港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」開催決定!

各地のジオパークから貴重な資料が港区に大集合!

株式会社トータルメディア開発研究所のプレスリリース

【開催概要】

1.企画展名称:港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」

2.主催:港区立みなと科学館

3.協力:特定非営利活動法人日本ジオパークネットワーク、糸魚川ジオパーク協議会、

     フォッサマグナミュージアム、千葉県立中央博物館、野尻湖ナウマンゾウ博物館、

     地球科学可視化技術研究所、国土防災技術株式会社(順不同・敬称略)

4.後援:日本地質学会、日本古生物学会、国立研究開発法人産業技術総合研究所地質調査総合センター

     (順不同・敬称略)

5.会期:2024年10月8日(火)~11月24日(日) 計48日間

    〔会期中、10月15日(火)、11月11日(月)、12日(火)は休館〕

6.会場:港区立みなと科学館 多目的ロビー

1.展示構成

秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」は、6つのパートによって構成されています。

序章「ジオパークってなんだろう?」、第1章「ツナガル~現在の暮らしと文化に繋がる地球の歴史~」、第2章「カラフル~様々な石たちが目の前の景色を彩る~」、第3章「ツクル~日本列島を形作った地球の物語~」、第4章「ツタエル~豊かな暮らしと大地の物語を未来へ伝える~」、特別展示コーナー「関東の大地の物語」の各章毎に関連する実物展示や解説パネル、映像等によって岩石や鉱物、自然の景色の多様性についてわかりやすく解説します。

序章 「ジオパークってなんだろう?」

ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観、その上に息づく生態系、それらを利用し育まれてきた文化や風習を保護し、教育や地域の持続可能な開発に活用するプログラムです。日本には46のジオパークがあり(2024年9月現在、そのうち10はユネスコ世界ジオパーク)、地質・地形などからその地域の成り立ち(過去)を知り、私たちの今の暮らしとの繋がりについて学び、未来を考えるための活動に取り組んでいます。本章では、ジオパークにおける様々な活動・取り組みを映像及びパネルにて紹介します。

ジオパークの活動・取り組みを伝えるパネルの一部。(イラスト提供:日本ジオパークネットワーク)ジオパークの活動・取り組みを伝えるパネルの一部。(イラスト提供:日本ジオパークネットワーク)

第1章 「ツナガル~現在の暮らしと文化に繋がる地球の歴史~」

私たち人間は過去の地球の活動によって生み出された様々な地形や地質の特色を農作物などの特産品や観光に活かしています。また、そうした地形や環境は動物や植物にも様々な影響を与えています。本章では地球の歴史と現代の暮らし、文化や生態系との密接な関係についてパネル展示で紹介します。

■豊かな農作物を育む地形と地質

火山の噴火で流れ出た溶岩や降り積もった火山灰が作り出した水はけのよい斜面は、大根やサツマイモなどの豊かな農作物を育み、特産品として全国に流通しています。

扇状地を活かした桜島大根の栽培 (画像提供:桜島・錦江湾ジオパーク)扇状地を活かした桜島大根の栽培 (画像提供:桜島・錦江湾ジオパーク)

■観光文化の地として活用される地形

大規模な火山活動の結果、大地が陥没してできた地形をカルデラといい、その地形に水が溜まってできたカルデラ湖は、自然との関係性が高い観光文化の地としてその地形が活用されています。

カルデラ湖を観光利用している地域(洞爺湖)(画像提供:洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク)カルデラ湖を観光利用している地域(洞爺湖)(画像提供:洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク)

■植物の生育に影響する地形

岩石の違いが土壌の性質に影響し、様々な植生を育んでいます。特定の地質の場所にのみ生育する植物もあります。

特定の地質にのみ咲く花 (アポイ岳の固有種であるサマニオトギリ)(画像提供:アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク)特定の地質にのみ咲く花 (アポイ岳の固有種であるサマニオトギリ)(画像提供:アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク)

■「発見BOX」

普段使う日用品と地質との関係が分かる引き出し型の什器。什器の天面に置かれた日用品がどんな岩石・鉱物資源に由来しどんな素材で作られているのか、まずは想像し考えて頂き、引き出しを開けるとその答えが見つかります。展示を体験する事で新たな発見へのきっかけを提供し、正に「発見を促す箱(BOX)」の展示となっています。

「発見BOX」(展示イメージ)「発見BOX」(展示イメージ)

第2章 「カラフル~様々な石たちが目の前の景色を彩る~」

岩石や鉱物などが実は色鮮やかでカラフルな世界であることを紹介します。様々な石たちが目の前の景色を彩り、風景を形づくっていることを実物展示やパネルで紹介します。

■ヒスイの「色」は何色?

