障がい特性のあるゲストへの接遇トレーニングにおいて、従業員93%が認定基準をクリア。刺激の目安を表す「感覚ガイド」や低刺激スペースの設置など環境を整備
LEGOLAND Japan合同会社のプレスリリース
レゴランド・ジャパン合同会社(愛知県名古屋市、社長:本多良行)が運営する「レゴランド® ・ジャパン」はこのたび、自閉スペクトラム症を抱えるゲストに対し適切な対応に取り組んでいる施設として、米国のIBCCES※(国際資格認定・生涯教育基準委員会)より「認定自閉症センター™(CAC)」に認定されました。7月1日(月)より本格的な運用を開始いたしますのでお知らせします。本認証を付与されたテーマパークは日本初となります。
「認定自閉症センター(Certified Autism Center)」とは、対人関係の困難さやこだわりの強さなど、発達障がいのひとつである「自閉スペクトラム症」を抱えるゲストとその家族がサポートを受けられ、過ごしやすい場所であると認定されることで付与される認証資格です。
本認証の付与にあたっては、多種多様な障がい特性のある方をより適切に支援するため、ゲストに接する従業員が特別なトレーニングを受講し、80%以上が認定試験に合格する必要があります。当パークでは、ゲスト対応を行う従業員93%(815人)が基準をクリアしたことで認定へと至りました。すでに導入されている取り組みとして、アトラクション待機列に長時間並ぶことが困難な方には、待ち時間分を列から離れて過ごせる「アシスト・アクセス・パス」の発行に加え、今後はパーク内にIBCCESの助言に基づいた、各アトラクションから受ける刺激の目安を表す「感覚ガイド」を設置。
希望者には音や過度の刺激を抑制するイヤーマフをご用意するほか、感受性の強いゲストが刺激の少ない環境で過ごせる休憩スペースも新設するなど、「レゴランド®・ジャパン」では今後も、すべての子どもたちとその家族が安心してお楽しみいただけるよう、継続的な従業員トレーニングやサポート体制の構築を進めてまいります。
■レゴランド® ・ジャパン「認定自閉症センター」認定について
【名 称】 認定自閉症センター™
【対象施設】 レゴランド® ・ジャパン(愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2-1)
【運用開始】 2024年7月1日(月)より運用開始
【お問合せ】 一般からのお問合せ先:コールセンター
TEL:0570-05-8605(金曜~月曜/9時~17時)
公式サイト: https://www.legoland.jp/
<主な内容>
■従業員へのトレーニング
ゲスト対応を行う従業員に対し、IBCCESが定める特別なトレーニングを実施し、93%が認定試験に合格。自閉スペクトラム症や感覚過敏症を持つゲストに対する適切な支援を学び、接客の場面で実践することができます。
■感覚ガイドの設置
パーク内全てのアトラクションにIBCCESが開発した感覚ガイド(触覚、味覚、聴覚、臭覚、視覚のそれぞれの刺激の強さについての11段階)を設置。照明の明るさや環境音の大きさなどの指標を示すことで、ゲストやその家族はニーズに沿った行動計画を立てやすくなります。
■低刺激スペースやアイテムの整備
感受性の強い子どもが大きな音や光など刺激の少ない環境で休むことができる休憩スペースを設置。パーク内で聞こえてくるBGMや効果音を抑制するイヤーマフの貸し出しも行っています。
■「アシスト・アクセス・パス」の発行
アトラクション待機列に長時間お並びいただくことが難しいゲストに、
待ち時間分をお好きな場所でお過ごしいただける「アシスト・アクセス・パス」を発行しております。
※待ち時間分を経過するまで他のアトラクションにご乗車いただくことはできません。
<レゴランド・ジャパン合同会社社長 本多良行のコメント>
「レゴランド® ・ジャパンは、すべての子どもとご家族が、一生の思い出に残る大切な一日を過ごすことができるテーマパークを目指しています。私どもは引き続き、自閉スペクトラム症を抱えるゲストとそのご家族をサポートできるようさらなる環境づくりを進め、皆様が心からお楽しみいただける空間を創出してまいります。」
※IBCCES(International Board of Credentialing and Continuing Education Standards)とは
自閉症スペクトラム障がい(ASD)や、その他の認知障がいの専門トレーニングと継続教育を行う世界的な機関です。