【文化の秋 in 旧岩崎邸】ジョサイア・コンドルが設計した明治期の貴重な建物の魅力に迫る講演会10月12日(土)・19日(土)開催します

公益財団法人 東京都公園協会のプレスリリース



ジョサイア・コンドル設計の洋館
旧岩崎邸庭園では、重要文化財に指定されているジョサイア・コンドル設計の洋館・撞球室(ビリヤード場)の魅力に迫る講演会を10月12日(土)、19日(土)に開催します。
明治期に造られた洋館・撞球室・和館の3棟が現存する旧岩崎邸庭園。これらの建物を含む園内の貴重な文化財を後世に引き継いでいくため、あらゆる視点から調査・研究・保存・活用の取組が続けられています。
本講演会では洋館・撞球室を採り上げ、近年の調査・研究で明らかになった新事実や、建物のシンボルの一つとなっている「金唐革紙」の歴史ならびにその保存継承について、各分野の専門家の方をお招きし、お話しいただきます。
秋の庭園で、日本における西洋建築の歴史と魅力に触れるひと時をお楽しみください。

日時

第1回 令和6年10月12日(土)13時00分~14時30分
第2回 令和6年10月19日(土)13時00分~15時00分 ※約25分間のDVD上映含む

講演内容

第1回「旧岩崎邸の不思議」

岩崎邸は、和洋両館を併設する典型的な明治期の大邸宅で、和館の一部と洋館および撞球室が現存しており、庭園を含めて国の重要文化財に指定されています。特に洋館と撞球室は、上流階級の邸宅を最も得意とした建築家ジョサイア・コンドルの貴重な作品です。しかし、設計の意図や変更の理由、竣工後の増改築と建設時期など、不明な点も多くあります。改めてこれらの謎を指摘し、その解明を試みます。

【講師】
河東 義之(かわひがしよしゆき) 氏
国立小山工業高等専門学校 名誉教授、元千葉工業大学 教授、
東京都文化財庭園の保存・復元・管理等に関する専門委員会委員



洋館内部の様子

第2回「金唐紙とは何か~二人の美の探究者、ジョサイア・コンドルと上田尚先生を中心に~」

前半では、欧州のジャポニズムを背景とした日本に対するコンドルのまなざしをたどりながら、明治から昭和初期にかけて輸出の花形となった金唐紙の歴史をひもときます。後半では、和紙や箔など我国の伝統工芸を統合し、その金唐紙を現代に蘇らせた上田(うえだ)尚(たかし)先生(国選定保存技術保持者)の活動に焦点を当て、数々の展示会・個展で発表された作品について掘り下げます。

【講師】
辻本 直彦(つじもとなおひこ) 氏
金唐紙友の会会長、前公益財団法人紙の博物館学芸部長



洋館壁面に施されている「金唐紙」

会場

旧岩崎邸庭園サービスセンター2階
レクチャールーム


園内マップ

定員

各回40人(オンラインフォームによる事前申込、先着順)
※事前申込みの詳細は、9月中旬に公式HPにてお知らせいたします。

参加費

無料(ご入園には別途入園料がかかります)

その他

◎ご来園前に旧岩崎邸庭園公式ホームページ・公式X(旧Twitter)にて最新情報をご確認ください。
◎本庭園は皆様の安全に配慮しながら、節電して営業しています。電力をHTT(減らす・創る・蓄める)する取組に、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

旧岩崎邸庭園について

国指定重要文化財。三菱財閥創設者岩崎彌太郎の長男で、第3代社長の岩崎久彌の邸宅として、明治29(1896)年に竣工しました。往時は15,000坪の敷地に、20棟以上の建物が立ち並んでいましたが、現在は3分の1の敷地面積となり、ジョサイア・コンドル設計の洋館と撞球室、名棟梁大河喜十郎が手がけた和館大広間の3棟が残っています。

所在地

東京都台東区池之端1-3-45

開園時間

9時~17時(最終入園は16時30分)

休園日

12月29日~1月1日

無料開園日

5月4日 みどりの日(無料開園)
5月5日 こどもの日(中学生以下、入場無料)

入園料

一般:400円
65歳以上:200円 
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

交通案内

・東京メトロ千代田線 湯島駅下車(1番出口)徒歩 約3分
・東京メトロ銀座線 上野広小路駅下車(3番出口)徒歩 約10分
・都営大江戸線 上野御徒町駅下車(3番出口)徒歩 約10分
・JR 御徒町駅下車(北口)徒歩 約15分
・京成電鉄 京成上野駅(池之端口)徒歩 約10分
※駐車場はございません。


周辺マップ

問い合わせ先

旧岩崎邸庭園サービスセンター
電話:03-3823-8340(9:00~17:00)

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