「東京ビエンナーレ2025」テーマおよび総合ディレクター決定! プレアクション開催のお知らせ

東京ビエンナーレのプレスリリース

 


この度、⼀般社団法⼈東京ビエンナーレは、 2年に一度の国際芸術祭、東京ビエンナーレ2025のテーマと総合ディレクターを発表します。また、 2025年の本開催に向けてのプレイベントの開催もあわせてお知らせします。
 
 東京ビエンナーレは、東京を舞台に、現代社会における「私たち」の在り⽅を探求する国際芸術祭です。東京という大都市で暮らす人々、働く人々、さらには世界中から観光に訪れる人々が、互いへの無関心を越えて、ゆるやかに優しくつながる方法がないだろうか。アートにはその力はないだろうか。
そんな想いから、東京ビエンナーレ2025のテーマは、「いっしょに散歩しませんか?」と定めました。
 
 このテーマを掲げ、本開催に向けてのプレイベントとなる『東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ 2025 いっしょに散歩しませんか?  プレアクション』を2024年10⽉から11⽉にかけて開催いたします。アートをめぐる散歩、そして散歩自体がアートになる新しい体験が始まります。
 

プレアクション概要

【名称】東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ2025 プレアクション
【テーマ】いっしょに散歩しませんか?
【期間】2024年10⽉25⽇(⾦)〜11⽉24⽇(⽇)※休催は会場により異なります
【主催】⼀般社団法⼈東京ビエンナーレ
【会場】CREATIVE HUB UENO“es”、江戸桜通り地下歩道、エトワール海渡、Slit Park YURAKUCHO、花園アレイ Room101、東叡山 寛永寺、東京ドームシティ、ほかJR上野駅周辺エリア、JR東京駅周辺エリア、日本橋周辺エリア
【補助事業】令和6年度日本博2.0事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
【協賛】三菱地所株式会社、三井不動産株式会社
【事業パートナー】株式会社東京ドーム
【特別協力】東邦レオ株式会社、一般社団法人日本橋室町エリアマネジメント
【協力】東京藝術大学、東日本旅客鉄道株式会社、一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、特定非営利活動法人大丸有エリアマネジメント協会、東叡山 寛永寺
 
公式ウェブサイト:https://tokyobiennale.jp/tb2025pre/
 

東京ビエンナーレ2025 総合ディレクター                    

東京ビエンナーレ2025総合ディレクター 左から服部浩之、⻄原珉、並河進

 
服部浩之(はっとり・ひろゆき)/キュレーター
2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。公共性・コモンズ・横断性をキーワードに様々な地域で活動を展開するなかで異なる領域の応答関係に関心をもち、協働を軸にしたプロジェクトを展開する。近年の活動に、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」(2019年)、「200年をたがやす」(2021年、秋田市文化創造館)。2021年より東京藝術大学准教授。2024年より、青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC]館長。
 
⻄原珉(にしはら・みん)/キュレーター・心理療法士
1990年代の現代美術シーンで活動後、渡⽶。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床⼼理療法⼠として働く。⼼理療法を⾏うほか、シニア施設、DVシェルターなどでアートプロジェクトを実施。 2018年帰国。
アートとレジリエンスに関わる活動を⾏う。東京ビエンナーレ2023総合ディレクター、東京藝術⼤学 美術学部先端芸術表現科 准教授。2024年より、秋⽥市⽂化創造館館⻑。
 
並河進(なみかわ・すすむ)/コピーライター・詩人・プログラマー
1973年⽣まれ。電通エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。東京藝術⼤学 芸術未来研究場 アート&ビジネス領域 客員教授。ソーシャルデザイナー、コピーライターとしての仕事の傍ら、詩とプログラミングによる作品を発表し続ける。展覧会に、詩展「little stones in panic forest」(⼭陽堂ギャラリー)、⼈⼯知能との共作による詩展「わたしAとわたしB」(Impact HUB Tokyo)などがある。『ハッピーバースデイ3.11』(⾶⿃新社)他著書多数。
 

東京ビエンナーレ2025テーマ

いっしょに散歩しませんか?
 
