労働者不足の観光業界へ 外国人材の雇用・発掘のきっかけにも 〜伝統にとらわれない“新たな日本文化”としてアニメの世界を楽しんでほしい〜
株式会社アブラカダブラのプレスリリース
この度、コンテンツの翻訳などを手掛けるアニメイトグループに所属する株式会社アブラカダブラ(所在地:東京都豊島区、代表取締役:北橋遥)は、
豊島区池袋にて、近隣の大学や日本語学校に通う「留学生」を対象とした、言語サポート付きのアニメ関連体験プログラム(声優体験・コスプレ体験)の開催を、去る8月6日(火)・8月27日(火)・8月28日(水)に実施いたしました。
体験会には東京都周辺の日本語学校に通う、中国・フィリピン・トルコ・韓国・ネパールなど各国出身の計22名の留学生が参加しました。
声優体験
コスプレ体験
外国人が日本語学習を始めるきっかけの1つが「日本のマンガ・アニメ」
国際交流基金が行った2021年の調査(※)によると、外国人が日本語学習を始める目的として「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」と回答した割合は59.9%でした。
東京周辺の大学・日本語学校にも、日本のアニメ作品をきっかけに日本語に興味を持った学生が一定数おり、卒業後の進路として美術大学やアニメーション関連の学校・企業を希望するケースもあります。
そこで、日本のサブカル文化に関心を寄せる留学生に「アニメをテーマにした“伝統文化にとらわれない、新たな日本文化”を体験できる場を提供したい」と考え、当社が訪日外国人向けに提供している体験プログラムを、日本文化に関する学習機会の一助として体験していただく運びとなりました。
体験プログラムでは当社の社員が言語サポート(通訳)を行い、提携先である声優事務所「アルディ」の自社スタジオや、株式会社ハコスタが所有する撮影スタジオにて、声優体験やコスプレ体験を実施しました。
【参考資料】
国際交流基金|海外日本語教育機関調査「5. 学習目的・理由の概況」より
言語サポート付きのアニメ関連体験プログラムを提供できる場所はまだまだ少ない
当社は、社員の8割が外国籍の日本企業で、代表を含め社員全員が日本のサブカル・オタクカルチャーの熱心的なファンです。
普段は日本のアニメ関連のコンテンツを翻訳(多言語対応)し、作品を世界中にお届けしています。
これまでのインバウンド事業として、作品の舞台を巡る「アニメツーリズム」が盛んですが、
「アニメ自体を日本文化と捉え、エンターテイメントとして体験できる場が非常に限られている」ことに気付き、今年6月から訪日外国人向けを対象とした言語サポート付きのアニメ関連体験プログラム「アブラカダブラツアーズ」の提供を開始しました。
「声優体験」「コスプレ」「ヲタ芸」「推し活」などを言葉の壁を気にせず体験できるサービスとして、
中国・韓国出身の外国人をはじめ、多くの訪日外国人にご利用いただき、好評を得ています。
卒業後の進路の1つとして、日本の観光事業やエンタメ産業にも興味を持ってほしい
当社はこれまで外国人材を積極的に採用しており、体験プログラムの参加者(言語)に応じて外国籍の社員が言語サポートを行うケースもあります。
今回の体験会を通して外国人が母国語を活かして活躍できる場をお見せすることで、留学生の皆様に日本の観光業界・エンタメ産業に興味を持つきっかけにもなればと思っております。
現在、観光庁や東京都は、留学生や在日外国人を観光事業の担い手として積極的に採用する取り組みを推進しており、当社も今後は留学生のアルバイト募集(翻訳・体験プログラムのガイドなど)にも注力する予定です。
今回の取り組みによって、訪日客や在日外国人の「日本で暮らしてみたい」「住み続けたい」という気持ちを後押しし、当社が日本のアニメ・漫画・ゲームなどの産業に携わるための道を切り開くための一助になれることを願っています。
今後も日本のエンタメ産業に携わる企業として、労働力不足が深刻化する「2030年問題」を見据え、観光(インバウンド)業界に貢献したいと考えております。
【参考資料】
体験会の概要
【当社の取組み】
体験プロデュース(企画立案、プログラム開発、プログラム提供、実施運営、ガイド提供、多言語化対応)
【協力・協賛企業】
声優体験 :株式会社アルディ
ヲタ芸講習 :株式会社ハコスタ
株式会社アニメイト
推し活体験 :株式会社アニメイトカフェ
コスプレ体験 :株式会社ハコスタ
【提供サービスの概要】
サービス名:「アブラカダブラツアーズ」(一般販売中)
サービス内容:「声優体験」「ヲタ芸講習」「コスプレ体験」「推し活体験」
場所:当社が提携する豊島区池袋周辺の各体験スポット(体験ごとに開催時間が異なる)