流氷が訪れるオホーツク海「能取岬灯台」を結節点とした地域活性化 「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」の設置成果報告

ソーシャルアクションネットワークのプレスリリース

北海道網走市で活動する能取岬灯台(のとろみさきとうだい)コンソーシアム(構成団体:一般社団法人網走市観光協会、網走市、北海道バリュースコープ株式会社)は、能取岬灯台において、灯台を結節点とした地域活性化を目的とした「能取岬灯台利活用プロジェクト」を実施しました。「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」の設置と竣工式の実施、ホタテ貝の絵馬に書かれた願い事を本当に叶えてしまう「あなたの願いを叶えますキャンペーン」の実施、灯台を中心としたイラストデザインとグッズ制作・販売、飲食店における灯台をモチーフとしたメニュー試作を行ないました。この事業は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。

 事業の背景とコンセプト

1.能取岬灯台を結節点とした地域活性化

 オホーツク海に面した能取岬からは知床連山を見渡すことができ、夏季の沖合にはクジラやイルカが回遊し、冬季には流氷が訪れます。このような素敵な岬の先端に能取岬灯台があり、映画やCMのロケ地としても数多く利用されている魅力的な観光地となっています。

 魅力あふれる能取岬ですが、観光客が来訪してもお金の使い途がないために観光消費に繋がりません。また二次交通がないことから自動車かレンタサイクルでしか訪れることができないため、観光地としてのポテンシャルを十分に活かせていない状況にあります。

 このように魅力と課題の双方を抱えていますが、魅力を最大限に活かし「灯台を結節点とした地域活性化」を図るために当プロジェクトを立ち上げました。

能取岬灯台コンソーシアム

2.願いの灯台

 網走には、古代の北方海洋民族「オホーツク文化人」が残したモヨロ貝塚があり、そこから「モヨロのヴィーナス」と呼ばれる人々の祈りを象徴する女性像が発掘されました。

 かつてシャーマンとして人々の心を導いた「ヴィーナス」と、海を行く船を導く「灯台」。この二つの導き手を重ね合わせ、能取岬を現代の「願いが叶う場所」として生まれ変わらせたいと考え「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」を設置しました。

 訪れた方は、「ホタテの貝の絵馬」に願い事を書き、「願いを叶える鐘」を鳴らします。灯台の光が願いを空へと運び、叶えてくれる。そんな特別な体験をお届けします。

左:モヨロのヴィーナス  右:能取岬灯台

 事業報告                                     

1.「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」設置と竣工式

 能取岬灯台側に「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」を設置しました。観光客が見晴らしの良いところで鐘を鳴らし、ホタテ貝の絵馬に願いを記載することで、観光体験価値向上を図り、新たな観光名所にしたいという思いを込めています。また、ホタテ貝の絵馬は1つ500円で販売することで収益化を図り、絵馬の生産、施設の保守管理、持続可能な発展を目指します。

 12月19日(金)には竣工式も行われ、来賓として網走市長を始め紋別海上保安部長、海と灯台プロジェクト事務局長、北海道オホーツク総合振興局産業振興部商工労働観光課観光室長をお招きし、地元を中心に多くの見学者も参加しました。式ではホタテ貝の絵馬への願い事記載、鳴鐘に加え、紋別海上保安部のご厚意により灯台の開放も行なわれました。TV局や新聞社の取材もあり、北海道内での話題提供と知名度向上にも役立ちました。

「願いを叶える鐘」竣工式
左:願いを叶える鐘  右:願い事が書かれたホタテ貝の絵馬
竣工式当日の能取岬灯台

2.「あなたの願いを叶えますキャンペーン」の実施

 「あなたの願いを叶えますキャンペーン」は、「能取岬灯台や網走市内を舞台にしたやってみたいこと」を募集し、ホタテ貝の絵馬に記載した願い事を実際に叶えるキャンペーンです。12月20日~31日までの期間限定で参加費は無料で実施しました。

 キャンペーン応募者は地元市民を中心に86名で、北海道外、海外からの旅行者の応募がありました。ここで応募者の願い事を4つ紹介いたします。

・愛犬と一緒に能取岬でプロに写真を撮ってもらいたい

・灯台の写真コンテストをやって欲しい

・海岸で採れたてのウニを食べたい!

・流氷観光砕氷船おーろらの特別席に乗船して網走の思い出を作りたい など

キャンペーン期間中、ホタテ貝の絵馬は無料で配布し、300個近い絵馬が掛けられ大好評でした。キャンペーンにより、能取岬灯台を「願いの灯台」として周知することができ今後の流氷時期やグリーンシーズンでの来訪にも期待が持てるものとなりました。

ホタテ貝の絵馬

3.イラストデザインとグッズ制作・販売

 灯台(夏・冬)、願いを叶える鐘、ホタテ貝の絵馬、クジラをモチーフとしたイラストのデザインとグッズ(ステッカー小、大、缶バッジ、Tシャツ、ポロシャツ)の制作・販売を行ないました。イラストは札幌市在住のももいじゅん様に依頼し、素敵なデザインに仕上がりました。グッズは「道の駅流氷街道網走観光案内所」と「JR網走駅観光案内所」にて販売中で、旅行者の思い出の品になるとともに、売店での灯台プロモーションも兼ね、灯台と売店とで相乗効果を生みます。

 当プロジェクトでグッズのラインナップを充実させることができたので、今後の繁忙期での売れ行きにも期待が持てます。今後の売れ行きと旅行者のニーズを汲み取り、ラインアップの充実を図ることで売上向上に繋げたいと考えています。

左:グッズ(ポロシャツ・Tシャツ・缶バッジ)   右:ステッカー小・大

4.飲食店による灯台をモチーフとしたメニュー開発

 飲食店において灯台をモチーフとした飲食メニューを作ることで、灯台から飲食店、飲食店から灯台という双方の流れを作り観光の相乗効果を図ることを目指しています。今年度の事業期間においては、お好み焼き「八点鍾」とカフェ「スプートニク」の2店舗による試作品開発を行ない、今後は店舗数を増やし幅広い事業者への経済波及効果を目指します。

左:お好み焼き 八点鍾  右:カフェ スプートニク  

 今後について

 今回のプロジェクトのメイン活動である「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」は、地域の人々からの評判も良く、英語や中国語で書かれたホタテ貝の絵馬も掛けられており、外国人の興味も引いていることも分かりました。今後は国内、海外にも継続的にプロモーションを行うことで広く周知し来訪者を増やしたいと考えています。

 また、ホタテ貝の絵馬とグッズも人気があるため、収益をホタテ貝の制作・販売と施設の維持管理、グッズのラインアップの充実などに投資し、持続的な発展を実現したいと考えています。

能取岬灯台と「願いを叶える鐘」「ホタテ貝の絵馬」
左:流氷を背景とした冬季の能取岬灯台  右:夏季の能取岬灯台

<団体概要>

団体名称:能取岬灯台コンソーシアム

構成団体:一般社団法人網走市観光協会(幹事社)、網走市、北海道バリュースコープ株式会社

海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。

海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/

海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/

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