10月1日から「JAL賞」受賞アートを起用した紙コップ、全路線で提供開始。11月より一部路線でビジネスクラスアメニティにも登場

水上 詩楽氏のアート作品がJAL機内を彩る

株式会社ヘラルボニーのプレスリリース

株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)と日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥取 三津子、以下「JAL」)は、国内外へのDE&Iの推進に向け、多様な価値観と出会える場や体験を創出することで障害に対する偏った認識から生じる社会課題の解決に取り組むことを目的とし、これまで共同プロジェクトを進めてきました。今回、JALは「HERALBONY Art Prize 2024」に協賛し、社員投票にて選ばれた「JAL賞」を水上 詩楽氏の作品に贈呈。水上氏のアート作品は、2024年10月1日(火)よりJAL全路線の機内紙コップに、11月より一部路線のビジネスクラスアメニティに起用され、空の旅に彩りを加えます。

これまでの取り組み

ヘラルボニーとJALは互いの理念に共感し、DE&I推進に取り組んできました。2021年12月に羽田空港で開催した「廃材アート展」を皮切りに、2022年には三沢空港でのアートラッピング、そして2023年8月からは国際線ビジネスクラスにて配布されているアメニティポーチにアート作品を採用するなど、作家の才能を国内外で広めています。こうした取り組みを通じて、人々が旅をきっかけに新たな価値観と出会い、社会の偏見を乗り越える共創の場を生み出してきました。

ファーストクラスで2024年9月より提供開始された機内アメニティ
国際線ビジネスクラスにて配布されているアメニティポーチ全6種

JALグループは、中期経営計画において、サステナブルな移動やつながりを通じて社会課題の解決に貢献することを掲げ、ESG戦略を最重要課題と位置づけています。特に「多様性によるレジリエンス」を重要テーマの一つに掲げ、多様な文化や価値観が尊重され、新たな価値を生み出す社会の実現を目指しています。こうした背景から、ヘラルボニーとのコラボレーションを展開することで、多様性を尊重し合える社会の実現に向け取り組んでおります。

「JAL賞」選出コメント|崎原 淳子氏(カスタマー・エクスペリエンス本部 副本部長)

HERALBONY Art Prize 2024「JAL賞」授賞の様子(撮影:橋本美花)

JAL賞は社員投票によって選定いたしました。

水上さんの描く様々な色の点は多様な人々が集い、つながる様子を象徴し、明るい色彩の扇形は未来へと自由に様々な個性が混ざり合いながら羽ばたく姿を描いているように感じられます。また、繊細な筆使いが重なり合うことで力強さを生み、新たな一歩を踏み出す勇気をもらえる翼のようであり、まさに、空を飛び、世界をつなぐJALグループとの親和性を感じる作品です。

水上 詩楽氏の作品で彩るJAL機内サービス

JAL賞に選定された水上 詩楽氏の作品は、JALグループの国際線・国内線サービスにおいて、空の旅を彩ります。アートを通じて、世界中の旅人に多様な価値観と出会い、つながる機会を提供していきます。

◾️機内ドリンクサービスの紙コップ提供

提供期間:2024年10月~11月

対象路線:全路線

起用作家:水上 詩楽 / Shigaku Mizukami

作品名:「タイトル不明」

◾️ビジネスクラスでの機内アメニティ提供

提供期間:2024年11月予定

対象路線:ヨーロッパ、アメリカ(ハワイ・グアム除く)、カナダ、オーストラリア路線

起用アーティスト:水上 詩楽 / Shigaku Mizukami

作品名:「タイトル不明」

上記提供期間中、作家の創作風景もJAL機内にてお楽しみいただけます。

作品・作家紹介

作品名:タイトル不明

作品名:タイトル不明

作家:水上 詩楽 / Shigaku Mizukami

様々な色でいくつも描かれた扇形と点の模様。複数の扇形を小さいほうから順に重ねながら描いていき、その上に溝引き棒で3列の点を打つ。気持ちが穏やかな時ほど、きれいな筆使いで整列された点になる。はたして、イメージしているものがあるのか、それとも動きを楽しんでいるのか。一体全体、何を感じて描いているのかは彼にしか分からない。自室の壁紙は四方八方どこを見ても自身が描いたロゴやアニメキャラクターで埋め尽くされている。

受賞コメント|水上氏・母

今回、水上氏のお母さまより本受賞に関する想いをコメントとして託していただきました。

「詩楽の作品が紙コップやポーチとなり、JALの飛行機に乗って様々な国のたくさんの方の手に取って頂けると思うと、光栄でとてもワクワクしています。この作品が機内で過ごす時間の笑顔や癒しとなり、障害のある人のアートを知って頂くきっかけにもなれば幸いです。」

ヘラルボニーは、これからも作家のキャリアを新たな高みへと押し上げ、共創パートナーとともに「異彩」をさまざまな形で社会へ届けることで、多様性を尊重し合える社会の実現を目指していきます。

<STAFF>

ビジネスプロデューサー:室 雅子(ヘラルボニー)

プロジェクトディレクター:吹田奈穂子(ヘラルボニー)

プランナー:大門倫子(ヘラルボニー)

【株式会社ヘラルボニー概要】

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ異彩作家とともに、新しい文化をつくる企業です。国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。アートを纏い社会に変革をもたらすブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業、あたらしい”常識”に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.

所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、東京都千代田区大手町2丁目7−1 TOKIWAブリッジ13F(東京拠点)

代表者:松田 崇弥、松田 文登

コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp

オンラインストア:https://store.heralbony.jp/

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