冬の夜の静寂に包まれて、平安仏と向き合う夜間特別拝観も開催。文化財の宝庫、京都府南山城地域で、新たな一年に思いを巡らす豊かな時間を。
一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)のプレスリリース
奈良と京都、二つの都の間に位置する京都府山城(やましろ)地域は、千年を超える歴史を有する古刹や仏像が点在する「文化財の宝庫」。
そんな山城地域の南部、奈良市に隣接する京都府木津川市の浄瑠璃寺(じょうるりじ)と岩船寺(がんせんじ)にて、新春特別公開が開催されます。
普段は秘仏となっている以下の仏像を特別に拝観することができます。
冬の静寂に包まれて、晴れやかな気持ちで新年のスタートを切ることができる、山城地域ならではの新年の過ごし方です。
■浄瑠璃寺新春特別公開
華やかな彩色が美しい吉祥天女に逢える貴重な機会です。
・吉祥天女特別公開
令和7年1月1日(水・祝)~15日(水)
各日10時~16時
・三重塔初層開扉・薬師如来特別公開
令和7年1月1日(水・祝)~3日(金)・8日(水)~10日(金)
各日9時~17時 ※好天の日に限る
・潅頂堂 大日如来特別公開
令和7年1月8日(水)~10日(金)
各日10時~16時
■岩船寺新春特別公開
本堂では、秘仏はもちろん、113年ぶりの修復から戻ってきた普賢菩薩騎象像(重要文化財)も必見。
・如意輪観音・弁財天・羅刹天特別公開
令和7年1月1日(水・祝)~15日(水)
各日9時~16時
■浄瑠璃寺・岩船寺夜間特別拝観(完全予約制)
令和7年1月13日(月・祝)には、浄瑠璃寺・岩船寺にて、夜間特別拝観を開催します。
新年の幕開けに相応しい厳かな境内で、ご住職の法話を直接お聞きいただけます。
また、岩船寺では願い事を絵馬に託し、成就を祈願する法要も執り行われます。
なお、岩船寺では、秘仏 如意輪観音・弁財天・羅刹天、浄瑠璃寺では、吉祥天女(重要文化財)も特別にご拝観いただけます。
冬の夜の静寂に包まれて、仏と向き合い、新たな一年に思いを巡らせる特別な機会です。
●ジャンボタクシーで快適に。4つのコースがあります。
いずれのコースも、JR木津駅発のジャンボタクシーに乗車し、門前まで。
帰りは、JR木津駅、近鉄奈良駅、JR奈良駅からお選びいただけます。
各コース9名限定です。
◆浄瑠璃寺・岩船寺どちらも巡るコース(定員9名/最小催行人数1名)
大人一名様 9,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
17:35[集合]JR木津駅出発~18:00 岩船寺~19:00 浄瑠璃寺~20:45 JR木津駅~21:05 近鉄奈良駅~21:15 JR奈良駅
◆岩船寺夜間特別拝観コース①(定員9名/最小催行人数1名)
大人一名様 4,800円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
16:45[集合]JR木津駅出発~17:10 岩船寺~18:30 JR木津駅
◆岩船寺夜間特別拝観コース②(定員9名/最小催行人数1名)
大人一名様 5,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
18:05[集合]JR木津駅出発~18:30 岩船寺~19:45 JR木津駅/19:40 近鉄奈良駅~19:50 JR奈良駅
◆浄瑠璃寺夜間特別拝観コース(定員9名/最小催行人数1名)
大人一名様 5,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
18:45[集合]JR木津駅出発~19:00 浄瑠璃寺~20:45 JR木津駅~21:05 近鉄奈良駅~21:15 JR奈良駅
◆申込はこちらから
⇒https://select-type.com/rsv/?id=UYIeHpElvHo&c_id=379102
※令和7年1月9日(木)正午まで受付予定(先着順)
◆チラシはこちらから
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■浄瑠璃寺(じょうるりじ)
極楽浄土を表現した庭園は、国の特別名勝及び史跡に指定されており、宝池を中心に、西に本堂・九体阿弥陀仏、東に三重塔・薬師如来を祀る平安時代の形を今に伝えています。
平安時代には、京都を中心に九体の阿弥陀如来を祀るお堂が多く造られたと云われますが、現存しているのは浄瑠璃寺だけです。本堂の九体阿弥陀如来像からは、平安末期、末法の世にあって社会情勢の不安が重なる中で極楽浄土を夢見る浄土信仰の高まりを間近に感じ取ることができます。
また、池の東に佇む三重塔は、平安時代末期に京都一条大宮から移築されたものとされ、本堂・九体阿弥陀如来像とともに国宝に指定されています。
当尾(とうの)地域の豊かな自然が見せる四季折々の美しさと、悠久の歴史を感じる名刹です。
京都府木津川市加茂町西小札場40 TEL:0774-76-2390
拝観時間:(12月~2月)10:00~16:00(受付15:30まで)/(3月~11月)9:00~17:00(受付16:30まで)
拝観料:本堂拝観 500円
■岩船寺(がんせんじ)
深い緑につつまれるように建つ三重塔や古色を秘めて佇む本堂から、山寺の風情が感じられます。
寺の縁起では、天平元年(729年)に聖武天皇の勅願で建立されたと伝えられ、本堂に安置されている阿弥陀如来坐像は、高さ3メートルに迫る丈六の坐像。平安時代に一本のケヤキから切り出された一木造りの仏像は、その大きさから重量感を感じますが、表情は柔和な印象で、肉身の漆箔、衣の彩色も見ることができます。
また、普賢菩薩騎象像は、令和6年12月に113年ぶりの修復を終え、通常拝観が可能となりました。もとは三重塔に納められていたもので、女性的で優美な姿は、藤原時代の優作とされます。辰・巳年の守護本尊で、特に女性からの信仰を集めています。
関西花の寺二十五カ所のひとつでもあり、境内は季節の花も見どころです。
京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43 TEL:0774-76-3390
拝観時間:(12月~2月)9:00~16:00(受付15:45まで)/(3月~11月)8:30~17:00(受付16:45まで)
拝観料:500円
ホームページ:https://gansenji.or.jp/
■当尾(とうの)地域
浄瑠璃寺や岩船寺などの古刹や石仏が今も残る「当尾(とうの)」地域は、古くは「塔尾」と記され、その地名は、浄瑠璃寺三重塔(国宝)、岩船寺三重塔(重要文化財)、随願寺(廃寺)の三重塔のほか、岩船寺十三重石塔や五輪塔(いずれも重要文化財)など、数々の塔が立ち並び、塔の尾根が形成されたことに因むとされています。
この地域には、平安時代より修行僧の行場が設けられ、今も、鎌倉時代後期から室町時代にかけて造立された繊細で芸術性の高い石仏を観ることができます。
企画・問合:一般社団法人京都山城地域振興社
(通称:お茶の京都DMO)
TEL:0774-25-3239(平日8:30-17:15) FAX:0774-25-3238