JTBグループ長期ビジョン『OPEN FRONTIER 2035』を発表

— 高い専門性と洞察力で世界をつなぎ、つくり、つなげ、感動と幸せで人々を満たす「新」交流時代のフロンティア企業へ —

株式会社JTBのプレスリリース

 株式会社JTBは、2035年を見据えたJTBグループの長期ビジョン『OPEN FRONTIER 2035』(以下、本ビジョン)を策定しました。JTBグループの2035年の「ありたい姿」を定義し、「新」交流時代のフロンティア企業として、人と人、人と地域、人と組織をつなぐ新たな価値創造に挑戦していきます。

◇JTBグループ長期ビジョン OPEN FRONTIER 2035

 特設サイト https://www.jtbcorp.jp/jp/ourstory/2035vision/

■本ビジョン策定の背景

 本ビジョン策定の背景には、地球規模の環境変動や人口構造の変化、生成AIをはじめとする技術の急速な進展があります。これらの変化は「移動、情報・データ、意思決定」のプロセスを刷新し、社会システムの再構築を促しています。交流のあり方は根底から変化し、既存のビジネスモデルの見直しが加速する一方、AIエージェントがビジネスを創出する時代において、交流は社会的価値を生み出す上で、ますます重要な役割を担っています。

■JTBグループの価値の源泉 ―交流創造Intelligence―

 JTBグループは、「交流創造Intelligence」を企業競争力の中核に位置づけます。

洞察力:市場予測力、情報収集力、顧客理解力

専門性:顧客基盤・パートナー基盤・ソリューション、プロデュース力、現場対応力

これらを組み合わせ、高度化することで、人や地域、組織をつなぐ「交流」を創造し、新たな価値を生み出します。

 戦略のひとつとして、2025年8月にツーリズム産業特化の世界最大級BtoBメディアである「Northstar Travel Group」(以下、NTG)の株式譲受をしました。これにより、NTGが持つ高信頼データの分析とグローバルネットワークを獲得することができました。デジタル・ソーシャル領域の強みでAI時代の産業付加価値を加速させ、JTBグループの「交流創造Intelligence」を高度化していきます。

(関連ニュースリリース:https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2025/08/29_jtb_northstar_travel_group.html

■「ありたい姿」に向けた変革のポイント

 JTBグループは「新」交流時代のフロンティア企業として、創立から114年にわたり培ってきた洞察力と専門性を生かし、交流を創造する力を最大限に活用して、社会課題の解決とツーリズム産業全体の持続可能な未来の創造に貢献していきます。ありたい姿に向けた変革のポイントは4つ、 「グローバル」「ビジネスモデル」「情報・データ」「カルチャー」です。

■事業戦略区分

変革を推進するため、マーケットに正対した事業戦略区分を策定しました。

●Global Tourist Solution

マーケティング力で一人ひとりに最適な旅行体験を提案

●Global Business Solution

企画力とプロデュース力で、法人(産学)のお客様にとって投資対効果の高いソリューションを共創

●Global Area Solution

地域(行政、DMO、観光事業者)への投資やソリューション提供を通じ、エリア全体の価値を向上

●Global Tourism Intelligence

ツーリズム産業関係者へのメディア・イベントを介したマーケティングソリューションの提供により、

付加価値向上を支援

■2035年に向けた主要財務目標

2035年の「ありたい姿」を具体化する収益性指標として、以下の目標を掲げます(2024年度実績比)。

 主要財務目標については、中長期的な企業価値の最大化と持続的成長の実現に向け、以下の基本方針を定めました。

1.成長投資および優良資産の形成に必要な資金余力を創出し成長の好循環を確立すること

2.企業価値の向上を通じて信用力と資金調達力を高めること

3.有事に備え、想定し得る損失に耐えうる純資産水準を早期に確保し事業継続性を強化すること

これらの取り組みを通じ、財務健全性と成長性の両立を図り、すべてのステークホルダーの期待に応える企業基盤を一層強固なものとしてまいります。

 本ビジョン実現に向けて、「事業ポートフォリオ」「投資ポートフォリオ」「人財ポートフォリオ」を三位一体で推進し、経営資源を効率的かつ柔軟に活用することで、持続可能な成長と企業価値向上の実現を目指します。各事業における「成長性」と「収益性」の両面の取り組みにより、主要財務目標の達成を目指します。

■事業ポートフォリオの変革(比率目標)

■投資戦略:持続的成長に向けた投資サイクルの確立

 投資戦略では、持続的な成長を続けるために、キャッシュをアセットに再投資し、事業活動を通じて優良資産に変えることで、将来のキャッシュフローを創出するサイクルを確立します。

■DEIB・人財戦略(人財・カルチャー)

 DEIBステートメントである「違いを価値に、世界をつなぐ。」のもと、多様性の掛け合わせで新たな価値を創出し、互いを尊重し安心して自己開示・貢献できるオープンイノベーティブな文化を築いていきます。

 また、時間・空間・組織にとらわれない“ボーダレス”な働き方の実現や社員一人ひとりの“Will”に沿ったキャリアデザイン、社員のスキルと経験の可視化とキャリアのマッチングなどの仕組みを整備していきます。そして、世界中の社員が地球を舞台に多様な人財と価値を共創し、グループ全体で新たな交流を創造し続けることを目指します。

■サステナビリティ

 経営理念実現に向けて「心豊かなくらし」「人々をとりまく環境」「パートナーシップ」の3つのマテリアリティと、8つのサブ・マテリアリティを設定し、交流から生じるプラスのインパクトの最大化と、マイナスのインパクトの最小化を図るための施策を展開しています。

 2025年6月には「サステナブル取引方針」を策定し、2035年にはサステナビリティに取り組む事業パートナーとの取引の割合を63%とする目標を定めました。また、お客様にサステナビリティをベースにした商品、サービスの選択肢をご提供するために、Webサイト等のアクセシビリティ強化にも取り組んでいます。

■JTBソーシャル・コミットメント・プログラム~みらい交流創造基金~の設立

 ツーリズム産業の発展には、交流を生み出す舞台である地域コミュニティが持続可能であることが不可欠です。JTBグループは、社会課題の解決に資するCSR活動を一層強化し、その一環として2026年4月に「JTBソーシャル・コミットメント・プログラム みらい交流創造基金」を設立します。本基金は、地域コミュニティの保全や保護に関する活動に対し、寄付や助成等を通じて継続的に支援することを目的としています。具体的には、歴史的建造物や祭事などの有形・無形文化財の保護・活用、自然環境の再生・保全、オーバーツーリズムへの対策など、地域が持続的に価値を育むための活動を支援していきます。

 本基金を通じて多様な交流機会の創出と地域社会の持続可能な発展に貢献し、社会価値と事業価値の両立を一層推進してまいります。

■今後の展望

 交流の価値は、AIエージェントがビジネスを創出し社会のあり方が大きく変化する時代において、ますます高まっていきます。JTBは、交流をより深く、より広範な価値へと昇華させることで、ツーリズム産業の可能性を広げ、社会に新たな価値を生み出すフロンティア企業として進化してまいります。多様な技術・知見・ネットワークを持つパートナーとの共創を通じ、持続可能で豊かな未来社会の実現に貢献していきます。

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