地域発祥!暮らしの中のアートを探る「久世藝術祭2024『久世げー』」を10/5,6 に開催

営みがつなげる歴史と未来。アートでつながる久世と世界。

合同会社わっしょいボヘミアンのプレスリリース

◇開催場所:岡山県真庭市久世 旭川河川敷・商店街周辺

◇開催日時:2024年10月5日(土)10:00〜20:00、10月6日(日)10:00〜16:00(2日間)

岡山県真庭市は県北の中山間地域に位置し、里山資本主義やバイオマスエネルギーなど自然や地域の資源を活かした暮らしがあります。

今秋岡山県北で開催される「森の芸術祭」(岡山県主催)に合わせ、岡山県真庭市久世では「久世藝術祭2024『久世げー』」が開催されます。

『久世げー』では持続的な地域活性の実現をめざし、「森の芸術祭」をローカルの視点から受け入れ、アートがつなげる「人・食・カルチャー・未来」を久世地域から創造、発信し、繋がり、楽しむことで外の世界との持続的な関係を築くことをねらいとしています。

プロジェクトを主催するのは、エリアリノベーションを軸に据える合同会社わっしょいボヘミアン。久世駅前の築100年の古民家を改修したコワーキングスペース「エキマエ・ノマエ」を拠点にプロジェクトの準備は進められています。

『久世げー』は、「地域活性×アート」を軸に据えた、地域住民の手によって作られる新たな藝術祭です。

営みがつなげる歴史と未来

会場となる久世は真庭市の中心部に位置し、町を横断する出雲街道沿いには江戸時代より牛市があり、商業で栄えました。地域に根ざした暮らしに、外からやってくる物を柔軟に取り入れて賑わいを欠かさなかった商人の気質が、今もこの町にはあります。そんな「歴史」の積み重ねの上に「今」があり、今が「未来」を作っていく。そんな町の「今」が『久世げー』を形作ります。

アートでつながる久世と世界

山間の暮らしは、都会に比べてモノやヒトが少ない分、生活の中にはクリエイティビティとオリジナリティが光ります。そして人と人の間には目に見える距離感があります。行き交う人同士の共通言語は「笑顔と賑わい」。音楽や食、映画、パネル展示を通して内と外の新たな交流を目指します。


プログラム

Category A:営みがつなげる歴史と未来

■ 10/5・10/6 パネル展示|アキナイ・アキナイ @久世駅・商店街周辺

かつてと今の商店街の写真を展示します。

■ 10/5・10️/6 映画上映|誰かのイトナミ @ビクトリィシアター

空き家を利活用した古民家劇場ビクトリィシアターで映画を無料上映。
営みや暮らしがすでにアート。なぜか目が離せない誰かのイトナミ。そんな2作品を上映します。

© Rirkrit Tiravanija – estudio de producción

『Lung Neaw Visits His Neighbours』

リクリット・ティラヴァニ監督 | メキシコ・タイ | 2011年 | 154分

タイ・チェンマイに暮らす引退した農民 Lung Neaw が、近隣の友人たちを訪ね歩く。

・上映時間:両日10:15~、13:20〜

 (チラシ一部修正)

リクリット・ティラヴァニ ©️Pauline Assathinay

リクリット・ティラヴァニ(Rirkrit Tiravanija):1961年、ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれのタイ人。「森の芸術祭」公式アーティスト。
旧来の展覧会形式を否定し、料理や食事、読書といった日常的な行為の共有を通した社会的交流を提示する活動で知られている。
その作品は、芸術品の優位性を拒絶する環境を創出し、モノの利用価値や、単純な行為と共同体内の相互扶助を通じて人々を互いに結びつけることに焦点を当てるとともに、労働や技巧にまつわる既成概念の打破を試みる。
現在はコロンビア大学芸術学部の教授を務め、アーティストや美術史家、キュレーターが参加するコレクティブ・プロジェクト「Utopia Station(ユートピア・ステーション)」の創設メンバーでもある。チェンマイ(タイ)近郊に拠点を置く環境教育プロジェクト「The Land Foundation(ザ・ランド・ファウンデーション)」の設立にも協力した。

