那覇・福岡・熊本・新石垣空港などで近距離モビリティ「ウィル」の貸出サービスを続々と提供開始

〜高齢世代・家族、インバウンドの旅行需要増に応えアクセシビリティ強化、誰もが気兼ねなく快適移動できる環境を主要各地で横断整備〜

WHILL Incのプレスリリース

 NPO法人バリアフリーネットワーク会議(所在:沖縄県沖縄市、以下「バリアフリーネットワーク会議」)と、NPO法人UDくまもと(所在:熊本県熊本市、以下「UDくまもと」)、WHILL株式会社(本社:東京都品川区、以下「WHILL社」)は、旅先として全国的にも人気のエリアの主要空港において2024年9月1日以降、免許不要で歩行領域を走行可能な近距離モビリティWHILL(ウィル)の貸出サービスの提供を開始することを発表いたします。熊本空港を皮切りに、福岡空港や那覇空港などでも順次開始する予定です。高齢化やインバウンド需要の加速に伴う高齢世代やその家族などの旺盛な旅行ニーズ、ユニバーサルツーリズム機運の高まりを受け、主要各地で横断的にアクセシビリティ環境を整えることで、あらゆる人が気兼ねなく快適に移動や観光をしやすい社会構築を目指してまいります。

 

 高齢化に伴いユニバーサルツーリズム市場は、日本の人口の約3分の1を占める4,000万人規模に上ると試算されるとともに、旅行消費額(注1)では、例えば沖縄県の平均が74,000円程度に対し、シニア世代は2倍の約145,000円と差があるなど、今後さらなる市場拡大が予想されています。バリアフリーネットワーク会議が本取り組みに先行して福岡空港や博多駅などで車椅子を貸し出す実証事業(注2)を行ったところ、車椅子をレンタルした方全員が日常的には車椅子を利用しない方で、行った先で長時間歩くことに不安があるとの一時レンタルの需要の高さがうかがえます。また、満足度は97%、リピート意向は98%近くに上り、利用した方からは「ひざの痛みで長時間の旅行は不安だったが、安心して楽しめた」「歩きづらさを理由に行動制限することが軽減されてよかった」などの好評の声が寄せられました。また、昨今は旺盛なインバウンド需要によって、国外からの観光客も多く、アクセシビリティ環境のさらなる整備が求められています。

 こうした背景を受け、既に新千歳空港ではウィルの貸し出しサービスが常設されており、バリアフリーネットワーク会議とUDくまもと、WHILL社は、さらなるニーズに応えた地域をまたぐ横断的な取り組みとして、空港でのウィルのレンタルサービスを提供するに至りました。採用モデルは、コンパクトに折りたたんでレンタカーなどにも車載しやすいWHILL Model Fです。一般的な車椅子と異なり、電動であるため気軽かつ負担少なく簡単に自身で操作がしやすいほか、高いデザイン性から観光先の景観などにも馴染みやすいのが特徴です。普段は車椅子を使わないけれど長距離の歩行はつらい方や、車椅子を押すご家族などが、体力や周囲を気にせずウィルでご自身のペースで自由に散策しながら、行った先の観光スポットや散策を存分に満喫いただける環境を整えます。

WHILL Model Fの利用イメージ
折りたたんで車載しやすい

 3者は今後も、各空港や主要ターミナル駅などと連携しながら、誰もが快適に近距離移動できるアクセシブルかつインクルーシブな社会実現を目指してまいります。

■各主要空港でのウィル貸出サービス 提供モデルと開始時期 一覧

開始時期

貸出場所

貸出モデル

料金

9/1

熊本空港

WHILL Model F

1日3,000円

10/1

那覇空港

WHILL Model F

1日4,000円

10/1

福岡空港

WHILL Model F

1日4,000円

12/1

新石垣空港

WHILL Model F

1日4,000円

詳細は、各空港拠点にお問い合わせください。内容は予告なく変更となる可能性がございます。

<お問い合わせ先一覧>

  • 熊本空港:UDくまもと(TEL:096-344-5539)

  • 那覇空港:那覇空港しょうがい者・こうれい者観光案内所(TEL:098-858-7760)

  • 福岡空港:福岡空港しょうがい者・こうれい者観光案内所(TEL:092-624-0888)

  • 新石垣空港:新規設置予定(NPO法人バリアフリーネットワーク会議、TEL:098-929-1140)

注1:「沖縄県観光統計実態調査」「沖縄県誰もが生き生き観光まちづくり業務」より引用。

注2:実証期間 2023年11月1日〜2024年1月31日 福岡空港(国内線/国際線)と博多駅で貸出。アンケート調査による結果は九州運輸局「九州におけるどこでも車いす・ベビーカー実証事業」より引用。

■ウィルについて

ウィルは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。3モデルのラインアップのうち、今回の各空港で採用されたModel Fは、軽量化を実現した折りたためるモデルです。片手で直感的に操作できるほか、小回り能力にも優れ、初めてでも簡単に利用いただけます。

製品について:https://whill.inc/jp/model-f


<WHILL社について>

WHILL社は、2012年5月に日本で創業し、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、20以上の国と地域で近距離移動のプロダクトとサービスを展開しています。主な事業は、高いデザイン性や操作性などが特徴の近距離モビリティ ウィルの開発・販売、およびウィルを活用して気軽な移動体験を提供するモビリティサービス(法人レンタル/自動運転)です。WHILL社は2事業を柱に、近距離の中でも、他の移動手段では行けなかった、歩行領域(歩道・屋内外)の移動をカバーすることで、誰もがどんな場所にもつながる世界を構築します。

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