東京のまちを歩いていると、目的地に向かって足早に移動する人がとても多く感じます。
互いに無関心で、困っていることや小さな苦しみにも気づかずにいる。
都会のその距離感が気楽、という人もいるでしょう。
人と真正面から向き合うのはエネルギーを要することでもあるから。
 
でも、そんな諦念をこえて、私たちをゆるやかに優しくつなぐ方法はないのでしょうか。
アートに、その力はないのでしょうか。
 
東京ビエンナーレ2025のテーマは、「いっしょに散歩しませんか?」です。
肩を並べて歩けば、たとえ無言でも、そこに、ゆるやかなつながりが生まれます。
目的なくゆったり歩けば、視点が自由になり、気づかなかった景色が見えてきます。
 
本芸術祭においてアートとは、散歩の過程で出会い、生まれる、すべてのできことです。
 
いっしょに歩く人たちの関係性を創造的に変えたり、
知らなかったこと・知っていたことに気づいたり、何が心と身体の妨げになっているかを知ったり、
精神的に寄り添うことができたり、ひとりであってもひとりではないと感じたり。
誰でも。何度でも。
心と身体でいっしょに散歩する新しいかたちのビエンナーレ、はじまります。
 
 

東京ビエンナーレ2025 プレアクション プログラム

001:朝食からはじまる

アーティストのL PACK.がコラボレーターとともに、数時間だけのモーニングのための場所と時間をつくりだします。
【タイトル】  たとえば、いつもより早く起きてモーニングを食べてみるとする。Vol.36
【形式】ツアー
【アーティスト】 L PACK. ゲスト:Aokid
【会場】  花園アレイ| Room101  (東京都台東区池之端3丁目3-9)
【日時】2024年11月16日(土) 7:00〜10:00
【料金】  1,000円(モーニング代、L PACK.作成の新聞つき)※予約はこちら

 

002:お供といっしょに

東京藝術大学学生・卒業生が制作した数々のパペットやぬいぐるみを、東京を旅する「お供」として貸し出します。個性豊かなお供たちと東京を一緒に歩くことで、作品を直接体験できるアートプロジェクトです。
【タイトル】  旅のお供
【形式】展示
【アーティスト】  アモン・ド・ナッツ、荒川真穂、石本唄、一周回ってつらい、奥野智萌、ちぇんしげ 、中村耕⼠、野村穂貴、藤田梨花、堀⽥紗来、松下七菜、元岡奈央、和氣光凜(キュレーション:西原珉)
 
【会場1】 CREATIVE HUB UENO “es”(東京都台東区上野7丁目1番1)
【開催期間】10月25日(金)〜11月24日(日)11:00〜19:00
【休廊日】10月28日(月)、11月5日(火)、11日(月)、18日(月)
【料金】 無料
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【会場2】Slit Park YURAKUCHO(東京都千代田区丸の内3丁目4-1)
【開催期間】 10月29日(火)〜11月24日(日)11:00〜19:00
【休廊日】 日・月
【料金】無料左:中村耕士の参考作品、右:野村穂貴の参考作品
 

003:歩いて癒される

総合ディレクターでもあるキュレーター、心理療法士の西原珉が、歩きながらの⼈⽣相談などを実施します。ツアーの最後には、東叡山 寛永寺で坐禅を体験。
【タイトル】歩いて心を軽くする セラピューティックツアー寛永寺での座禅付き(英語・中国語通訳つき)
【形式】ツアー
【案内人】西原珉(東京ビエンナーレ2025 総合ディレクター)
【会場】上野周辺エリア、東叡山 寛永寺(東京都台東区上野桜木1-14-11)
【日時】11月16日(金)13:30-15:30
【料金】3,000円 ※要予約
 
参考:東叡山 寛永寺

004:ロボットを見上げて

B-faxは多大学の学生が協働する学生チーム。駅を舞台に人間が登場しないロボットのみの短編劇を上演し、「人間性」について問いかけます。
【タイトル】  ロボット演劇「博士のためのアンセム」
【形式】パフォーマンス
【アーティスト】B-fax
【日時】  11月初旬
【会場/料金】  近日発表 ※後日公式SNSとWebサイトで発表
 
展示イメージ;ロボット演劇「すべてFAXの手紙」三浦星イレナ, 2023
 

005:つながりをたどる

陣内秀信が案内する日本橋ツアーを開催。水と結びついた都市・東京を歩きながら、時間と空間を編集する感覚を体験します。
【タイトル】 散歩⼤学特別フィールドワーク「⽇本橋エリアを巡る」(多言語対応あり)
【形式】ツアー
【案内人】陣内秀信(法政大学 名誉教授)
【日時】10月29日(火)13:30-16:30
【料金】3,000円※予約はこちら
 
東京ビエンナーレ2023のツアーの様子 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)
 
 

006:タイムトラベルのように

社会学者・吉見俊哉氏の案内のもと、上野や谷中を巡り、過去と現在が共存する東京の多層的な時間の流れを感じる散歩体験をお楽しみいただけます。
【タイトル】 散歩大学特別フィールドワーク「東京を裏返す方法を学ぶ」(多言語対応あり)
【形式】ツアー
【案内人】吉見俊哉(國學院大学 観光まちづくり学部 教授)
【日時】11月9日(土)
【料金】3,000円 ※予約はこちら
 