@ikoi films

『ある夏の日記』

宇和川輝 監督 | 日本 | 2024年 | 20分

長年連れ添ってきた亡き夫のために初盆を準備するカズコ。夫の生前に、彼女が記していた最後の日記が彼女の声によって読まれる。

・上映時間:両日12:55~、16:00〜

 (チラシ一部修正)

宇和川輝

宇和川輝(うわがわ・ひかる):スペイン、サンセバスチャンのElías Querejeta Zine Eskolaで Filmmakingの修士課程を修了。2023年、サンセバスチャン国際映画祭映画作家助成レジデンスプログラムIkusmira Berriakに選出される。その後、初長編映画『ユリシーズ』がマルセイユ国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭に正式出品される。現在は東京を拠点に映画制作をしている。本作は『ユリシーズ』制作にあたって作られた小作品。

■ 常時 久世飲食店紹介HP|店舗のTempo

久世の営みを支える数々の飲食店を紹介するホームページを開設。

(現在準備中)


Category B:アートでつながる久世と世界

■ 10/5 16:00 – 20:00  | 音楽と風景|江南の波 Enami️Hz @久世河川敷

ゲスト:Betts(JP), mainichi sushi

真庭市在住の音楽家・江南泰佐氏とゲストによるライブパフォーマンス。夕暮れ時の河川敷がアンビエントミュージックに包まれる非日常の時間。

江南泰佐(えなみ・たいすけ):音楽家(音楽と音に関わる様々なこと)。大阪出身。
1998年以降ラジオ番組のDJとして音楽キャリアを開始。並行して自身の音楽活動も開始。通常の楽器から日用品までを演奏するスタイルで音楽と音の間、音楽とダンス、演劇、ビジュアルアートといった他の表現との境目を浮かび上がらせる活動を国内外で展開。大阪音楽大学特任准教授。
2017年にはサウンドや気配を通した他者とのコミュニケーションにフォーカスした大所帯非楽器アンサンブルPOLY!を立ち上げる。
2021年サウンドデザイン、エンジニアとして参加した映像作品「gong batu」がROME MUSIC VIDEO AWARDSにてBest Experimental Music Video賞、Art Film AwardsにてBest Sound Design賞などを受賞。ソロ作品としては enami Taisuke 「ferment」(Meister Musik/2014)などがある。

Betts(JP):日本の環境音楽作家。主に日常生活の中で収集した環境音を元に、インスピレーションを得て音楽を制作している。近年は、人間の無意識的な行動に伴う虚無感を作品に投影している。ライブでは、フィールドレコーディングやギター演奏を重ね合わせ、抑揚のある長尺なサウンドを作り出す。

mainichi sushi(毎日寿司):1993 DJ/PAINTER/ORGANIZE

■ 10/6 11:00 – 12:30 | シンポジウム|地域づくりとアート @久世河川敷

常に社会に問題提起し続ける、世界的アーティストコレクティブ Chim↑Pom from Smappa!Groupメンバーの卯城竜太氏と、美術大学の世界でも異彩を放つパンク研究者・川上幸之介氏(倉敷芸術科学大学准教授)の対談。
「アート x 社会」「アート x 営み」「社会(公) x 営み(個)」これらを行きつ戻りつしながら、「どうやって欲しい暮らしをDIYしていく? 」そんなことを、地元の実践者も巻き込みながらみんなで考えます。

©️みなみあさみ

卯城竜太(うしろ・りゅうた):Chim↑Pom from Smappa!Group のメンバー。

世界中の展覧会に参加しながら独自プロジェクトも展開。帰還困難区域内での国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加。
2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearの最優秀賞を受賞。
2022年には森美術館にて回顧展を開催。その作品はグッゲンハイム美術館をはじめとした国内外の美術館に多くコレクションされている。ソロとしては、歌舞伎町アートセンター構想委員会やオルタナティブスペースWHITEHOUSEの運営、秘匿性の高い展覧会「ダークアンデパンダン」の主催、あいちトリエンナーレ2019でのアーティストらによる運動「ReFreedom_Aichi」などの活動を展開。単著に「活動芸術論」。

