文化財の活用とツーリズムを考えるシンポジウム、文化財の魅力を発信する写真展を開催!
株式会社Happyのプレスリリース
「暮らしの選択肢を増やし、Happyな暮らしを問い続ける」をコンセプトに事業を展開する株式会社Happy(本社:神戸市長田区、代表:首藤義敬)は、文化庁 令和6年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」に採択され、国籍や障がい、年齢を問わず参加することのできるユニバーサルツーリズムプログラムを神戸の近代文化遺産群を舞台に造成しています。今回、阪神・淡路大震災から30年を迎える2025年1月に、長田・兵庫エリアで「30年後の情景」と題し、近代文化遺産をどのように利活用していくのか関係者とともに考えるシンポジウム、近代文化遺産の魅力を広く発信するための写真展を開催いたします。
【Webページ】https:// 30yrs-scenes.happy-osekkai.com(1/17に公開予定)
文化財/近代化遺産を活用した神戸の魅力を体現したユニバーサルツーリズムプログラム
神戸の象徴・六甲山は、かつて神戸港に寄港した世界中の船乗りたちに「KOBE WATER」として愛された「赤道を越えても腐らない」名水を生み出した名山です。その六甲山系にはKOBE WATERを支えた水道施設群が現存し、神戸の近代史を物語っています。Happyでは、烏原貯水池の旧事務所棟を地域内外の人が交流する拠点にすべく、自治体や地域団体と連携し、整備を進めています。
本事業では烏原貯水池の主要構造物である「烏原立ヶ畑堰堤」を核に、その源である「六甲山」、その水が支える暮らしの象徴「下町・新長田」「旧駒ヶ林公会堂」、水の行き先で神戸港の礎である「兵庫津」を舞台に、ユニバーサルツーリズムを造成していきます。国籍・言語・年齢・健康状態を問わず、神戸の魅力を体験できる観光プログラムをつくりだすことで、多様な人々が神戸を訪れ、楽しむ機会を生み出します。
阪神・淡路大震災から30年目を迎える今年、この地で暮らす私たちが、30年後の未来に向けて何を創りたいか、何を遺していきたいのか、改めて考えていくきっかけをこの事業で生み出し、地域の文化を学び、深堀りしていきます。そのプロセスから流行り廃りではない、本当に創りたい、遺したい地域社会像を見出すことを目指すプロジェクトです。誰もが次の「30年後の情景」を想像し、創造する。そのきっかけとなることを目指しています。
プロジェクトの初年度として、本ツーリズムの関係者が一堂に会するシンポジウム、近代化遺産や六甲山の魅力を広く発信するための写真展、開発するツーリズムコンテンツをブラッシュアップしていくためのモニターツアーを実施します。
※モニターツアーはメディア関係者のみ参加可能です。
文化財のある地域の未来を考えるシンポジウム「30年後の情景」
本事業の舞台となる「烏原立ヶ畑堰堤」を中心とした近代水道施設群を巡り流れる「水」。水の源である「六甲山」、水を必要としてきた暮らしの象徴としての下町「新長田」、水の行き先である「兵庫津」と呼ばれる海の入口。それぞれの場所で活動する専門家によるトーク&ディスカッションを通して、文化財の魅力、利活用の可能性を見出す機会とします。開催する2025年1月は阪神・淡路大震災魅力から30年を迎える節目です。30年の時を経て復興した「新長田」の街で、文化財と街の未来と文化を語り合い、次の「30年後の情景」を想像し創造する1日とすることを目指しています。
開催概要
日時:2025年1月26日日曜日 13時00分~17時30分
場所:ArtTheater dB KOBE(神戸市長田区久保町6-1-1 アスタくにづか4番館4階)
