サントリー美術館 2025年 展覧会スケジュール決定

サントリー美術館のプレスリリース


 
サントリー美術館(東京・六本木/館長:鳥井信吾)は、 2025年に5つの展覧会を開催します。
 
1961年に東京・丸の内に開館して以来、当館は「生活の中の美」を基本理念とし、 2007年の六本木移転を機にミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。」を掲げて、日本美術の発展と普及に資する活動を展開してまいりました。
 
2025年は待望のガレ展に始まり、当館では8年ぶりの絵巻展となる酒呑童子展、2021年夏に開催し好評を博した「ざわつく日本美術」展第2弾、東京の美術館では初の大規模展となる絵金展、そして根来を特集する展覧会まで、5つの企画展を通して日本美術の多彩な作品をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
 
 

没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ

2025年2月15日(土)~4月13日(日)
 
エミール・ガレ(1846~1904)はフランス東部の古都ナンシーに生まれ、ガラス・陶器・家具において独自の世界観を展開し、名声を極めました。ナンシーの名士として知られる一方、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは、芸術性に溢れ、豊かな顧客が集う首都パリでした。ガレの没後120年を記念する本展では、ガレとその国際的地位を不動のものとしたパリとの関係に焦点を当て、彼の創造性の変遷を顧みます。
 
 

酒呑童子(仮称)

2025年4月29日(火・祝)~6月15日(日)
 
平安時代の武将・源頼光が鬼神・酒呑童子を退治する説話は、14世紀以前に成立し、やがて絵画化や、能などにも劇化されて広く普及しました。なかでも、室町時代の狩野元信筆「酒伝童子絵巻」(以下、サントリー本)は、江戸時代を通して何百もの絵巻に描き写され、多大な影響を与えた古例として有名です。本展では、近年修復を終えたサントリー本を大公開するとともに、そこから広がる酒呑童子絵巻の多様な展開をご紹介します。
 
 

まだまだざわつく日本美術(仮称)

2025年7月2日(水)~8月24日(日)
 
作品を「見る」ために展覧会へ行ったのに、キャプションを読むのに精一杯で、肝心の作品の印象が残っていない……そんな「視れども見えず」という体験はありませんか?本展は、「心がざわつく」ような展示をきっかけに、作品をよく見ることを意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを味わえるコレクション企画展「ざわつく日本美術」(2021年)の第2弾。サントリー美術館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」ための準備運動ができる展覧会です。
 
 

幕末土佐の天才絵師 絵金

2025年9月10日(水)~11月3日(月・祝)
 
謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末明治期に多くの芝居絵屏風を残し、地元高知では「絵金さん」の愛称で長年親しまれてきました。同時代のどの絵師とも異なる画風の屏風絵は、今も夏祭りの間に高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がる芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。本展は東京の美術館で開催する初の大規模展です。「絵金」の類稀なる個性と魅力を代表作の数々で紹介します。
 
 

祈りの色と造形 根来(仮称)

2025年11月22日(土)~2026年1月12日(月・祝)
 
いわゆる「根来」は、中世に栄華を極めた根来寺(現在の和歌山県)で生産されていたとの伝承から、後世「根来塗」と称された漆器であり、塗りの一技法でもあります。黒漆に朱漆を重ねた姿に、耐久性と美しい造形を備えた根来は、古代より寺院や神社などの信仰の場で使われ、近世以降には民衆の生活の場でも大切にされました。本展では、根来誕生の起源に迫りながら、魅力あふれる色と造形をもつ名品群を一堂にご紹介します。
 
 
 
 
 

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