日本の国石であるヒスイ。ヒスイといえば深緑の半透明な物が代表的です。本企画展では全長約35センチの大型原石の実物を展示します。

緑色ヒスイ(原石)(写真提供:フォッサマグナミュージアム)緑色ヒスイ(原石)(写真提供:フォッサマグナミュージアム)

■岩石や鉱物の「色」のイメージは?

岩石や鉱物の色をイメージすると地味な色を連想しがちですが、顕微鏡を通して覗いてみると、とても色鮮やかでカラフルなものもあります。まるで地球が生み出したアート作品のようです。そのような色鮮やかな岩石や鉱物の顕微鏡写真をパネルで紹介します。

玄武岩を顕微鏡で覗いた様子(画像提供:山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク)玄武岩を顕微鏡で覗いた様子(画像提供:山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク)

第3章 「ツクル~日本列島を形作った地球の物語~」

日本列島を形作った地球の壮大な物語を、岩石や化石などの実物展示やパネルにて紹介します。約9,000~7,000万年前、日本列島の土台となる大地の一部は元々大陸の縁にありました。約2,600万年前に始まった活発な火山活動によって大陸から大地の一部が切り離され、日本列島の原型が誕生しました。

約9,000~7,000万年前、日本列島の土台が つくられたころの海に暮らした異常巻き アンモナイト(ユーボストリコセラス)(所蔵:地球科学可視化技術研究所)約9,000~7,000万年前、日本列島の土台が つくられたころの海に暮らした異常巻き アンモナイト(ユーボストリコセラス)(所蔵:地球科学可視化技術研究所)

■日本列島形成期の記録

日本列島形成期の活発な火山活動の記録として、熱水変質の影響を特に強く受けた部分が鮮やかな緑色を示す、火山灰に由来する岩石「グリーンタフ」が日本海側を中心に国内の様々な地域から見つかります。また、現在の関東・甲信越には日本海と太平洋をつなぐ海峡があったと考えられています。この海峡のことを「フォッサマグナ」(ラテン語で“大きな溝”という意味)といいます。当時、そこが海であった証拠として、貝の化石を多く含む岩石が見つかっています。会場ではグリーンタフや貝化石の実物を展示いたします。

約2,100万年前のグリーンタフと呼ばれる岩石(画像提供:男鹿半島・大潟ジオパーク)約2,100万年前のグリーンタフと呼ばれる岩石(画像提供:男鹿半島・大潟ジオパーク)

約2,000万年前の海で堆積した砂質泥岩(画像提供:下仁田ジオパーク)約2,000万年前の海で堆積した砂質泥岩(画像提供:下仁田ジオパーク)

第4章 「ツタエル~豊かな暮らしと大地の物語を未来へ伝える~」

スマートフォンなどの電子機器に使用されている金などの希少金属は、地球が途方もない時間をかけて産み出した貴重な地質資源であることを紹介します。

また、ジオパークでは未来を担う次世代の育成にも力を入れており、地域の資源やそれらを活用した私たちの暮らしを守るために重要な、地域資源の保全と活用のバランスを考える総合学習などを行っています。ジオパークが行う、豊かな暮らしと大地の物語を未来へ伝える様々な取り組みをパネルにて紹介します。

貴重な地質資源(砂金として産出した自然金)(画像提供:糸魚川ユネスコ世界ジオパーク)貴重な地質資源(砂金として産出した自然金)(画像提供:糸魚川ユネスコ世界ジオパーク)

特別展示コーナー「関東の大地の物語」

みなと科学館制作の特別展示コーナーとして「関東の大地の物語」と称し、東京、特に港区を中心とした地形の成り立ちや、その近郊における地質の特徴など、壮大な大地の物語を立体地形パズルやナウマンゾウの大型復元模型、パネルで紹介します。

■港区の立体地形パズル

港区の地形を再現した立体地形パズルを展示します。海や川の作用で生まれた凸凹地形の上に街があることをパズルを用いて体感してもらいながら、高低差のある地形の成り立ちを紹介します。

■東京にもいた!ナウマンゾウ(大型復元模型の展示)

東京都内にある複数個所の地層から化石が発見されているナウマンゾウ。会場に全高2.2メートル・全長2.9メートルの大迫力の復元模型を展示し、その特徴をパネルで紹介します。