007:アートをめぐる

大丸有のアートスポットを「大丸有アートマップ」を片手に、クリエイティブな思考を刺激するアートツアーを開催。
【タイトル】中村政人と巡る「大丸有アートツアー」(多言語対応あり)
【形式】ツアー
【案内人】中村政人(アーティスト、東京藝術大学副学長)
【日時】11月13日(水)17:30〜19:00/11月23日(土)12:30〜14:00
【料金】一般/1,500円 学生/500円 ※予約はこちら
 
大手町川端緑道に設置中の仮囲い壁面を活かした、写真家の池田晶紀の作品。大手町と神田をつなぐアートプロジェクト。
【タイトル】写真でつながる街と街〜大手町・神田 
【形式】展示
【アーティスト】池田晶紀(写真家)
【開催期間】展示中〜2025年7月31日(木)※終了日は予定 終日公開 
【会場】⼤⼿町仲通り〜川端緑道仮囲い(東京都千代⽥区⼤⼿町 1-9)【料金】無料
 
記念撮影の瞬間のような夕日や南国を想起させる色合いと、巨大な3人の女性が水辺の壁面に擁したウォールアート。
【タイトル】東京ドームシティ アートプロジェクト「Re-sortir / リ・ソルティール」
【形式】展示
【アーティスト】Hogalee
【会期】展示中 終日公開(午前1:30〜4:30除く)
【会場】東京ドームシティ(東京都文京区後楽1-3-61ミーツポートと東京ドームホテルの間の水景エリア)
【料金】無料
 
《写真でつながる街と街〜大手町・神田》撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)
 

008:街のあれこれを拾い集めながら

ダンサー/アーティストAokidと共に東京を歩き、街と自分を発見するツアー。歩きながら、踊ったり描いたり、街なかで創造することを体験します。
【タイトル】  じゃあこう歩こう、かくかくしかじか。
【形式】パフォーマンスツアー
【案内人】  Aokid(アーティスト)
【日時】  11月5日(火)、11月12日(火)、 11月19日(火)各日13:00-19:00
【エリア】   大丸有周辺エリア ※参加方法は後日公式SNSとWebサイトで発表 
ドローイング:Aokid, 2024
 

009:鳥の目と虫の目で

様々な地域で トランスローカルなプロジェクトを実践してきたアーティストやキュレーターを招き、都市と芸術祭のこれからについて議論します。
【タイトル】都市と芸術祭のこれから:トランスローカルと自律性
【形式】シンポジウム
【登壇者】  パネリスト:Mechu Rapelra (Tenthaus collective), Shahrzad Malekian (Tenthaus collective) , Ida Uvaas (Tenthaus collective) , Ayos Purwoaji, Bintang Putra, Jongeun Lim 、コメンテイター:毛利嘉孝、⻄原珉、モデレーター:服部浩之
【日時】 11月17日(日)17:00-19:00
【実施場所】エトワール海渡 商品部ビル5階 
【参加費】  500円 ※予約はこちら
 
 

010:街と自分の感情を見つめながら

都市全体の健康状態を可視化するプロジェクト。脳波をもとにした日本橋の街の感情を予報する、アート作品を展示します。
【タイトル 】もし都市が1人の人間だとしたら:展示編
【形式】展示
【アーティスト】並河進、ほか
【会場】江戸桜通り地下歩道
【開催期間】 11月4日(月・祝)〜11月9日(土)11:00-19:00【料金】無料
 
参加者一人一人が脳波を測定する器具を装着し、自分の感情を集める不思議な散歩。ツアーの最後に自分の脳波で作られるアート作品を差し上げます。
【タイトル】もし都市が1人の人間だとしたら:ツアー編
【形式】ツアー
【案内人】並河進、ほか
【日時】10月26日(土)、10月27日(日)各日15:00-16:00(各回10名募集)
【料金】無料 ※予約はこちら
 

011:ユーラシアをめぐる

アジア各国の文化が集まる上野御徒町。ツアーでは、ユーラシア大陸へとつながる多様なアジア文化に触れ、東京のグローバルな魅力を再発見します。
【タイトル】上野御徒町界隈で探るユーラシアの魅力、装身具を源泉に。(多言語対応あり)
【形式】ツアー
【アーティスト】 小池一子(クリエイティブディレクター)
【日時】11月20日(水)12:00-13:00(昼食)、13:00-14:30(散歩)
【料金】3,000円(+昼食代/任意参加)※予約はこちら
 
御徒町まちあるき_東京ビエンナーレ2023_撮影:飯塚麻美
 
 
 
 
 
 
 

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