映画『グラディエーターII』で再燃! アナトリアの剣闘士たちの足跡を辿る旅へ

2025年1月19日にはセルチュクにて珍しいラクダのレスリング大会も

トルコ共和国大使館 文化観光局のプレスリリース

ヒエラポリスの古代劇場

11月から日本で公開中のリドリー・スコット監督による待望の映画『グラディエーターII』は、壮大な戦闘シーンで世界中の観客を魅了しています。剣と盾が織りなすアクション、壮大なストーリー…… その興奮を味わった後は、舞台裏ともいえる「グラディエーター(剣闘士)(*)」の真実を探りに、トルコ・アナトリアへの旅へ出かけてみませんか?

実は、映画の中でも描かれているように、アナトリアはかつてグラディエーター競技が盛んに行われた地でした。ローマ時代、この地域はグラディエーター文化が花開く重要な役割を果たしていたのです。

*グラディエーター(剣闘士)とは、古代ローマの時代に見せ物として、観客の前に闘技場で戦っていた剣士のこと

現在のトルコには、競技が行われた劇場や戦士たちを描いた遺物など、グラディエーターたちの足跡を物語る遺物が数多く点在しています。さらに、2024年は「トルコ考古学黄金時代」として宣言されており、進行中の発掘調査により、グラディエーターに関するさらなる発見が期待されています。

エフェス:すべての始まりの地

エフェスの古代都市 セルシウス図書館

アナトリアで最初にグラディエーター競技が行われた都市のひとつがエフェスです。当時、ローマ帝国アジア州の首都として繁栄していたエフェスでの競技では、戦いの前に角笛が吹かれ、街全体がお祭りのような雰囲気に包まれました。

現在では、ユネスコ世界遺産に登録されているエフェスの劇場や競技場跡で、かつてのグラディエーターたちの足跡を見ることができます。

また、これらの建造物の壁にはグラディエーターの落書きが残されており、イズミルのエフェス博物館では油灯や墓石などの日用品も展示されています。さらに、「エフェス体験博物館」では、古代エフェスの日常生活を体感することも可能です。

夏季には、トルコの「夜の博物館プロジェクト」により、ライトアップされたエフェスを深夜まで楽しむことができます。

また2025年1月19日(土)には、セルチュクのパムジャックアリーナ エフェスにて、オスのラクダによるレスリング大会が開催されます。この大会は43回目を迎える歴史あるイベントで、ラクダの発情期におけるパートナー選びのための対戦です。ラクダはレスリングの前日に飾りつけされ、太鼓とズルナの伴奏に合わせて街や通りを練り歩きます。夜になると、トゥル(オスのラクダ)の飼い主たちは親睦を深め、楽しむために「カーペットの夜」と呼ばれるイベントに集まります。このイベントでは、飲食と共にトルコ民謡が歌われ、ゲームを楽しみます。

ヒエラポリス:ルールが生まれた地

ユネスコ世界遺産であり、隣接するパムッカレの石灰棚で有名なヒエラポリス(デニズリ)は、保存状態の良い遺跡群で訪れる人を魅了します。古くから癒しの温泉地として知られるこの地では、グラディエーター競技に関する碑文や描写が見つかっており、それらはヒエラポリス博物館で見ることができます。特に注目すべきは、競技がルールに基づいて行われ、審判によって監督されていたことを示す2つの碑文です。この地にグラディエーターの恒常的な組織が存在していた可能性を示唆しています。

ストラトニケイア:グラディエーターが訓練された地

ムーラ・ストラトニケイアの古代都市

ムーラに位置する古代都市ストラトニケイアでは、古代最大の体育館が建設されるほど、スポーツが非常に重要視されており、ストラトニケイアは「グラディエーターの都市」として知られていました。この都市は、グラディエーターたちが訓練を受け、実技を行い、引退後に生活した中心地でもありました。考古学者によって発掘されたグラディエーターの墓や墓石もここで見ることができます。

アフロディシアス:観衆が歓声を上げた地

アフロディシアスの古代都市

アフロディシアス(アイドゥン)は、ユネスコ世界遺産であり、大理石の採石場や熟練した彫刻家、そして精巧な大理石彫刻で有名です。それだけではなく、この都市のスタジアムは、古代ローマ時代の工学の驚異であり、世界で最も保存状態の良いローマ時代のスタジアムの一つです。3万人収容可能なこの巨大なスタジアムでは、スリリングなグラディエーター競技が行われていました。石造りの座席を歩きながら、歓声のこだまや試合の興奮を感じ取ることができます。また、グラディエーターが出入りしたトンネルも保存されています。

キビュラ:グラディエーターが闊歩した地

キビュラの記念碑的噴水

ローマ文明の重要都市のひとつであったキビュラは、グラディエーター競技のようなローマ風エンターティメントの中心地でした。都市の入り口には壮大な競技が行われたとされるスタジアムがあり、キビュラはストラトニケイアと同様に「グラディエーターの都市」として知られています。古代からの最大のグラディエーター浮彫のコレクションもここで発見されました。これらのレリーフに加え、修復作業を経て再び水が流れ始めた記念碑的な噴水も訪れることができます。

トルコについて

地中海沿岸に位置し有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2023年には全世界から5,670万人の観光客を迎えました。2023年にトルコ共和国として建国100周年を迎えたのに続き、2024年は日本との外交関係樹立100周年を迎えました。

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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について

トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。

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