「平安貴族の暮らしと文化」展示会 in 三重

〜平安文化を見て、知って、感じてもらえる展示会と根本知さんのトークショー〜

一般社団法人明和観光商社のプレスリリース

三重県明和町で観光地域づくりを推進する一般社団法人明和観光商社(本社:三重県多気郡明和町)は、NHK財団が全国で展開する、「平安貴族の暮らしと文化」を知る展示会を実施します。

2024年の大河ドラマ「光る君へ」の舞台は平安時代。十二単に代表される色鮮やかな装束や、趣のある貴族たちの館など、ドラマを見て平安文化に興味を持った方も増えました。NHK財団では、平安文化を見て、知って、感じてもらえる「平安貴族の暮らしと文化」展を各地で実施しており、この度、源氏物語にゆかりのある三重県の斎宮歴史博物館で展覧会を実施することになりました。

開催日程:2024年11月21日~12月1日(月曜日休館) 

時  間:9:30~17:00(入館は16:30まで)

開催場所:斎宮歴史博物館エントランスホール(三重県多気郡明和町竹川503)

制  作:一般財団法人NHK財団

主  催:一般社団法人明和観光商社

後  援:斎宮歴史博物館 

協  力:明和町

展示の内容は、次の4つのパートからなっています。

①  パネル展示

 「平安時代から華やぐ文化と暮らし~」と題して、平安時代とはどんな時代だったのか、また平安貴族の衣・食・住、当時の流行、たしなみなどをご紹介します。写真やイラストで、平安時代について楽しく学べます。

②  書

 大河ドラマ「光る君へ」の題字・書道指導の根本知さんに、「源氏物語」の冒頭「桐壺」を、書いていただきました。ドラマの中でも、主人公・まひろや清少納言をはじめ、登場人物が手紙や歌を書くシーンがたびたび登場しますが、根本さんはその指導もされています。根本さんの流れるような「平安かな」の美しさを、じっくりとご覧いただけます。

③  貝合わせ

「貝合わせ」は平安時代の貴族社会で発生し、長く受け継がれた王朝遊びの一つです。

平安時代においては、貝殻の形や色合いの美しさや珍しさを愛めで、その貝殻を題材にして歌を詠み優劣を競う遊びでした。それとは別に、一対の貝における身と蓋ふたを合わせる遊びは「貝覆かいおおい」と呼ばれていましたが、時代が下るとこの遊びもまた「貝合わせ」と考えられるようになりました。今回は、有職彩色絵師・林美木子さんに『源氏物語』の場面を描いていただきました。林さんによると『源氏物語』の「絵」には、「桃太郎」や「浦島太郎」のように、それぞれの話に対して決まった構図があるそうです。

今回は『源氏物語』全54帖の中から「桐壺」「夕顔」「若紫」など10帖を選んで描いていただいています。貝の中の、手のひらにすっぽり入る空間に、雅な平安の空気がぎゅっと詰まっています。

④ かさねの色目

平安貴族は、季節によって、装束のかさねの色目を変化させて、おしゃれを楽しみました。京都・風俗博物館から借用する春・夏・秋・冬の「かさねの色目」で、合わせの色合いの美しさが楽しめます。


【根本知さんトークショーのご案内】※取材可

 

日時:2024年11月24日(日)13時30分〜14時30分

会場:斎宮歴史博物館 講堂(三重県多気郡明和町竹川503)

内容:

「平安貴族の暮らしと文化」展示会および斎宮・斎王の歴史にかかわる平安文学「文字が生まれる時、物語が生まれる時」(仮題)をテーマに、書家の根本先生と文筆家によるトークショーを行います

出演者:根本知さん(書家)、千種清美さん(文筆家・MC)

料金:無料(先着100名)※当日12時より、売店ルインズにて整理券を配布します。

ねもと・さとし
博士(書道学)。2024年、NHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導。立正大学、放送大学等で教鞭を執るかたわら、腕時計ブランド「GrandSeiko」への作品提供(2018年)やニューヨークでの個展開催(2019年)など創作活動も多岐に渡る。 無料WEB連載「ひとうたの茶席」(2020年〜)では、茶の湯へと繋がる和歌の思想について解説、および作品を制作。

千種清美

三重県生まれ、文筆家。皇學館大學非常勤講師。三重の地域誌『伊勢志摩』編集長を経て文筆業に。新幹線車内誌『月刊ひととき』に「伊勢、永遠の聖地」を8年間にわたり連載。伊勢神宮の式年遷宮については平成5年、25年の2回取材し、伊勢神宮についての講演や執筆活動を行う。近著に『伊勢西国三十三所観音巡礼~もう一つのお伊勢参り』。著書は『女神の聖地、伊勢神宮』(小学館新書・全国学校図書館協議会選定図書)など。三重テレビ特別番組の『にっぽんの道』をはじめ、『祈り~神と仏と』『氏神さま』の構成・脚本担当。三重県文化審議会副会長、三重県文化振興計画評価推進会議座長など。祭祀舞教室「千の会」代表

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