毎年、春をいち早く告げてきた熱海の梅 自然と文化が育んだ、熱海と梅の物語
一般財団法人 熱海観光局のプレスリリース
温暖な気候に恵まれた静岡県熱海市では、全国に先駆けて咲く「早咲きの梅」が、毎年ひと足早く春の訪れを告げます。その熱海の梅は、昭和44年から現在に至るまで、上皇陛下の誕生日を祝し、毎年欠かさず献上されてきました。
本日、令和7年12月19日(金)、熱海市は、熱海梅園で育った早咲きの紅白梅(白梅:冬至梅、紅梅:八重寒紅)を仙洞御所へ献上し、第57回目となる「献上梅出発式」を執り行いました。この長い歴史は、熱海の梅が持つ自然環境の価値と、文化的な背景を今に伝えるものです。



昭和44年から続く、熱海の「献上梅」
熱海市による献上梅は、昭和44年、当時皇太子殿下であられた上皇陛下の御誕生日を祝して始まりました。それ以来、半世紀以上にわたり、熱海の地で育まれた早咲きの梅を、毎年変わらず献上し続けています。全国に先駆けて咲く熱海の梅は、冬至前後から花を咲かせます。こうした梅が安定して育つ背景には、海と山に囲まれた温暖な気候、豊かな自然環境、そして長年にわたり梅を守り育ててきた地域の取り組みがあります。
熱海梅園 ― 早咲きの梅に特化した、日本有数の梅園
献上梅が育てられている熱海梅園は、明治19年(1886年)に開園した歴史ある梅園です。平成19年からのリニューアルを経て、現在は早咲き・中咲き・遅咲きの花梅を中心に、約469本・60品種の梅が植栽されており、梅まつり期間中、梅を存分にお楽しみいただけます。冬の静けさの中で、いち早く咲き誇る梅の花は、訪れる人々に確かな春の兆しを感じていただけます。



2026年1月10日より「熱海梅園 梅まつり」「熱海糸川 桜まつり」同時開催
献上梅を皮切りに、熱海はいよいよ本格的な観梅シーズンを迎えます。2026年1月10日(土)より、「熱海梅園 梅まつり」および「熱海糸川 桜まつり」を同時開催し、早春の熱海を象徴する風景が市内各所に広がります。熱海梅園では、全国に先駆けて咲く早咲きの梅を眺めながら、園内をゆったりと散策することができます。一方、市内中心部を流れる糸川沿いでは、早咲きの桜として知られる「あたみ桜」が街を彩ります。
本年は、2025年12月16日(火)に糸川沿いであたみ桜の開花を確認しており、例年通り、梅と桜がほぼ同時期に楽しめる、熱海ならではの早春の季節が始まっています。
湯けむりの景色が街に漂い、ひと足早い春の便りを感じる熱海。寒さの残る冬のなかで、早咲きの花に心が温かくなるこの季節に、海や山、グルメ、そして文化・歴史も楽しめる熱海へ、ぜひお越しください。




©︎熱海市観光協会
熱海観光局について
熱海観光局は、日本有数の温泉地・静岡県熱海市の観光振興を担う一般財団法人です。2024年7月に設立され、熱海商工会議所、熱海市ホテル旅館協同組合連合会、熱海市観光協会連合会はじめ、地域経済を支える各団体と連携して活動しています。温泉、海、山といった豊かな自然や、四季折々の花々や花火大会、文化・芸術イベントなど多彩な魅力を国内外に発信し、都心から最短29分で訪れられる温泉リゾートとして、懐かしさと新しさが調和する体験を提供しています。「愛され、選ばれる熱海へ。観光の力で未来をつくる」を目標に、地域と連携した持続可能な観光地づくりを進めています。
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