観光旅行では味わえない南三陸ならではの研修旅行をレポート【2024夏季日本語研修】

[2024夏季日本語研修]:2024年8/22(木)-28(水)台湾で日本語を学ぶ大学生を対象とした研修旅行を実施。南三陸町での暮らしを通してリアルな日本を体験しました。

一般社団法人南三陸町観光協会のプレスリリース

民泊体験対面式

南三陸町観光協会では2018年より台湾大学生向けの日本語研修旅行を実施。

今回は3大学12名の学生に参加いただきました。

本研修のメインコンテンツは南三陸の田舎暮らしをホームステイで体験すること。ホストファミリーのお父さんお母さんと一緒に食卓を囲み、何気ない会話をしたり近所を散歩したり。

南三陸の普段の暮らしから日本を間近に感じていただける本研修は観光旅行では味わえない地域住民との交流をメインとした貴重な経験となります。

研修旅行・実施内容

【2024夏季日本語研修 スケジュール】

1日目:移動

2日目:歓迎式・オリエンテーション・震災学習・民泊対面式

3日目:南三陸かがり火祭り参加

4日目:日本語学習・日本そば作り体験・神社見学

5日目:桃狩りと桃パフェ作り・座禅体験

6日目:南三陸ワイナリー見学・キリコ体験

7日目:お別れ式・終了

※宿泊:4名ずつ3家庭に分かれ民泊体験(ホームステイ)

【オリエンテーション】

今回参加した学生のほとんどが、東北を訪れるのは初めてとのこと。

そんな学生たちに向け、まずは南三陸町がどんな町なのかを知ってもらいます。

東日本大震災から復興を遂げた今、南三陸町の概要についてパワーポイントと日本の伝統的な昔遊び「かるた」を用いて説明を行いました。

※日本語研修のため、様々な場面で日本語に触れる機会を設けています。

オリエンテーションにて南三陸町の概要説明
南三陸町に関するかるたに挑戦

【震災学習】

津波の浸水エリアを巡り、東日本大震災の経験談やそこから得た教訓を語り部ガイドから聞き取ります。また、南三陸311メモリアル(東日本大震災伝承施設)ではラーニングプログラムを受講。

学生たちは他国による災害にも関わらず、住民の証言映像を見て「もしも自分が災害の現場に遭遇したら、どう考えどう行動するか」を対話しながら考えました。

語り部案内(震災後高台に再建された南三陸病院前にて。再建費用の1/4は台湾からの寄付金による。)

【民泊体験】

研修旅行で一番楽しみにしている体験は?の問にほとんどの学生が「民泊体験」と答えるほどに期待値が高かった体験。研修期間中は4名ずつ3家庭に分かれ、ホテルや旅館などの宿泊施設では経験できないリアルな日本の暮らしを体験します。

対面式では緊張感を漂わせていた学生たちも、ホストファミリーと寝食を共にし家族の一員となった最終日には涙涙の解散式へ。

日常の出来事が特別に感じられる経験は民泊体験ならでは。

自身のこれからの暮らし方、家族への接し方についても振り返る貴重な体験となりました。

民泊対面式でホストファミリーと初顔合わせ
おじいちゃんおばあちゃんともとっても仲良し
笑って泣いた解散式

【南三陸かがり火祭り】

灯ろう流しや打ち上げ花火など地元の祭りを楽しみました。

【日本そば作り体験】

はじめてのそば作り
自分たちで打った手作りそばの味は格別!

【神社見学】

南三陸町のタコのキャラクター「オクトパス君」が鎮座する入谷八幡神社

【桃狩り】

旬の桃を収穫したあと、みんなで「桃パフェ」を作って食べました!

【キリコ体験】

三陸沿岸部に伝わる「キリコ」。神社の方に由来を説明いただいた後、自分たちもキリコ作りにチャレンジ

そのほか、日本の伝統的な行事「灯ろう流し」や地域に伝承される「キリコ体験」、そば作り体験や神社見学、旬の桃狩り体験など様々な場面で地元住民と交流し、「日本語で話す」ことに積極的にチャレンジする姿が見られました。

この研修を通じて、南三陸町との縁を繋いでくれた学生たち。

また何かの機会に日本を訪れ、南三陸町へ再訪してくれることを期待し、これからも日本語研修を継続実施していきたいと思います。

◎参加者の声

大学の友達に誘われ、日本語の練習も兼ねて参加しました。旅行中は色々と特別な体験をすることができました。特にホームステイでの体験が印象的でした。お父さんとお母さんが毎日美味しい料理を作ってくれて毎日お腹がいっぱいになりました。

もし観光で日本に100回来てもこんなに特別な体験はできなかったと思う。この旅は私の想像をはるかに超える実り多いものでした。今回研修旅行に参加して本当によかったです。ありがとうございました。(開南大學 應日2年 男性)

◎台湾と南三陸のつながりが生まれた背景

南三陸町と台湾とのそもそもの交流のきっかけは東日本大震災にさかのぼります。南三陸町は、市街地を襲った津波により、町内唯一の総合病院である公立志津川病院を失いました。町内に病院がない状態が続くことにより多くの町民が町外に移り住むこととなりました。
地域の暮らしを支える医療・福祉体制の早期復旧は、多くの町民が待ち望む最優先事項でしたが、病院再建は費用面を含め、大きなハードル、課題を抱えていました。そのような中で手を差し伸べてくれたのが台湾の方々です。
台湾赤十字(紅十字會)を通じて、病院再建の総事業費費用56億円のうち、約4割にあたる約22億2千万円の義援金が寄せられ、2015年12月に医療と福祉機能を備えた「南三陸病院・総合ケアセンター南三陸」を再建することができました。
再建された南三陸病院の敷地内には台湾への感謝の気持ちを表す記念碑が建てられています。

南三陸町では、台湾からの支援を一時的なものに終わらせず、将来に渡る相互交流に繋げるため、台湾からの教育旅行やインターンシップの受け入れ、町内学生の台湾訪問など「学びの交流」を継続しています。

台湾向けの南三陸町の情報サイトについて
南三陸町観光協会WEBサイト繁体字版
https://www.m-kankou.jp/tw/

南三陸町観光協会Facebookページ
「宮城・南三陸情報指南」
https://www.facebook.com/minamisanriku.tw/

■南三陸町観光協会のプレスリリース一覧をご覧いただけます。
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■一般社団法人南三陸町観光協会について<https://www.m-kankou.jp/
一般社団法人南三陸町観光協会は、2009年に設立。南三陸町及びその周辺地域の有する文化的、社会的、経済的特性を活かし、観光客の誘致促進を図ると共に、観光地及び観光物産の紹介宣伝、 観光施設の整備促進、観光関係者の資質の向上を図り、もって地域の生活文化の向上及び産業経済の発展に寄与することを目的とし、その目的を達成するために事業を行っています。

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