登壇者(五十音順):糸谷謙一(漁師)、岩本順平(写真家/プロデューサー)、首藤義敬(カオスクリエイター)、西本孝之(バリューマネジメント株式会社)、前畑温子(産業遺産探検家)、前畑洋平(産業遺産コーディネーター)、松下眞(神戸市水道局OB)村上豪英(村上工務店代表)、山崎正夫(木材コーディネーター)
文化財や六甲山の魅力を発信する写真展「30年後の情景写真展」
本事業で活用する文化財「烏原立ヶ畑堰堤」「湊川隧道」「旧駒ヶ林公会堂」や「六甲山」、「兵庫津」の魅力を地域内外の方が再認識する場として、3名の写真家による展示を様々な特徴をもった7箇所で実施します。この展示により文化財や神戸の水にまつわる場所の魅力を広く発信し、文化財の利活用に向けた機運を高めていきます。
日時:2025年1月22日水曜日から2月5日水曜日
場所①:廃墟景観研究所(兵庫区御崎本町3丁目2-12)
場所②:庄田町の長屋(長田区庄田町1丁目8-7)
場所③:丸五Spiceup(長田区二葉町3丁目11-2)
場所④:みなと銀行本店(中央区三宮町2丁目1-1)
場所⑤:さんちか花時計ギャラリー(一部)
場所⑥:神戸市交通局デジタルサイネージ
場所⑦:marushin47(兵庫区東山町2丁目8-61)※⑦のみ別日程にて開催
【参加アーティスト】
■前畑洋平(産業遺産コーディネーター・廃墟景観研究家)
1978年生まれ。京都府宇治市出身、神戸在住。NPO法人J-heritage総理事、兵庫県ヘリテージマネージャー、兵庫県地域再生アドバイザー、総務省地域力創造アドバイザー、内閣府地域活性化伝道師を務める。フォトグラファー、ライターとしても活躍しており、廃墟及び産業遺産写真でのフォトコンテスト入選多数。旅行誌やタウン誌などで執筆及び写真提供も行っている。
■前畑温子(写真家兼産業遺産探検家)
湊川隧道部部長。雑貨屋さんで偶然手にしたトイカメラをきっかけに、写真の世界に足を踏み入れる。近年はカメラと一緒に、日本中の産業遺産を制覇するべく旅を重ねる。「新日本風土記」「今すぐ行きたい!絶景!産業遺産」「ラジオ深夜便」など、メディアにも多数出演。著書に『女子的産業遺産探検』『ぐるっと探検産業遺産』など。
■岩本順平(写真家・プロデューサー)
神戸市在住。2012年に写真家として独立。2014年から新長田の再開発エリアで劇場を運営するNPO法人DANCE BOXに参加。PRディレクターとして主催公演などの広報を担当。2017年よりデザインやアートの地産地消による地域の活性化を目的に長田の仲間たちとDORを設立。神戸市ふるさと納税のPRディレクション、KOBE URBANFARMING、シタマチコウベなどのプロデュース、ディレクション、撮影などを担う。
【連携イベント】
▼連携イベント①「ダムカレートーク」
ダムマイスターによるトーク及びダムカレーを参加者の皆さんと一緒に味わいながら、烏原立ヶ畑堰堤や湊川隧道の魅力を再発見するディスカッションイベント。
日時:2025年1月24日金曜日19時-21時 会場:丸五Spiceup
ゲスト:くにおはーん(ダムマイスター/近畿ダムダム団総統)
▼連携イベント②「ダムマイスターによるディスカッション」
複数名のダムマイスターと今回の写真展に参加している写真家によるクロストークを開催。ダムや文化財の魅力を発信しながら本事業の可能性を鑑賞者と分かち合う。
日時:2025年1月25日土曜日15時-18時 会場:廃墟景観研究所
ゲスト:夜雀(ダムマイスター)、くにおはーん、前畑温子
▼連携イベント③「写真家によるクロストーク」
本写真展に参加する3名の写真家によるクロストークを開催。どのような趣旨で作品制作をおこなっているのか、写真家だけでないそれぞれの取組みなどを伝えていく。
日時:2025年1月31日金曜日19時-21時 会場:庄田町の長屋
ゲスト:前畑洋平、前畑温子、岩本順平
インバウンド対応のユニバーサルツーリズムモニターツアー(非公開)