また、ナウマンゾウの化石が発見された東京の地質についても解説し、太古の昔には私たちが暮らす地域にもナウマンゾウなどの大型の生物が存在していた事を紹介します。

ナウマンゾウ(復元模型) ©KOKORO.CO,LTDナウマンゾウ(復元模型) ©KOKORO.CO,LTD

■チバニアン期の大地と海

地球の歴史は、国際的な地質学者の団体(国際地質科学連合)により、いくつもの地質年代に区分されています。

2020年1月、千葉県市原市にある地層を基準にした「チバニアン期」(ラテン語で“千葉の時代”の意味)という名称の地質年代区分(約77万4千年前~12万9千年前)が誕生しました。

ゾウやトドなどが暮らしたチバニアン期の関東一円の生態系をダイナミックな景観復元画によって紹介し、当時と現代の環境の違いを感じていただきます。

2.関連イベント 企画展の開催期間中には、下記の関連イベント①~④を開催いたします。

     イベント名

日 時

           詳 細

①イベント

テーブルサイエンス「めざせ!石ころ探偵!~この石ころ、

どこの石ころ?~」

会期中毎日開催

10:00~18:00

(最終受付:17:45)

■内容

参加者は「石ころ探偵」になって石ころが産まれた場所にまつわる間違い探しに挑戦します。見つけた間違いの数により石ころ探偵認定証(金、銀、銅)を進呈します。

■定員:1回につき4人程度

■対象:どなたでも

■お申込み方法:予約不要

■参加費:無料

②講演会

トークセッション「ふかぼり!

東京の地形と大地のふしぎ~なぜ港区は坂だらけ?どのように東京の地形はできたの?~」

10月26日(土)

15:30~16:45

■内容

デコボコした複雑な地形の上に造られている港区の街。

自然が産んだ地形と地質が、街の姿に影響を与えている事や、東京の大地の成り立ちと私たちの暮らしについてお話しいただきます。

■講師(ゲストスピーカー):芝原 暁彦氏

   (地球科学可視化技術研究所)

■定員:36人

■対象:中学生以上におすすめ

    (関心がある小学生も歓迎)

    (参加者が小学3年生以下の場合は、保護者の同 

     伴をお願いします)

 ※未就学児入室不可

■申し込み方法:HPをご確認ください

 ※9/16(月・振休)10:00受付開始

■参加費:無料

③イベント

地球のカケラでお絵描きしよう!土のパステル「ドパス」を使って

11月16日(土)

①10:30~11:20

②13:30~14:20

③15:00~15:50

■内容

日本の地すべりを引き起こす原因のすべり面粘土でできた土のパステル「ドパス」を使ったお絵描きを通じて、地球の歴史に触れ合い、防災について考えるイベントです。

■協力:国土防災技術株式会社

■定員:各回36人

■対象:5歳以上(保護者の同伴をお願いします)

■申し込み方法:HPをご確認ください

 ※10/16(水)10:00受付開始

■参加費:無料

④イベント

石の種類日本一!? 糸魚川の石でカードバトルに挑戦しよう!

11月17日(日)

①11:00~12:00

②15:00~16:00

■内容

糸魚川の様々な石ころのカードを使って、簡単なバトルゲームに挑戦します。カードバトルを通して、石の名前や成り立ち、特性を学ぶイベントです。

■講師:香取 拓馬氏(フォッサマグナミュージアム)

■定員:各回18人

■対象:小学生以上

    (参加者が小学3年生以下の場合は、保護者の 

     同伴をお願いします)

 ※未就学児入室不可

■申し込み方法:HPをご確認ください

 ※10/16(水)10:00受付開始

■参加費:無料

芝原 暁彦氏(地球科学可視化技術研究所)芝原 暁彦氏(地球科学可視化技術研究所)

ドパス(土のパステル)お絵描きイメージドパス(土のパステル)お絵描きイメージ

糸魚川の様々な石ころ(カードバトル)糸魚川の様々な石ころ(カードバトル)

●港区立みなと科学館概要●

所在地:東京都港区虎ノ門3-6-9

開館時間:9:00~20:00(プラネタリウム最終投影 19:00開始、最終入館時間19:30)

休館日:毎月第二月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)※臨時休館日あり

入館料:無料 プラネタリウムは有料 一般投影(1回分)大人600円/小・中・高100円

みなと科学館公式サイト: https://minato-kagaku.tokyo/

公式X(旧twitter):@minato_kagaku 公式LINE:@minato-science 公式youtube:@user-qe9tu7fh1f

【問い合わせ先】港区立みなと科学館 広報担当

電話:03-6381-5041(9:00~20:00) FAX: 03-3578-3719  e-mail:koho@minato-kagaku.tokyo

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