ボランティア×ユニバーサルツーリズムのフロンティア

全国初!持続可能な大規模ユニバーサルツーリズムのモデルづくりに挑戦します。障がいがあっても友との旅を楽しめる社会を目指して。

NPO法人おりがみのプレスリリース

2023年度実施のパラ旅応援団の集合写真

  ボランティアプログラムのマネジメント事業を展開するNPO法人おりがみ(代表:都築則彦、事務局:千葉県習志野市香澄3-8-8)は、千葉県の単年度事業、学生と障がいのある方のパラスポーツ大会観戦事業「パラ『旅』応援事業」を受託。「支援者ではなく友だちだからこそできるサポート」の重要性とニーズを痛感し、昨年、民間事業「パラ旅応援団(以降「パラ旅」と表記)」として千葉シティトライアスロン大会の観戦会を復活させ、障がいのある方、学生ボランティア、ヘルパーなどで合計150名規模の大旅行を成功させました。

 前年参加者の多数の声から今年は観戦だけではなく、希望者はパラトライアスロンの大会(パラビギナーリレー)にチームで出場できることに。

令和6年10月19日(土)、医療的ケアや強度行動障害のある方を含めて、障がいのある方34名、学生ボランティア71名、ヘルパー24名、その他運営や見学者を含めて総勢約200名による、パラトライアスロン大会への出場および観戦イベントを実施します。

【障がいのある方々の外出が限られている現状】

 障がいのある方は誰とどこに外出をするか選択肢が極端に限られており、「余暇・スポーツ活動についての障害者手帳所持者の特徴」(厚生労働省 2021)を踏まえても外活動への消極性が著しい状況です。第6次千葉市障害者計画等策定に係る実態調査​​(千葉市 2023)によると、「外出する際の主な同伴者」は、自分一人と回答した方が46.9%、家族が35.1%、ヘルパーが6.7%であり、友人やボランティアなどその他の方と回答した人は全体の1.0%しかいません。

 また「外出の目的」については、買い物や医療機関への受診がほとんどで、趣味や友人との交流に時間を使う方はそれぞれ15%程度。以上の課題意識が全国や県レベルでは調査が不十分で、市レベルでしか確認できないことも問題です。

ご家族、学生ボランティア、ヘルパーの力で砂浜に入る医療的ケアを要する方

 この背景は何か。私たちは、障がいの重さ以上に外出意欲に起因すると考えます。重度障がいがあっても、外出支援ロボットやバリアフリーマップアプリ、高度な医療機器の活用など、テクノロジーの発達によって外出をする事例が増加している一方で、当事者やそのご家族が「外出が誰かの負担や迷惑が伴うもの」と感覚を持つと、障がいが軽度でも外出意欲がなくなってしまいます。

この意味で、今後の障がいのある方の外出は、障がいの重さではなく、外出動機を生み出す環境の違いがより重要になることが予想されます。

 少子高齢化や人口減少、医療技術の発達などにより移動困難者が増えていく日本において、移動困難者の一角をなす障がいのある方が外出を楽しめない社会構造は地域活力の大きな損失です。障がいのある方の外出意欲が向上する仕組みを構築することで、移動困難者の旅行「ユニバーサルツーリズム」の機運を醸成していくことが今の社会に求められます。


【障がい者の満足度93%の移動支援プログラムを提供してきたNPOによる持続可能なユニバーサルツーリズムの展開】

 そこで当社は、若者と障がいのある方の交流事業、パラ旅を軸にユニバーサルツーリズムの機運醸成に貢献します。

前年度のパラ旅における移動システム

 パラ旅ではヘルパーは現場監督。最初は右も左もわからなかった大学生が研修を積み、ヘルパーのサポートのもと支援の中心を担います。ボランティアと障がいのある方の関係性は、単に支援する側とされる側ではありません。「パラスポーツ大会」を全力で応援する「ボランティア仲間」です。パラアスリートからは「初めてこんなに応援された」と張り切り自己新記録を樹立した声も。身体・知的・精神、軽度から最重度まで、様々な障がいのある方を受け入れている中で、参加者の満足度は93%を達成し、「コロナ禍の中スポーツのイベントや多くの若いボランティアの方々と関わりが減ってしまい、利用している施設と自宅との往復だけになっていたので、また参加できる機会を作って欲しいです。」といった声が寄せられています。

