首都だけじゃない!「第二の都市」が急上昇 〜独Omioが発表、2026年注目のヨーロッパ旅行先トップ20〜

コスパの良さと「その土地ならでは」の体験を求め、地方都市への関心が高まるスペインやイタリアの第二の都市が多数上位にランクイン

Omio Corp.のプレスリリース

交通比較予約プラットフォームOmio(本社:独ベルリン、CEO:ナレン・シャーム、以下:オミオ)は、2026年に注目すべきヨーロッパの旅行先トップ20を発表しました。

近年のヨーロッパでは「まだ見ぬ場所を発見したい」というニーズが急速に広がっています。定番の都市旅行に加え、規模は小さくても魅力あふれる地方都市に足を運ぶ旅行者が増えています。

Omioは、鉄道・バス・飛行機・フェリーをまとめて検索・予約できる総合交通プラットフォームです。2025年の予約データを分析したところ、年次旅行トレンド調査「NowNext ’25」で明らかになった「首都離れ」の傾向が、実際の予約動向にも明確に反映されていることがわかりました。

同レポートによると、主要首都への人気は依然として高いものの、21%の旅行者が2026年は「第二の都市」として、地方都市への旅行を計画しています。その理由として、「価格が手頃」(51%)、「混雑が少ない」(44%)、「独自の文化や見どころがある」(40%)、「観光地化されていない本物の体験ができる」(34%)が挙げられました。この傾向はOmioの予約実績にも如実に表れており、地方都市への予約は前年比30%増と、主要都市の15%増を大きく上回っています。

さらに、Omioでは、予約数上位200都市について、2024年と2025年(いずれも1月1日〜12月1日)の予約データを比較分析し、その結果、2026年に要注目の急成長旅行先トップ20が明らかになりました。

OmioのB2C・サプライ担当プレジデント、ヴェロニカ・ディクワトロは次のようにコメントしています。

旅行者の間で、都市旅行に求めるものが変わりつつあります。『有名だから』という理由で首都を選ぶのではなく、街の個性、お財布へのやさしさ、そして地元の暮らしが感じられる場所を求める方が増えています。第二の都市には、まさにそうした魅力が詰まっています。Omioでは、ヨーロッパ全域でこの変化を予約データとして捉えており、複数の交通手段を組み合わせることで、こうした穴場へのアクセスがより便利になったことも追い風となっています。この流れは2026年も続くでしょう。

■ 2026年注目の旅行先トップ20

  1. サラマンカ(スペイン)+168%

    黄金色の砂岩が美しい、歴史情緒あふれる大学街。学生たちの活気と重厚な建築が見事に調和し、街の中心マヨール広場では年間を通じて文化イベントが開催されています。マドリードから電車で約2時間で行ける場所です。

  2. マルベーリャ(スペイン)+159%

    ビーチリゾートのイメージが強いマルベーリャですが、実は通年で楽しめる魅力的な街でもあります。シエラ・ブランカ山脈でのハイキング、注目のレストランシーン、洗練されたライフスタイル体験を求める旅行者が増えています。文化フェスティバルやスポーツイベントも充実。マラガからバス、またはマドリードからマラガ経由でアクセスも可能です。

  3. モノポリ(イタリア)+141%

    真っ白な旧市街、青く輝く港、獲れたての海の幸など、イタリア南部の大規模な観光地とは一味違う、のんびりとした時間が流れる街です。温暖な冬も魅力で、オフシーズンの隠れ家的な滞在先として人気上昇中です。バーリから電車で約30分でのアクセスが可能です。

  4. ポリニャーノ・ア・マーレ(イタリア)+127%

    切り立った石灰岩の断崖に佇む、絶景の街。さらに、透き通るターコイズブルーの入り江と、どこまでも続くアドリア海の眺めが圧巻です。夏のピーク時期を避ければ、海沿いの散策や歴史地区探訪をゆったり楽しめます。バーリから電車ですぐにアクセスが可能です。