医療福祉従事者を伴い障がい者や高齢者などのサポートが必要な方でも参加できる3つのユニバーサルツーリズムコンテンツをプロトタイプとして実施します。次年度以降に一般販売に向けて、モニター参加者や専門家によるフィードバックを受けて企画をブラッシュアップしていくための取り組みです。
※モニターツアーはメディア関係者のみ参加可能です。
専門家と行くインバウンド&ユニバーサルツアー①「兵庫津編」
神戸港の礎となった「兵庫津」を舞台に、室町時代からつづく寺社仏閣、日本の近代化を支えてきた近代産業遺産、などをめぐっていくツアープログラムを実施。今もなお稼働している兵庫運河の取り組みなども紹介していきます。
日時:2025年2月8日土曜日9時-12時 案内人:西島陽子、前畑温子
専門家と行くインバウンド&ユニバーサルツアー②「烏原貯水池編」
本プロジェクトの中心でもある「烏原貯水池」周辺や地域の市場などをめぐるツアープログラム。マルシン市場でのランチから始まり、烏原貯水池を見学しながら、森を歩きながら水の流れを体感することのできるプログラムです。
日時:2025年2月8日土曜日13時-15時 案内人:前畑温子、吉川史浩
専門家と行くインバウンド&ユニバーサルツアー③「湊川隧道編」
近代産業遺産である「湊川隧道」をコアにしながら、烏原貯水池や神戸の台所と呼ばれる「東山商店街」を巡りながら地域の食文化も体感することのできるツアープログラムを実施します。
日時:2025年2月15日土曜日10時-15時 案内人:西島陽子、前畑温子
コンセプトテキスト
我々にとって文化財とはなんだろうか。
多くの人々が知っている古いもの、専門的な知識を元に価値が認められたもの、
世界的に有名な建造物、だけだろうか。
私たちは、多くの人と暮らし、
その人が人生の最期に訪れたい場所へ、年齢や障害の有無に関係なく向かっていった。
その訪れた瞬間や、その経験を家族と語りながら、
私たちが文化財だと感じているものは、記憶とともに残っていく場所だと感じた。
世代を超えて、景色を残していくことで、その人の記憶も受け継いでいけるのではないか。
私たちは、先に旅立つ人々が愛し、次の世代が受け継いでいく
記憶を伴った場所を文化財として守っていきたい。
このプロジェクトが始動する2025年。
奇しくも、阪神・淡路大震災から30年を迎える。
30年前に今を作り始めた先人たちに敬意を払い、
まず、私たちが今から30年後の情景を考えたい。
我々は30年後にどんな情景を見たいのだろう、
次の世代にどんな情景を残したいのだろう。
それを考えることは、今を生きる私たちの楽しさであり、責任ではないだろうか。
株式会社Happy 代表 首藤義敬
プロジェクトメンバーや事業実施クレジット
主催:株式会社Happy
協力:神戸市、神戸観光局、ひょうごヘリテージ機構H2O、NPO法人J-heritage、Theo合同会社、Creative unit DOR
助成:文化庁
※本プロジェクト(イベント)は、文化庁 令和6年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」の補助を受けて実施しています。
株式会社Happyについて
マタニティアートから葬儀まで。暮らしのあらゆるニーズに応え、“日常の選択肢を増やし、Happyな暮らしを問い続ける”をテーマに、世代、国籍、背景を問わず様々な暮らしを提案。“遠くのシンセキより、近くのタニン”多世代型シェアハウス「はっぴーの家」、物件だけではなく、仕事やコミュニティまで紹介する「おせっかい不動産」、暮らしの中から問いを見つけ学びを作るフリースクール「おせっかいラボ」など、暮らしにまつわる事業を展開しています。
【会社概要】
社名:株式会社Happy
本社所在地:653-0042 兵庫県神戸市長田区二葉町1丁目1-8
代表取締役:首藤義敬
設立: 2017年7月
事業内容: 介護サービス事業、不動産業、アウトドア事業