47.4%を占める外国人登山客にもシームレスに対応、オーバーツーリズム解消に貢献
株式会社Japanticketのプレスリリース
株式会社Japanticket(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中宏彰、以下、Japanticket)が運営するインバウンド集客向けeチケット管理システム「Japan ticket」は、山梨県の「富士山吉田ルート」において2024年5月20日~9月10日に運用された「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」に採用され、無事運用を終了したことをご報告します。
予約システムの概要
富士山では近年、インバウンド観光客の増加に伴って「オーバーツーリズム」が深刻化しており、特に登山者数が多い「吉田ルート」では、登山道の混雑や弾丸登山、軽装登山、マナー違反行為が頻発し、観光価値の低下や登山事故のリスク増大が懸念されていました。
これを受け、山梨県は2024年の富士登山シーズンから登山規制及び通行料の徴収を開始し、これに伴い導入された「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」に、Japanticketのeチケット管理システム「Japan ticket」が採用され、2024年5月20日〜9月10日まで運用されました。
登山用eチケットの予約管理、事前決済、eチケットのメール送付、現地でのQRコードスキャンによる認証など、登山客の手続きをシームレスに行い、登山客は購入したeチケットのQRコードを窓口でスキャンするだけで通行することができます。
システム運用の結果
今回の運用期間中、本システムにおける最終予約実績は68,781人であり、通行料の事前決済と富士山五合目の窓口でのスムーズな認証により、窓口混雑の緩和、現場スタッフの負担軽減に貢献し、シーズンを通して、約7万人の登山者をトラブルなく通行受付することができました。今夏の新たな取り組みにより、登山者総数は昨年に比べ約1割減となり、登山者の過度な増加・集中を抑制することに一定の効果があったことに加え、特筆すべきは、山小屋などで十分な休息をとらずに夜通しで一気に頂上を目指す「弾丸登山」が大幅に減少したことです。これにより、オーバーツーリズムの解消という当初の目的が達成され、地域への負担も軽減されました。
また、事前予約者のうち47.4%が訪日外国人でしたが、システムおよび運用面の迅速な改善により、予約から当日の登山に至るまで滞りなく受付手続きを実施することができました。現地でのオペレーションについても、現場スタッフの方から「スムーズに予約認証・受付ができた」と高評価をいただいており、外国語対応やキャッシュレス決済機能によって、言語の壁を感じることなく、シンプルかつ効率的に予約・受付ができた点が大きな強みとして挙げられます。
現在、飲食店やショッピング、アクティビティ、自治体などと幅広い業態で「Japan ticket」が導入されており、予約対応業務の工数削減や海外への販路拡大に寄与しています。Japanticketはテクノロジーを介し、人手不足が大きな課題となっている観光施設における持続可能なサービス提供を支援するとともに、体験コンテンツを観光客がより楽しめる内容に磨き上げることで、訪日外国人の満足度向上も実現。これらの取り組みを通して、今後も日本の観光立国推進に貢献してまいります。
Japanticketについて
Japanticketは、観光体験/サービスのeチケット化から集客にまつわるあらゆる業務で数多くのプロジェクトを手掛けています。特に、日本への観光客数が多いアジア圏を中心とした海外OTA連携の強みを活かし、多くの海外のお客様の誘致に成功するだけでなく、付加価値の高いコンテンツをつくり、それらが事前決済可能であることから効率的なオペレーションを実現してきました。
富裕層向けの高価格帯ツアーにおいては、ビジネスジェット「HondaJet」などを活用したインバウンド富裕層向けプレミアムガストロノミーツアーの開発・提供準備を進め、 2024年7月には富裕層を顧客にもつ台湾・台南の経営層が参加する形で、大阪発/広島山口行の酒蔵ガストロノミーツアーを催行予定です。
株式会社Japanticket 会社概要
所在地: 東京都渋谷区恵比寿1-20-18 三富ビル新館1F
代表者: 代表取締役 田中 宏彰
設立日: 2021年10月27日
事業内容:
・eチケット管理システム「Japan ticket」の企画・開発・販売
・インバウンド集客支援
・旅行業法に基づく旅行業
お問合せ:info@japanticket.com