  5. アルベロベッロ(イタリア)+122%

    世界遺産に登録された「トゥルッリ」と呼ばれる円錐形の白い屋根の家々が立ち並ぶ、おとぎ話のような街並みが魅力的な街です。周辺のイトリア渓谷には、ブドウ畑やサイクリングコース、小さな丘の上の村が点在し、プーリア州の奥深い魅力を体感できます。夏の混雑を避けたいなら春や秋がおすすめで、バーリから電車でアクセスが可能です。

  6. マテーラ(イタリア)+89%

    プーリア州のさらに南にあるバジリカータ州に位置する「洞窟住居の街」です。岩肌をくり抜いて造られた住居群「サッシ」は圧倒的な存在感です。2019年の欧州文化首都に選ばれて以来、アート展示や文化イベントが活発に行われています。バーリからバスで約1時間で行くことができます。

  7. バーリ(イタリア)+88%

    南イタリア第2の規模を誇る活気あふれる港町で、プーリア州観光の玄関口です。再開発が進んだ旧市街では、路地裏でおばあちゃんたちが手作りするオレキエッテ(耳たぶ型パスタ)に出会えるかもしれません。空港があり、イタリア主要都市から高速鉄道でもアクセス可能です。

  8. ムルシア(スペイン)+77%

    年間を通じて温暖な気候に恵まれた、スペイン第7の都市。華やかなバロック建築と、「ヨーロッパの菜園」と呼ばれるほど豊かな農産物が自慢です。観光客で混み合うことなく、スペインの日常を味わいたい方にぴったり。飛行機、電車、バスいずれでもアクセス可能です。

  9. サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)+77%

    世界的に有名な「カミーノ巡礼路」の終着点です。巡礼者でなくても、石畳の旧市街や荘厳な大聖堂は一見の価値があります。ガリシア地方ならではの海鮮料理も楽しみのひとつ。飛行機または電車でアクセス可能です。

  10. バリャドリード(スペイン)+68%

    ルネサンス様式の建築、地元のリベラ・デル・ドゥエロ産ワイン、そして今注目を集める美食シーンが魅力の一つです。文化好きな旅行者の穴場的存在で、マドリードから電車でわずか約1時間で行くことができます。

  11. セゴビア(スペイン)+66%

    ローマ水道橋、映画のモデルになったとも言われる美しい古城、活気ある伝統市場など、コンパクトな街に見どころが凝縮されています。マドリードからの日帰り旅行に最適で、高速鉄道ならわずか30分弱で行くことができます。

  12. レッチェ(イタリア)+62%

    「南のフィレンツェ」の異名を持つ、バロック建築の宝庫。地元産の柔らかい石灰「レッチェ石」で造られた繊細な彫刻が街中を飾ります。イタリア半島の「かかと」部分、サレント半島に位置し、美しいビーチも堪能可能です。バーリやブリンディジから電車・バスでアクセスできます。

  13. オビエド(スペイン)+62%

    山と海に挟まれたアストゥリアス州の州都。名物のシードル(リンゴ酒)酒場、スペイン最古のプレロマネスク建築群、落ち着いた街並みが旅行者を魅了します。緑豊かな自然景観への拠点としても最適です。マドリード経由で電車、またはアストゥリアス空港からアクセスできます。

  14. サンタンデール(スペイン)+62%

    カンタブリア海に面した洗練された海辺の街です。広々とした海岸沿いの遊歩道、世界的建築家レンゾ・ピアノ設計の文化施設「セントロ・ボティン」など、大西洋の潮風を感じながらゆったり過ごしたい方におすすめです。飛行機、電車、バスでアクセス可能です。

  15. ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(スペイン)+59%

    シェリー酒発祥の地として知られ、伝統あるボデガ(酒蔵)巡りが人気の街です。アンダルシアの馬術文化やフラメンコの本場としても有名で、歴史的な雰囲気と進化するグルメシーンの両方を堪能できます。飛行機、またはセビリアから電車で約1時間で行くことができます。