 以上のノウハウを体系化しながら、当社の会員734名をはじめ、多くの若者にボランティア満足度の最大化「ボランティアマネジメント」に取り組んできた実績を活かし、パラ旅から持続可能なユニバーサルツーリズムのモデルづくりに挑戦します。障がい問わず、誰もがかけがえのない仲間と出会い最高の旅を楽しめるように。


【イベントの詳細】

(1)イベント名:

パラ旅応援団 Asia Triathlon Para Cup Chibaおよび千葉シティトライアスロン一部種目観戦イベント

(2)日 時  令和6年10月19日(土)9:30-15:30(事後懇親会 15:30~17:00)

(3)場 所  稲毛海浜公園、千葉市立稲毛高等学校など

(4)参加試合 パラビギナーリレー 13:00~

(5)参加者  障害のある方及びその支援者、学生ボランティア、へルパー 約200名

 ※精神・知的・身体、重度・中度・軽度、多様な障害のある方が参加します。

 ※ヘルパーは直接的支援ではなく、障害のある方との関わりに関心と不安を抱くボランティアのコーディネーターをします。

(6)スケジュール

  9:30 千葉市立稲毛高等学校集合

 10:15 パラ旅応援団 開会式

 10:30 パラチアリーディングパフォーマンス・応援練習

 11:15 昼食(食後観戦場所へ移動)

 13:00 パラビギナーリレー出場・応援(稲毛海浜公園砂浜・プールサイド)

 13:30 グループ自由行動

 14:30 閉会式(屋内運動場)

 15:30 解散・任意懇親会(屋内運動場)

 17:00 完全終了

※雨天時の開催有無は大会側に準拠。状況に応じて室内活動となります。

※移動はグループ単位で行い、各プログラムへの参加はグループごとに任意となります。

(7)主催:NPO法人おりがみ

(8)協力:

 株式会社ベストサポート/千葉シティトライアスロン実行委員会/株式会社ワールドパーク/GMSSヒューマンラボ/千葉県肢体不自由児協会/千葉県知的障害者福祉協会人材確保委員会/千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター/帝京平成大学パラスポーツサポート部/千葉商科大学(和田ゼミ)/岩渕薬品株式会社

(9)後援:

千葉県/千葉県教育委員会/敬愛大学

(10)協賛:

ゴールドパートナー:株式会社京葉美装、岩渕薬品株式会社

シルバーパートナー:株式会社三協リール、白鳥製薬株式会社、株式会社拓匠開発、株式会社千葉薬品

ブロンズパートナー:株式会社伊藤園、大塚製薬株式会社、株式会社Zrek、塚本總業株式会社、PTL株式会社、株式会社マルクリーン、株式会社明治

【今後の展開】

全力で応援練習を行うパラ旅参加者たち

 移動困難者が増えていく日本において、ユニバーサルツーリズムの機運の醸成への緊急性は高まる一途です。県内企業のみなさまのご理解を広げていきながら、パラ旅へひとりでも多くの方に見学・ボランティア参加をしていただく。そして、そこでの学びを循環させつつ、パラ旅を本気で求める地域や観光地、そして市民を増やしていきたいと思っています。

 本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、マスコミの方の取材お申込を受け付けております。10月18日17時までにお申込・ご連絡いただいた上で、自社の腕章を着用してお越しください。

【会社概要】

名称  : NPO法人おりがみ

住所  : 275-0022 千葉県習志野市香澄3-8-8

URL  : https://origami-vol.or.jp/

事業HP:https://paratabi.origami-vol.or.jp/202410

【取材依頼・お問い合わせ先】

会社名  :NPO法人おりがみ

担当   :理事・福祉事業担当 都築

メール  :paratabi{アットマーク}origami-vol.or.jp

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