大阪・関西万博「成功だった」7割以上 東大生の財団と産経R&Dがアンケート調査

「今後も万博を開催すべき」6割以上

株式会社産業経済新聞社のプレスリリース

産経新聞グループの調査会社、産経リサーチ&データ(代表取締役社長・栗本洋)は、東京大学の学生が中心となって運営する一般社団法人「ルール形成戦略機構」(代表理事・別枝寛仁)と共同で、大阪・関西万博についてのインターネットアンケートを実施しました。今回の調査は、2025年11月6日から11月13日までの8日間で2245人の回答を得ました。アンケートにより今年開催された大阪・関西万博について7割以上の方が成功と考えており、また6割以上の方が今後も万博を開催すべきと答えました。

■好評だった大屋根リング、8割が「残すべき」

大阪・関西万博に行ったかどうかを尋ねたところ、ほぼ3分の1の方が「行った」と答えました。近畿2府4県在住の方は62.4%、それ以外の都道県在住者は17.7%となっています。

(全員)「今年の大阪・関西万博には行きましたか?」(n=2245)地域別

大阪・関西万博に行った方に「何が良かったか」と尋ねたところ、大屋根リング(85.4%)が突出して高い評価を得ました。パビリオンでは海外単独館(1国1パビリオン形式)が57.7%で最多となりました。

(万博に行った方)「万博会場内では何が良かったですか」(n=749 複数回答可能)

大屋根リングを今後どうするべきかとの問には「計画通り200メートルだけ残す」「全部残す」を合わせて79.6%と、8割近い方がなんらかの形での保存を望んでいました。

(全員)「大屋根リングの保存についてはどうすればよいと思いますか?」(n=2245)

■課題は「チケット購入や予約」と「行列」

万博に行った方に、会期中の運営面での課題について尋ねました。

(万博に行った方)「今回の万博の会期中の運営面で何か課題はありましたか?」(n=749 複数回答可能)

来場者が運営面で最も課題として挙げたのは、「チケット購入や予約」(70.9%)でした。次いで多かったのは、「行列の発生」(67.6%)、さらに「猛暑対策」(40.2%)や「来場者が会期末期に偏ってしまったこと」(36.4%)、「交通アクセス」(32.2%)を3割以上の方が課題として挙げています。

■万博は「成功」が約7割、今後も万博を開催すべきが6割超、実際に行った方と行っていない方に差

今回の大阪・関西万博が成功だっとと思うかに尋ねました。

(「わからない」を除く全員)「今回の大阪・関西万博は成功だったと思いますか?」(n=2090) 下図は万博に行った方と行かなかった方の比較

全体として、万博を 「成功だった」(37.3%)、「どちらかといえば成功だった」(37.0%)と評価する人があわせて74.3%にのぼり、約7割が“成功”と捉えていることが明らかになりました。特に万博に行った方は「成功だった」「どちらかといえば成功だった」合わせて87.8%となり、行かなかった方の66.9%と大きな差がありました。

今後も日本で大規模な万博を開催する是非についても尋ねました。

(「わからない」を除く全員)「今後も日本で1970年大阪万博・2005年愛知万博・2025年大阪・関西万博のような大規模な万博を開催すべきだと思いますか?」(n=1497) 下図は万博に行った方と行かなかった方の比較

全体では「開催するべきだ」が63.5%でした。万博に行った方と行かなかった方の比較では、行った方は「開催するべき」が83.8%で、行かなかった方の50.8%と大きな差がありました。

(開催すべきと答えた場合)「それはなぜですか?」(n=950 複数回答可能)

「開催すべき」と答えた人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「経済効果が期待できるから」(69.2%) でした。

分析コメント】一般社団法人ルール形成戦略機構 別枝寛仁

大阪・関西万博は、日本が直面する課題を正面からとらえ、未来へ向けて歩むための“国家的な対話の場”として一定の役割を果たしたと言えます。日本が積み上げてきた技術力や文化力を土台に、世界と協力して課題に向き合う姿勢こそ、これからに求められる姿ではないでしょうか。2557万人が共有した熱気と体験が、どれだけ未来に受け継がれていくのか。そして、大屋根リングの下で語られた課題と解決策が、今後の政策や市民社会にどのように生かされていくのか。2025年大阪・関西万博は、その問いを私たちに投げかけながら幕を閉じたと言えるでしょう。

【調査概要】

調査名:大阪・関西万博についてのアンケート

調査対象:有効回答 2245人

調査期間:2025年11月6日~11月13日

調査方法:弊社サイト「くらするーむ」会員を対象としたインターネット調査

■回答者詳細

性別構成:男性:1,386人(61.7%) 女性:857人(38.2%) 無回答:2人(0.1%)

年代構成:20代まで:29人(1.3%)、30代:74人(3.3%) 、40代:235人(10.5%)、50代:513人(22.8%)、60代:832人(37.1%)、70代:453人(20.2%) 、80代以上:109人(4.9%)

さらに詳しいデータレポートは、アンケートサイト「くらするーむ」でご覧いただけます。

【くらするーむ】 https://monitor.sankei-rd.co.jp/

■産経リサーチ&データについて

自社モニター組織「くらするーむ」を活用したインターネット調査のほか、自治体のまちづくり支援、企業の商品開発支援、生成AIの制作、企業の広報やPRプロモーションなど行うマーケティング会社です。【産経リサーチ&データ】 https://sankei-rd.co.jp/

一般社団法人ルール形成戦略機構

【ルール形成戦略機構】 https://www.rulemakingstrategy.com/

 Z世代の東大生らが中心となって2023年に設立。日本にとって死活問題である経済安全保障、ルール形成戦略のほか、地方創生などをテーマについて調査研究し、企業や政府、自治体に提言しています。

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