  16. アントワープ(ベルギー)+58%

    世界的なファッションとダイヤモンドの街。壮麗な大聖堂、トレンド発信地の港湾エリア、そしてアートの宝庫です。モード、ショッピング、クリエイティブカルチャーに興味がある方は必見です。ブリュッセルから電車・バスで1時間弱でアクセス可能です。

  17. リュブリャナ(スロベニア)+58%

    スロベニアの小さな首都は、ヨーロッパの大都市に疲れた旅行者にとって理想的な場所です。川沿いに並ぶカフェ、緑あふれる公園、歩いて回れるコンパクトな旧市街がおすすめです。ブレッド湖やアルプスの山々、ワイン産地へのアクセスも抜群です。飛行機、電車、長距離バスでアクセス可能です。

  18. ゲント(ベルギー)+55%

    中世の面影を残しながらも、学生街ならではの若々しいエネルギーがあふれる街です。運河沿いの雰囲気、地元の食材が並ぶマーケット、年間を通じての文化イベントが旅行者を惹きつけます。ブリュッセルやシャルルロワ空港から電車・バスで簡単にアクセスできます。

  19. ドゥブロヴニク(クロアチア)+54%

    「アドリア海の真珠」として知られる世界遺産の街。夏のハイシーズンは大変な混雑ですが、オフシーズンなら穏やかな海沿いの散策、歴史ある城壁巡り、温暖な冬の気候を静かに堪能できます。飛行機、または格安の長距離バスでアクセス可能です。

  20. アヌシー(フランス)+53%

    アルプスの山々と透明度抜群の湖に囲まれた、アウトドア好きにはたまらない街です。運河、澄んだ空気、近隣のスキーリゾートで、一年を通じて人気です。2026年6月には世界最大級のアニメーション映画祭も開催が予定されています。ジュネーブからバス、またはリヨンから電車・バスでアクセスできます。

■ Omio 2026年注目都市ランキング

順位

都市名

予約増加率(前年比)

1

サラマンカ(スペイン)

+168%

2

マルベーリャ(スペイン)

+159%

3

モノポリ(イタリア)

+141%

4

ポリニャーノ・ア・マーレ(イタリア)

+127%

5

アルベロベッロ(イタリア)

+122%

6

マテーラ(イタリア)

+89%

7

バーリ(イタリア)

+88%

8

ムルシア(スペイン)

+77%

9

サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)

+77%

10

バリャドリード(スペイン)

+68%

11

セゴビア(スペイン)

+66%

12

レッチェ(イタリア)

+62%

13

オビエド(スペイン)

+62%

14

サンタンデール(スペイン)

+62%

15

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(スペイン)

+59%

16

アントワープ(ベルギー)

+58%

17

リュブリャナ(スロベニア)

+58%

18

ゲント(ベルギー)

+55%

19

ドゥブロヴニク(クロアチア)

+54%

20

アヌシー(フランス)

+53%

■ Omioについて

Omioグループは、2012年の設立以来、世界中のお客様に新しい旅のスタイルを提案し続けています。当グループは、「Omio」と「Rome2Rio」という相互連携する2つのプラットフォームを軸に、交通手段の検索、比較、予約をワンストップで提供する世界有数のマルチモーダル旅行プラットフォームを提供しています。また、B2Bパートナーシップ事業を通じて、オンライントラベルエージェント(OTA)や交通事業者に対し、最適化したビジネスソリューションもお届けしています。鉄道、バス、飛行機、フェリーといったあらゆる交通手段を網羅し、ヨーロッパ、米国、カナダ、東南アジア、ブラジルを旅するお客様の自由な移動をサポートしています。チケット販売数は1日あたり8万枚以上にのぼり、現在、50カ国以上から集まった430名を超える多様なスタッフが、ベルリン、プラハ、メルボルン、バンガロール、シンガポールの各拠点で活躍しています。Omioグループは、これからもお客様の「心を動かす旅」をお届けします。
最新情報は https://www.omio.jp/ 、Omio Japanの InstagramTikTokをご覧ください。

■ 会社概要 Omio Corp.

CEO :ナレン シャーム

設立  : 2013年

URL  :https://www.omio.jp/

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