©️小暮伸也

川上幸之介(かわかみ・こうのすけ):1979年山梨県生まれ。専門は現代美術、ポピュラー音楽、キュレーション。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。現在、倉敷芸術科学大学准教授。
主な著書に『パンクの系譜学』(書肆侃侃房、2024年)『思想としてのアナキズム』(以文社、2024年) 。キュレーションに「Punk! 」展、 Bedtime for Democracy」展ほか。

■ 10/6 12:30 – 15:00 | グランチング|ミンナトゴハン @久世河川敷

みんなの持ち寄り食材を、ケータリング集団「ヒトトゴハン」が素敵に料理します。
参加するには、食材を持ってくるだけ。持っていない人には食材をお裾分けするもあり。
河川敷に作られたスペシャルな空間で美味しいひとときをその場に集まった人たちでシェアします。

※野菜持込は10時から定員に達するまで受付。

沼本吉生(ぬもと・ひさなり):1980年生。真庭市落合鹿田出身在住。ヒトトゴハン株式会社代表取締役。出張料理人。フリーランスフォトグラファー。
東京にて株式会社日比谷花壇等での会社員生活の後、飲食の世界へ。 Sign霞ヶ関を始めカフェ、ダイニング、トラットリアなど渡り歩き、2010年に帰郷。
2012年から店舗を持たない専業出張料理人としてケータリング事業を開始。イタリア料理をベースに地域特性のある食材を活用しながら、薬膳料理や精進料理の要素を取り入れた独自の料理を提供。撮影業務や事業計画の作成や店舗プロデュースなども行っている。


コラボレーション企画:

■ 10/6 10:00-15:00 日本最大級!地上絵ミューラル完成披露
 @河川敷スケボーパーク

開催日時:10月5日(土)10:00~15:00

主催:ミューラルプロジェクト実行委員会|企画協力:WALL SHARE株式会社

『久世げー』開催に合わせ、日本最大級の地上絵ミューラルアートがお目見えします。ミューラル(MURAL)とは、壁や床の利用許可を得て描かれる巨大アートのこと。日頃からスケボーファンに利用される旭川河川敷のスケボーパークの表面に、日本を代表するアーティストSUIKOがミューラルを描きます。地上絵としては日本最大の面積です。

制作期間:9月中旬~10/3(完成予定)

関連イベント:ミューラルを見ながら描こう!

9/28  15:00~17:00  定員20名

(主催:真庭市)

SUIKO(スイコ):1979年生まれ、広島在住。広島市立大学大学院修了。
書道に影響を受けた躍動感・生命力のある独自のレタリングを得意とする、広島を拠点としながらも世界各国に巨大な壁画を出現させるグラフィティ・アーティスト。日本の侘び寂びとヨーロッパの情緒、それに相反する攻撃性をもった配色は、独自の色彩論と評される。
2005年に水戸芸術館で開催された国内初の大規模なグラフィティの企画展「X-COLOR」に参加後活動規模を拡大。アメリカ、ドイツ、フランス、ブラジル、イスラエル、トルコ、ギリシャ、ネパール、インド、タヒチ、オーストラリア、中国、香港、韓国など様々な国から招待を受け赴く。
作品は岡山天文博物館、日生市民会館、広島市立大学、ロンドンの巨大アパート内の作品群など、公共空間でもみることができる。また壁を媒体とした表現にととまらず、Walt Disney社、コカ・コーラ社、アディダス社、ECKO unltd.社などへもアートワークやデザインを提供するなど様々な方向に表現領域を広げ続ける傍ら、グラフィティショップ兼アートスタジオ「dimlight」の代表として地元のストリートシーンの活性化に心血を注ぐ。


「久世藝術祭2024『久世げー』」開催概要

会 場:岡山県真庭市久世|旭川河川敷・商店街周辺・ビクトリィシアター

日 時:2024年10月5日(土)15:00〜20:00、10月6日(日)10:00〜15:00(2日間)

入場料:すべて無料

主 催:合同会社わっしょいボヘミアン

お問い合わせ:info@maniwa.life

助 成:岡山県美作県民局「令和6年度美作国創生公募提案事業」

後 援:真庭市、真庭市教育委員会

「森の芸術祭」PICK UP PROGRAM

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