ体制の整備に努め、地域全体のブランド化を推進してきた。
2021年3月に田辺市役所退職後、同年4月から和歌山大学紀伊半島価値共創基幹で特任教授/プログラムオフィサーを務め、2024年3月に退職。
大学では、「共創」をキーワードに自治体・企業等と連携し、地域課題の解決、価値創造に努め、持続可能な地域づくりを目指してきた。自治体、民間、大学での勤務経験で得た、地域における豊富な人的ネットワークを有している。
【小川雅則氏 コメント】
私は長らく、世界遺産・熊野古道が通る田辺市で、観光行政に携わってまいりました。
田辺市熊野ツーリズムビューローでは、熊野古道をブランド化し、山間地域にインバウンド旅行者を迎え入れ、地域にお金が回る仕組みづくりに取り組んできました。その主な活動エリアは、熊野古道の中でもメインルートと言われる中辺路ルートでした。
和歌山大学でユニスト・ホールディングスと共同研究を開始し、初めて大阪から田辺までの紀伊路を一緒に歩きました。山間地域が中心となる中辺路ルートに比べて、紀伊路は街中や山中、海岸沿いと、多彩な風景や季節の変化を楽しめます。また、道中の食事の豊富さも魅力です。
このプロジェクトは、古き良き地域文化を継承しつつ、新たな熊野古道の価値を見出すことで、地域文化の継承と、地域経済の活性化に必ず寄与できるものと期待しています。
熊野古道の風景は、歩く人がいて初めて完成します。世界遺産・熊野古道のある田辺市に住む者として、1000年前から続く巡礼文化を次の1000年先に引き継ぐためにも、このプロジェクトに参画し、熊野古道の風景を完成させるために全力で取り組んでまいります。
【株式会社ユニスト・ホールディングス 会社概要】
所在地 :大阪市西区立売堀1-4-12 立売堀SQUARE2階
代 表 :今村亙忠
事業内容:グループ会社の経営管理、新規事業開発、収益不動産の運用管理