成田空港コミュニティが「CEIV Lithium Batteries」認証の取得を開始

5社により日本初の空港コミュニティを結成、CEIV Pharmaに続く認証取得へ

成田国際空港株式会社のプレスリリース

 成田国際空港株式会社は、成田空港で国際航空輸送に携わる関係事業者とともにコミュニティを結成し、2024年度末までにIATA(国際航空運送協会)の提唱するリチウム電池の航空輸送品質認証「CEIV Lithium Batteries*」の取得を目指します。

 電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及に伴う車載電池の生産拡大や、e-コマースの急激な成長に伴い、リチウム電池を含む製品の航空輸送が今後も増加する見込みである一方、リチウム電池は危険品であることから、正しく輸送を行わないと重大な事故につながる可能性があります。この度結成したコミュニティ各社がCEIV Lithium Batteries認証を取得することで、リチウム電池を安全に輸送ができる事業者として認められるようになり、当空港において安全の保証された高品質なサプライチェーンを提供することが可能となります。

 当空港では、IATAが策定した4つのCEIV認証のうち、Pharma(医薬品)について14社による空港コミュニティを結成、2022年までに全社が認証取得を完了するとともに、空港として「CEIV Pharma パートナーエアポート」の認定を受けています。当社がコミュニティ各社のCEIV Lithium Batteries認証取得を支援することにより、特殊貨物の取り扱い品質の更なる向上を目指すとともに、当空港の航空物流拠点化を促進してまいります。

CEIV Lithium Batteries 成田空港コミュニティ 全体スケジュール

   2024年  9月 成田空港コミュニティ結成

 2024年10月~2025年3月 参加企業によるトレーニングの受講、監査、認証検査の受検

 2025年  3月 認証取得(予定)

* CEIV Lithium Batteriesについて

(1)認証概要

  IATAが策定した特殊貨物の航空輸送に関する4つのCEIV(The Center of Excellence for Independent Validators)認証のうち、リチウム電池に関する品質認証制度。

  IATA基準に加え、その他国際的な規制や基準に準拠した内容となっており、本認証を取得することでリチウム電池を安全に輸送するために必要な体制が構築されていることが証明される。

 2021年の開始以降、世界で100社が認証を取得している(2024年10月4日時点、IATA One Sourceより)。

(2)認証の取得方法

 認証の主体は航空会社、グランドハンドリング会社、フォワーダー等の物流事業者となっており、IATAによるトレーニングを受講したうえで、リチウム電池の安全な取り扱いに必要な「品質管理システム」や「リスク管理システム」等の社内体制が確立されていること、条件を満たす「施設・設備」を保有していること等を対象に、IATAの派遣する監査官による査察に合格することで認証が交付される。

 このように、認証の主体は各事業者であるものの、航空輸送を担う事業者が空港を中心とした団体として認証取得を目指す「空港コミュニティ方式」も採用されている。

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